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2017年4月 9日 (日)

(1495) ポテチ

【監督】中村義洋
【出演】濱田岳、木村文乃、石田えり、大森南朋、松岡茉優
【制作】2012年、日本

伊坂幸太郎原作小説の映画化作品。空き巣を生業とする青年を巡るドラマ。

空き巣をしている今村忠司(濱田岳)には、黒澤(大森南朋)や中村(中村義洋)という信頼できる先輩がいた。今村は、同棲相手の若葉(木村文乃)と、プロ野球選手の尾崎(阿部亮平)の家に空き巣に入る。尾崎は補欠ではあるが試合中だった。二人が尾崎の部屋でくつろいでいると、電話が鳴る。二人は電話に出るか戸惑う。
忠司はかつて、似た経験をしていた。中村と二人で、結婚詐欺の男の家に空き巣に入ったところ、電話が鳴り、女が留守電に、今から飛び降りて死んでやる、と言ってきたのだ。忠司は迷った末にコールバックし、女のいるビルの屋上に行って彼女を助ける。それが今の彼女、若葉だった。
尾崎の家に電話をしてきたのも女性だった。尾崎に助けを求めているようだった。忠司は若葉の制止を振り切って、女がいるという店に行く。そこにはかわいらしい女性(松岡茉優)がいた。若葉と忠司が話を聞くと、ストーカーに付け狙われているところを尾崎さんに助けられた、そのストーカーから店に来いと言われたのだが、何かあったら電話しろと尾崎さんに言われていたので電話した、と彼女は答える。そこに車がやってくる。若葉と忠司は、男に文句を言ってやろうと席を立つが、女は慌てて店を出てしまい、車も走り去る。忠司はとっさに車のナンバーをメモする。
黒澤の助言を得た忠司は、運輸局で車の持ち主を割り出し、家に向かう。すると、中から店にいた女と、車の持ち主の落合(中村大樹)が親しそうに出てくる。二人は落合の家に侵入して待ち伏せ、帰ってきた落合と女を問い詰める。二人は尾崎に対して美人局をしようとしていた。落合が尾崎を馬鹿にすると、忠司は激しく怒り、興奮する。二人に釘を刺した二人は、外で待っていた黒澤と合流。若葉がポテチのコンソメ味を食べたいというので、忠司は自分の分と二つ買ってきて、若葉に一つを渡す。ところが、若葉に渡されたのは塩味で、忠司が先に食べていたのがコンソメ味だった。一口食べた若葉がそれに気づき、忠司は取り替えようとするが、若葉は塩味もおいしいことに気づいたからこれでいいと言う。すると、忠司は悲しそうな顔で涙を流す。若葉は訳が分からないのだった。
若葉は、忠司の家に電話をかけてきた忠司の母親、弓子(石田えり)と知り合いになり、すっかり意気投合する。忠司も交えて3人で飲んでいると、酒に弱い忠司は寝てしまう。若葉は弓子に忠司の子供の頃の話を聞く。話題は尾崎のことになり、弓子は尾崎が忠司と同じ病院で同じ頃に産まれたという話をする。酒に強い父親と違って酒が弱い忠司。若葉はある可能性を思いつく。
若葉は黒澤に話を聞く。黒澤は副業で探偵をしており、忠司に弓子が実の親か調査を頼まれことを打ち明ける。DNA鑑定を知人に依頼し、弓子の本当の子供は尾崎だったのだ。
黒澤と若葉は、尾崎のチームの監督(桜金造)が落合の女と寝ているホテルの部屋に侵入して写真をとり、尾崎を代打に出せ、と監督を脅すと、忠司と弓子の親子を試合に招待。
尾崎がいい場面で代打に立つ。忠司は立ち入り禁止の外野席に入り込んで尾崎を応援。尾崎はどでかいホームランを放つ。忠司は大喜びし、野球に興味がなく、ホームランを「遠くに玉が飛んだだけ」と馬鹿にしていた若葉も、ただ玉が遠くに飛んだだけのホームランに感動の涙を流すのだった。

話が唐突に終わった。え、これで終わりなの、という。自ら万有引力に気づき、三角形の内角の和が180度であることに気づく忠司という伏線が、どう今後の展開に効いてくるのかと期待していたらただ、庶民的な弓子の子とは思えない才能を持っていることを暗示しているだけだった。何より、序盤で、どたばたの出産の話が出た時点で真っ先に子供の取り違えの可能性に気づくのだが、それを裏切る展開があるのかと思いきや、そのままそれがオチなので、ほぼカタルシスがない。原作者は好きだっただけに、残念だった。東野圭吾原作の映画も当たり外れが激しいが、伊坂幸太郎も同じかもしれない。「アヒルと鴨のコインロッカー」は当たりだったが、「ゴールデン・スランバー」は外れだったし。全部、中村義洋監督なのだが。本作は、短編を無理矢理長編映画にしたような薄味の作品だった。あ、だからポテチなのか(違う)。
ちなみにポテチは、取り違えられた二人の子供を象徴している訳だね(未確認)。

【5段階評価】2

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