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2017年5月 5日 (金)

(1513) アンフェア the end

【監督】佐藤嗣麻子
【出演】篠原涼子、佐藤浩市、永山絢斗、AKIRA、寺島進、阿部サダヲ
【制作】2015年、日本

テレビドラマ、「アンフェア」の劇場版第3弾。「アンフェア the answer」の続編。

女性刑事の雪平夏見(篠原涼子)は、警察と検察の悪事の証拠となる電子データを隠し持っていた。データを雪平から奪おうとしていた検察官の村上(山田孝之)と、その父親(寺田農)が殺され、容疑者としてシステム会社の津島直紀(永山絢斗)が取り調べを受ける。津島は雪平に、自分が検察の悪事の証拠となるデータを持っており、そのために濡れ衣を着せられていると説明。それを信じた雪平は、津島を逃がし、匿う。
最高検察庁観察指導部の武部将臣(AKIRA)は、津島の持つデータを狙うグループを捜査していると言って雪平に接近し、津島の居場所を雪平に尋ねるが、雪平は拒否。武部は雪平の仲間、三上薫(加藤雅也)に、雪平を逮捕させる。三上も武部側の人間だったか、と雪平は三上をなじるが、三上は隙を突いて雪平と逃走をもくろむ。しかし、それは失敗し、二人は武部に捕まってしまう。雪平と三上は鎖につながれ、武部は雪平に津島の居場所を尋ねる。そこには二人を冷たい目で見つめる一条道孝(佐藤浩市)の姿もあった。武部は津島の居場所を言わなければ、仲間の小久保(阿部サダヲ)や山路(寺島進)を殺すと雪平を脅し、二人を監視している映像を流すと、実際に山路を手下に撃たせ、山路は倒れる。さらに一条は、三上の脳天を銃で撃つ。次いで画面には、雪平の娘、美央(向井地美音)が映る。雪平は折れる。武部は、雪平自身に津島殺害を命じる。雪平は匿っていた津島に銃を向ける。津島は死を受け入れる。それを聞いた雪平は津島殺害をやめ、二人で逃走。一条がそれに協力する。
津島はエルドニアへの亡命を望み、雪平は高層ビル内のエルドニア大使館を目指す。武部と部下が二人を追い、一条が武部に協力していると見せかけて雪平を援護する。生きていた山路と小久保も協力し、二人は大使館にたどり着く。雪平は持っていた電子データを津島に託し、立ち去ろうとするが、津島が雪平に銃を向ける。津島は武部に、雪平のデータを取り戻したら津島の父親のえん罪を晴らすと約束し、津島と組んでいたのだ。そこに武部と撃ち合い、瀕死の状態の一条が現れ、津島に銃弾を放つ。津島の銃弾は雪平の肩に命中するが、一条の銃弾は津島の胸を貫き、津島は命を落とす。雪平は自分自身がエルドニアに亡命し、検察、警察、最高裁の悪事を明るみに出すのだった。

序盤から篠原涼子本人(?)のシャワーシーンでたわわな横乳とお尻を公開。といっても公開当時、42歳なわけだが。
ほかの見所と言えば、三上が雪平を車に乗せて逃走を図るシーン。実際に乗っているような映像で、いろんなカーチェイスシーンが映画にはあるが、これはかなり迫力があった。
とはいえ、最後に津島が裏切るのがお約束すぎて、中盤で津島を信用できる人物だと観る側に信じ込ませるためのいろんなシーンを盛り込んできただけに、やっぱりそうなのね、という感じだった。
えん罪を晴らすなどという根拠のない約束で命をかけるというのも動機が薄弱で、たとえそうでも、最後に雪平に銃を向ける意味も分からない。
最もひどかったのは三上の殺害シーン。何を守るんだか分からないが、無防備で罪のない男を撃ち殺す一条を、正義の人として描くことはあまりにもナンセンスで、全く共感できなかった。全体的に台詞もくさいし、人の死を記号のように安易に使う作品に感動などできるはずもないのだった。

【5段階評価】2

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