(1491) 海底2万マイル
【監督】リチャード・フライシャー
【出演】カーク・ダグラス、ポール・ルーカス、ジェームズ・メイソン、ピーター・ローレ
【制作】1954年、アメリカ
ジュール・ベルヌ原作小説の映画化作品。最新鋭の潜水艦の謎に迫る人々を描く。
1868年、謎の巨大海洋生物が、航海中の船を襲う事件が世間を賑わせていた。モリ打ちが得意な陽気な船乗り、ネッド・ランド(カーク・ダグラス)は、自分が仕留めると豪語。海洋学者のアロナクス(ポール・ルーカス)は、政府の依頼で調査船に乗り込むこととなり、助手のコンセイユ(ピーター・ローレ)と乗船。ネッドも同乗する。3ヶ月にわたる調査で巨大生物を見つけられず、調査を打ち切ろうとしたそのとき、巨大な物体が海に現れ、調査船は沈没。3人は海に投げ出される。
アロナクスとコンセイユは、木切れに捕まり、海に浮かぶ謎の潜水艦にたどりつき、ネッドも合流する。潜水艦はアロナクロスも驚く未知の技術の結晶だった。艦長のネモ(ジェームズ・メイソン)は3人を潜水艦ノーチラス号に乗せ、航海を続ける。彼は、かつて奴隷のように働かされていたことで、地上の人々を恨んでおり、たびたび船を襲撃していたのだった。
ネッドは船から脱出しようと試みるが失敗。ネモ艦長は脱走を企てた彼を処罰しようとする。ところが、ノーチラス号が巨大イカに襲われ、応戦したネモ艦長は海に引きずり込まれてしまう。ネッドはモリをイカの急所に打つと、海に飛び込んでネモ艦長を救出。ネッドは処罰を免れる。
ネモ艦長は拠点の島に向かうが、そこでは政府の軍が待ち伏せしていた。ネッドは自分たちは味方だと伝えようとするが、軍は容赦なく銃撃。ネモ艦長は島の時限爆破装置を起動させ、船に戻ろうとするが、銃で撃たれて瀕死の重傷を負ってしまう。艦長は船を潜行させ、船員とともに命を絶つ決断をする。ネッドは捕らえられるが、暴れて船員たちを殴り倒すと、船を上昇させ、アロナクスとコンセイユとともにボートで脱出。島は大爆発を起こし、ノーチラス号は海に沈んでいくのだった。
2万マイルって深さのことで、深海の怪獣と戦うような作品かと思っていたが、どうやら2万マイルは航行距離のようだった。考えてみたら、1マイルって1.6kmだから、2万マイルって32,000kmなわけで、そんなに潜ったら地球の中心どころか、裏側も突き抜けてしまうのだった。地球の半径は6,400kmぐらいだからな。ワッハッハ。
いろんな深海生物が出てくるのかと思ったら、唯一出てくるのが巨大イカだった。自然との闘い、冒険というよりは、ネモ艦長の人々への恨みに主眼が置かれており、「沈黙の艦隊」の海江田四郎が潜水艦「やまと」を独立国家にしようとしたのと同じような雰囲気を感じた。
全体的に、当時の特撮技術が駆使され、見てらんないほどのひどい映像ではなかったが、手に汗握るような展開があるとも言えず、退屈に感じた作品だった。
【5段階評価】2
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