(1436) 帰らざる河
【監督】オットー・プレミンジャー
【出演】ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー、ロリー・カルホーン、トミー・レティグ
【制作】1954年、アメリカ
川を下ってカウンシルシティを目指す男女と少年の活躍を描いた作品。
ゴールドラッシュの時代。腕利きのガンマン、マット(ロバート・ミッチャム)は、酒場で働く息子、マーク(トミー・レティグ)と再会。マークは世話になった酒場の歌手、ケイ(マリリン・モンロー)に別れを告げ、父親の暮らす農場に向かう。
マットとマークは、家の横を流れる川を筏で進む二人の人物を発見。それはケイと、婚約者のハリー(ロリー・カルホーン)だった。川の上で立ち往生している二人をマットは救出する。ハリーはギャンブルで手に入れた金鉱の鉱山を登記するため、カウンシルシティに急いで行く必要があった。筏での行程には無理があるとマットに諭されたハリーは、マットの銃と馬を奪って逃走。マットの小屋はそれを見ていた先住民に襲われてしまう。マット、マーク、ケイの3人はやむなく筏で川を下り始める。マットはケイを冷たく扱い、ケイもまた、マットがかつて人を後ろから撃って殺した経験があることを責める。それを聞いたマークはショックを受ける。
飢えをしのぎ、ハンターや先住民に襲われながらも3人はカウンシルシティに到着。そこには酒場でギャンブルをしているハリーがいた。ケイは、マットに謝るようハリーを説得するが、ハリーはマットのもとに向かうといきなり拳銃を取り出し、マットめがけて銃を撃つ。慌ててよろけたマットに、ハリーが立ちはだかったところ、突然銃声が鳴り、ハリーが倒れる。マークがハリーの背後からハリーを撃ったのだった。ケイはマークを慰め、マットは優しくマークを抱きしめる。
ケイは酒場の歌い手に戻るが、そこにマットが現れ、問答無用にケイを担ぎ上げると、自分の馬車に乗せる。3人で新たな生活を始めるのだ。ケイは馬車の上から、もはや不要になったハイヒールを投げ捨てるのだった。
中盤で、マットがいきなりケイに襲いかかり、強姦しようとするのだが、このシーンの意味が全く分からなかった。ケイは必死で嫌がっており、マットはただただ卑劣な人間としか映らないのだが、その割に、その直後に現れたハンターがケイを誘っても、ケイはマットと一緒に行く、とハンターを袖にする。恋愛感情があれば襲ってもいいということでしょうか。よく分からない展開だった。筏のシーンは合成映像感が強く、遠景のシーンでは人形を使っているようだった。マリリン・モンローの代役は、スタイルが抜群なだけになかなか務められる人がいないということだろうか(たぶん違う)。
【5段階評価】3
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