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2017年3月28日 (火)

(1487) ブロークン・フラワーズ

【監督】ジム・ジャームッシュ
【出演】ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン
【制作】2005年、アメリカ

独身の中年男性が、かつての恋人たちを訪ねて回るロードムービー風の作品。

コンピュータビジネスで一山当て、富豪になったドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)は、自堕落な生活がたたり、同棲中の若い恋人、シェリー(ジュリー・デルピー)に逃げられる。彼のもとに、差出人の名前のないピンク色の手紙が届いていた。それによると、差出人の女性は、20年前にドンと別れた後、妊娠していることに気づき、男の子を出産。19歳になった息子が父親探しの旅に出た、というのだ。ドンは、隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)に手紙の件を話す。ウィンストンは探偵気取りで、ドンに過去に付き合った女性のリストを作成するように指示。そんなことに付き合う気はないといいながら、ドンは律儀に女性の名前と思い出せる限りの住所をリストにする。ウィンストンはそれをもとに、彼女たちの現在の住所と職業を調べ上げると、完璧に旅の手配をしてチケット類をドンに手渡す。行くわけがないだろうというドンだったが、次の日の朝、彼はしっかりと空港に来ていた。女性たちを訪ねるドンの旅が始まる。
一人目の女性はローラ(シャロン・ストーン)。家を訪ねると訪ねるとローラは留守で、娘のロリータ(アレクシス・ジーナ)がバスローブ姿で出迎える。彼女は電話が鳴るといったん引っ込み、大胆にも全裸の状態で自分の携帯を取りに来た。いたたまれなくなってドンは家を出るが、そこにローラが帰ってくる。ローラはドンを歓迎し、夕食に招く。ローラの夫はレースドライバーで、すでに事故死。息子はいないようだった。ドンは家に泊まり、ローラとベッドをともにする。翌朝、バスローブ姿のローラと下着姿のロリータに見送られ、ドンは次の目的地に向かう。
二人目はドーラ(フランセス・コンロイ)。不動産業を営む夫のロン(クリストファー・マクドナルド)と二人暮らしで、豪邸に住んでいた。子供はつくっていなかった。気まずいディナーをともにしてホテルに戻ったドンは、ウィンストンからかかってきた電話に、もう帰ると告げる。
翌日、ドンは三人目の女性の家に向かっていた。ウィンストンに言われるがままのドン。三人目のカルメン(ジェシカ・ラング)は、アニマル・コミュニケーターという診療所風の怪しげな商売をしていた。カルメンはドンの酒や食事の誘いには乗らず、かろうじて結婚していないことだけは伝える。受付の美人女性(クロエ・セビニー)がパートナーであるようだった。
四人目のペニー(ティルダ・スウィントン)は地図にも載っていないような荒れ野の家に住んでいた。二人の荒くれ男に居場所を尋ね、ペニーに再会するが、ペニーは今更何しに来た、と興奮気味。ドンが子供はいるかと尋ねると、激怒して部屋に引っ込んでしまう。それに気づいた男二人がドンを取り押さえ、一人がドンの顔面にパンチをお見舞いする。
ひどい目にあったドンだったが、花屋の若い娘、サン・グリーン(ペル・ジェームズ)に優しく絆創膏を貼ってもらい、五人目、亡くなったミシェル・ペペの墓参りを済ませる。
家に戻ったドンは、自分と同じような二本線のジャージを着た若い男(マーク・ウェバー)に気づく。ドンはサンドイッチをおごると言って話しかける。しばらくは会話が弾むが、父親の話になったとたん、彼は苦手な話題だと言って立ち去る。思わずドンは、「俺を父親だと思っているんだろう」と言うが、青年は気味悪がって走り去る。彼を追って交差点に立ちすくむ。そこを一台の車が通り過ぎる。助手席の窓から、太めの青年(ホーマー・マーレイ)がジャージ姿で身を乗り出していた。

最後のシーンは、「えっ、これで終わり? 」という感じだが、この余韻をいいと思うか、なんじゃそらと腹を立てるかは微妙なところだろう。
最初のローラはよかったが、会うたびに相手の対応が悪化していき、最終的には殴られてしまう。とぼけた雰囲気のビル・マーレイが、隣人のウィンストンに妙に素直に従っているのがかわいらしく、面白い。謎解きがなされない作品はあまり好きではないが、たまにはこういう肩肘張らずに観られる作品も悪くはない。

【5段階評価】3

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