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2017年3月 7日 (火)

(1466) ペリカン文書

【監督】アラン・J・パクラ
【出演】ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、サム・シェパード
【制作】1993年、アメリカ

最高裁判事殺害の謎に巻き込まれる女子大学生を描いたサスペンス映画。

最高裁判事のローゼンバーグ(ヒューム・クローニン)とジェンセンが相次いで殺し屋のカーメル(スタンリー・トゥッチ)に殺害される。ローゼンバーグの事務官をした経験のある法学部教授のトーマス・キャラハン(サム・シェパード)と、教え子でもある恋人の大学生、ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は、二人が殺されたことを不思議だと話し合う。ダービーは図書館で調べ始め、二人が環境問題に肩入れしていた事実をもとに、一つの仮説にたどり着き、それを文書にまとめる。それを読んだトーマスは、FBIに勤める友人のバーヒーク(ジョン・ハード)に文書を渡し、読んでみろと勧める。
同じ頃、死ぬ直前のローゼンバーグに会っていた新聞記者のグレイ・グランサム(デンゼル・ワシントン)のもとに、事件の秘密を知っているという男から電話が入る。男はガルシアという偽名を名乗るが、真相は何も告げずに電話を切る。グランサムは逆探知をして公衆電話を張り、ガルシア(ジェイク・ウェバー)を写真に収める。
ダービーの書いた文書はFBI長官の手に渡る。その内容は大統領に不利なものだった。それを手にした大統領補佐官のコール(トニー・ゴールドウィン)は、大統領(ロバート・カルプ)にFBI長官がこの文書に基づいて捜査をするようだと伝える。
トーマスとダービーはディナーを終えて帰路につこうとしていた。酔ったトーマスがダービーの車の鍵を取り上げて運転しようとする。ダービーはトーマスが運転するなら歩いて帰ると言って車から離れる。トーマスはエンジンをかけようとするが、うまくエンジンがかからず、もう一度セルモーターを回したとき、突如、車は大爆発。トーマスは即死する。
パニックを起こし、事故処理に来た車の中で茫然とするダービーのもとに、ルーパート巡査部長と名乗る男が現れるが、パトカーが到着すると立ち去ってしまう。男は警察官ではなかった。ダービーは、病院に連れてこられるが、自分が命を狙われていることを察知し、病院から立ち去り、ホテルに身を隠すと、トーマスの友人のバーヒークに電話し、トーマスが死んだことを伝える。かつらをかぶって変装するダービーだったが、ホテルのエレベーターで怪しい男に狙われる。なんとか逃げ切ったダービーは、今度はグランサムに連絡を入れる。
大統領は、FBI長官のボイルズ(ジェームズ・B・シッキング)に捜査から手を引くよう頼み、長官はコールにFBI批判をやめさせるよう条件を出す。
ダービーは再度、バーヒークに連絡をとり、会う段取りをつけるが、その電話はジェンセンを殺したカーメルに盗聴されていた。カーメルはバーヒークを殺して彼になりすまし、待ち合わせ場所の公園でダービーと会う。カーメルを人混みの中で忍ばせた拳銃の銃口をダービーに向けるが、その瞬間、何者かがカーメルを狙撃し、カーメルは即死。その場から逃げ去ったダービーはグランサムに電話をし、彼と会う。
ダービーはかつて、湿原保護の問題を扱う弁護士が自殺と見せかけて殺された事件を知り、今回の判事殺害の件に関心を持ったとグランサムに告げる。マティースという実業家が、掘り当てた莫大な石油の運搬するため、ペリカンなどの野鳥の生息地となっている湿原に運河を建設しようとしており、その障害となる環境保護派の判事を殺害し、判事を再編するよう大統領に働きかけたのではないかという仮説を立てた。それがダービーの文書の内容だった。グランサムはマティースが大統領への最大の献金主であることを確認。ワシントンで一緒に事件を追うようダービーを説得するが、死ぬのを恐れたダービーは拒絶し、グランサムを追い返す。グランサムの家には、ダービーから「遠くへ逃げることにする」という留守電が入っていた。
グランサムは編集長のスミス・キーン(ジョン・リスゴー)を説得して山小屋にこもる。そこに怪しい人影が近づいてくる。それはダービーだった。彼女は何者かが盗聴している可能性を踏まえ、嘘の留守電を入れていたのだった。二人は協力して、ガルシアの本名がカーティス・モーガンであることを突き止める。ダービーはカーティスに会うため、勤め先の弁護士事務所を訪ねる。しかし、カーティスは死んでいた。ダービーはカーティスは殺されたのだと確信する。
グランサムはカーティスの妻サラ(ミシェル・オニール)に接触。サラはカーティスの貸金庫の鍵を見つけたとカーティスに告げる。グランサムはサラの代わりに中身を入手することを約束する。しかし、その会話は政府関係者に盗聴されていた。
明くる日、ダービーが貸金庫を開けに行く。その直後、怪しげな男女が銀行内に入り込む。そしてグランサムの車には爆弾が仕掛けられた。そうとは知らぬダービーは、貸金庫の中にあった文書とビデオテープをバッグに入れ、グランサムと銀行を立ち去る。二人はグランサムの車の中で文書を確認。それは弁護士事務所の人間がマーティスの案件を扱っていることを裏付ける内容だった。半ば興奮気味にグランサムが車のキーを回すと、エンジンがかからず、異音が鳴る。ダービーは、トーマスが爆死したときの音だと気づき、二人は慌てて車から飛び出す。二人を追っていた暗殺者が彼らに発砲するが、なんとか二人は逃げ切ることに成功する。
ダービーを連れて編集局に戻ったグランサムは、会議室でビデオを再生。それは、死を覚悟したカーティスが妻に宛てたビデオレターだった。カーティスは弁護士事務所のベルマーノ(アンソニー・ヒールド)やFBI長官らに電話し、事件を記事にすると告げる。
FBI長官はすぐさまグランサムの職場にやってくる。グランサムとダービーは長官と対面。長官は大統領に捜査を止められていたが、その指示は録音しており、大統領が否定したら公開すると約束。ダービーを狙った暗殺者はCIA長官(ウィリアム・アザートン)がダービー保護のために送り込んだ工作員によって殺されたことを伝える。トーマスの事故現場でルーパートと名乗った男もその工作員だった。ダービーは長官に今後、どうしたいかを聞かれ、一人で国外に出たいと回答。長官はダービーの望みに答える。ようやく安心を得られたダービーは、機内でグランサムの腕を抱いて安らかな寝顔を見せる。空港についた二人は強く抱きしめ会い、別れる。
グランサムのスクープは記事となり、彼は時の人となる。どこかの別荘でグランサムの出演番組を見ながら、ダービーは静かに微笑むのだった。

ペリカン文書というタイトルが、なんとなくイチゴ白書みたいな、青春ものみたいな響きをしていたので、そんな内容かと思ったら、サスペンスものだった。ジュリア・ロバーツの出世作として名高い作品で、二人の判事が殺された謎が明かされていく展開はなかなか面白かった。デンゼル・ワシントンとジュリア・ロバーツに安易な恋愛感情がなく、一定の距離感があるのもよかった。
一方で、ただの女子大生と新聞記者を、暗殺者が何度も取り逃がしたり、車の運転を誤って死んでしまったり、ややお粗末な展開もあった。また、ダービーやグランサムを尾行したり盗聴したりする怪しい人物が多めなので、暗殺者なのか政府の人間なのか、ややわかりにくいのも残念だった。

【5段階評価】3

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