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2017年3月27日 (月)

(1486) カンバセーション …盗聴…

【監督】フランシス・フォード・コッポラ
【出演】ジーン・ハックマン、シンディ・ウィリアムズ、アレン・ガーフィールド、ハリソン・フォード
【制作】1974年、アメリカ

盗聴を仕事としている男の苦悩を描いたサスペンス。

サンフランシスコのユニオン・スクエア。盗聴業者のハリー・コール(ジーン・ハックマン)が、複数のスタッフを使って二人の男女の会話を盗聴している。ハリーは録音テープを依頼人の企業専務に届けようとするが不在。専務秘書(ハリソン・フォード)が代理で受け取ろうとするがコールは直接渡す、と言い張ってそれを拒否。秘書は「深入りするな、危険なテープだ」と釘を刺す。
作業場に戻ったコールはテープを聴き直す。男(フレデリック・フォレスト)が「彼は僕らを殺す気だ」と言っていた。コールは、自分の行った仕事が誰かを不幸に陥れるという罪の意識にさいなまれる。
コールは通信傍受の見本市に行き、意気投合した同業者たちを自分の作業場に連れ込み、飲み始める。コールはメレディス(エリザベス・マックレイ)に誘いをかけられ、二人きりで会話をする。みんなのところに戻ったところで、同業者のモラン(アレン・ガーフィールド)が、コールがかつて実施不可能と思われた盗聴を成し遂げ、結果関連する3人が殺害された伝説の事件について真相を尋ねる。コールは何も語らない。モランはコールに手を組もうとしつこく迫るが、コールはそれをいなす。するとモランは、先ほどのメレディスとコールの二人きりの会話をテープで聴かせる。いつの間にか盗聴していたのだ。コールは怒って彼らを追い出す。一人残ったメレディスに、コールは自らの不安を吐露する。「二人は殺される。テープを始末しないと。」コールは自分の仕事のせいでまたも人が殺されるかもしれないことに絶えかねていた。メレディスはコールをベッドに誘い、優しく口づけながら彼を慰める。
夢から覚め、目を開けると、メレディスは消えており、録音テープもなくなっていた。依頼者の差し金だったのだ。コールは撮影した写真を持って専務のもとへ行き、請負料を受け取る。盗聴されていた女性、アン(シンディ・ウィリアムズ)は専務の妻だった。コールはアンと相手のマークの身が危ないと考え、二人の会話に出てきたジャックター・ホテルに向かう。コールは二人がいるはずの773号室の隣の部屋をとり、773号室を盗聴する。言い争う声。専務が二人に録音テープを聴かせている。何もできず焦るコール。思わずベランダに出ると、曇りガラスのしきり戸越しに女性の悲鳴が聞こえ、血まみれの手が目に入る。恐怖に襲われたコールはパニック状態となる。
しばらくして落ち着きを取り戻したコールは、773号室に侵入。部屋はなにごともなかったように静かだったが、コールはトイレが気になり、水を流してみる。すると便器の奥から血に染まった水と布があふれ出てきた。
コールは依頼人の事務所を訪ねるが、追い返される。新聞で専務が交通事故死したというニュースを知ったコールは悟る。殺されようとしていたのはアンとマークではなく、依頼者の専務の方だったのだ。アンとマークは生きていた。コールは憔悴し、部屋に戻ると、趣味のサックスを奏でる。そこに専務秘書のマーティンから電話が入る。「これ以上、深入りするな、盗聴してるぞ」と。電話の向こうからは、コールがさきほど奏でたサックスの音色が流れてくる。
電話を切ったコールは盗聴器を探し始める。部屋中をひっくり返し、床板や壁も剥がすが、何も出てこない。荒れ果てた部屋の中で、コールは力なくサックスを吹き続けるのだった。

観終わった直後は、正直、ピンとこなかった。真相がよく分からなかった。観返してみて、どうやら専務秘書とアン、そしてアンの恋人のマークがグルになって、専務の殺害を計画したのだろうと考えた。専務はアンの浮気を疑う。おそらくは秘書がたきつけたのだろう。秘書は早くテープを専務に聴かせたがったが、コールが渡そうとしないため、メレディスを使ってテープを入手。浮気を知った専務はホテルに向かい、二人を問い詰めるが、マークが専務に襲いかかる。血を流しながらもベランダに逃げたアンに迫るが、マークにとどめを刺された。どうやらこういう真相らしい。
本作は、「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」といった大がかりな作品を手がけてきたコッポラ監督の隠れた名作と言われている。なんてことはない二人の会話。何のために盗聴しているのか。盗聴されている二人はなぜ盗聴を恐れているのか。よく分からないまま話が進む。このよく分からない序盤が、ちょっと長すぎた。冒頭には魅力的な謎がほしい。それがやや弱い。弱い代わりに長いのだが、盛り上がるまでに時間がかかってしまった。
コールの不安を表現するような、効果的な音楽は見所の一つだろう。

【5段階評価】3

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