(1485) さらばあぶない刑事
【監督】村川透
【出演】舘ひろし、柴田恭兵、吉川晃司、夕輝壽太、菜々緒、仲村トオル、浅野温子
【制作】2016年、日本
「あぶない刑事」シリーズ第7作。定年を控えた二人の刑事の活躍を描く。
横浜港警察の刑事、鷹山(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)は、3/31の定年まであと数日となっており、課長の町田透(仲村トオル)は二人が無事に定年を迎えられるか、気が気でない。そんな心配をよそに、二人は横浜での闇取引を実現しようとするアメリカのマフィア、BOBの幹部、キョウイチ・ガルシア(吉川晃司)と若手のディーノ・カトウ(夕輝壽太)を追う。
鷹山は恋人の夏海(菜々緒)が誘拐されたため、罠と知りながら勇次とビルに乗り込み、ガルシアと格闘になる。夏海は床に転がった拳銃をガルシアに向けるが、とっさにガルシアはアイスピックを夏海の心臓めがけて投げつけ、夏海は命を落とす。
鷹山は魂が抜けたようになり、勇次は単身、ガルシアの闇取引現場に向かう。薫(浅野温子)が鷹山を励ましに行き、鷹山もバイクで現場に乗り込み、二人はカトウとガルシアを倒す。
退職した二人は、ニュージーランドで探偵事務所を開くのだった。
公開当時60代半ばの二人が主役。ところどころ、年寄り臭くなるのは仕方ない。
良くも悪くも昔ながらの「あぶない刑事」らしいテレビドラマっぽい展開。安易に銃はぶっ放す。警察の押収物は簡単に奪い返される。アイスピック一本で悲劇のヒロインは死亡。自分の無計画な作戦で、一般人、しかも最愛の女性を死なせておきながら、元同僚の薫に追いかけられて海外で陽気にはしゃぐ鷹山。若い美人の外交官という夏海の設定に、上玉の女という記号的な意味合いしか持たせておらず、薄っぺらなエンディング。殉職すればいいってものではないけれど、ああいう明るいエンディングを持ってくるなら、最愛の女性を死なせてはいけない。アイスピックがつき立ったままの夏海を抱いた鷹山の慟哭は、本作の中で一番痛々しい、とても見てられないシーンだった。しかもなんかちょっと夏海のおっぱい触ってるし。
シリーズものなのでがんばって観たけれど、予想通りの駄作だった。二人とも、大物俳優の割に、意外と映画にはあまり出ていない。主役級でキャラが立ちすぎていて、逆に渋めの脇役なんかには使いづらいのかもしれない。
【5段階評価】2
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- (2467) 優駿 ORACIÓN(2023.06.05)
- (2466) 里見八犬伝(2023.06.03)
- (2465) ムーンライト(2023.05.22)
- (2464) メンフィス・ベル(2023.05.21)
- (2463) ロボコップ(2023.05.11)
「評価2の映画」カテゴリの記事
- (2460) 滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie(2023.05.06)
- (2456) シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2023.04.30)
- (2453) 渚のシンドバッド(2023.03.06)
- (2444) レッド・スカイ(2023.02.12)
- (2443) アラビアンナイト シンドバッドの冒険(2023.01.22)
コメント