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2016年11月

2016年11月30日 (水)

(1416) 利休にたずねよ

【監督】田中光敏
【出演】市川海老蔵、中谷美紀、大森南朋、クララ
【制作】2013年、日本

山本兼一原作の小説の映画化作品。千利休の悲運な生涯を描いた作品。

切腹前夜の利休(市川海老蔵)が、妻の宋恩(そうおん)(中谷美紀)と嵐の夜を過ごすシーンから、時代は21年前にさかのぼり、利休の人生が語られていく。
たぐいまれな審美眼と独創性から、織田信長(伊勢谷友介)や豊臣秀吉(大森南朋)の信頼を得る利休だったが、秀吉は、次第に利休の影響力の強さを疎んじるようになる。
利休は、肌身離さず緑色の香合を持っていた。それは利休が遊び人をしていた頃に出会った、高麗の若い女性(クララ)の形見の品だった。利休はその女性を高麗に逃がそうとしたが失敗し、女性の覚悟を知って彼女に毒を盛った茶を飲ませたのだった。
利休はようやく彼女のそばに行けるとつぶやき、切腹する。宋恩は利休のなきがらに優しく羽織をかけ、持っていた香合を持ち出す。利休が最期まで思いをはせていた見知らぬ女性への憎しみから、一度は香合を石灯籠に投げつけようとするが、宋恩はそれを思いとどまり、再び今は亡き利休に語りかけるのだった。

途中までは、茶道を扱う作品らしい、物静かだが力強さのある展開だったのだが、遊び人のシーンがどうも安っぽくて残念だった。海辺の小屋の前で啖呵を切るシーンは、ほとんどジャングルポケットの斉藤慎二だった。これがなかったら評価4だったかもしれない。

【5段階評価】3

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2016年11月29日 (火)

(1415) フィフス・エレメント

【監督】リュック・ベッソン
【出演】ブルース・ウィリス、ミラ・ジョボビッチ、ゲイリー・オールドマン、クリス・タッカー
【制作】1997年、フランス

地球の運命を託された女性とタクシードライバーの数奇な運命を描いた作品。

1914年の地球。エジプトの遺跡にモンドシャワン人という宇宙人が現れ、300年後の地球を襲う脅威を解く鍵となる4つの石を持ち去る。
300年後の地球は、エネルギーを吸収して巨大化する謎の惑星の襲撃に悩まされていた。その謎を解く女性が、腕の一部から体を再生されたリールー(ミラ・ジョボビッチ)。脱走したリールーをたまたま救ったタクシードライバーのコーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)は、彼女をコーネリアス神父(イアン・ホルム)のもとに連れて行く。
新譜は、彼女が地球の危機を救うと予言されたフィフス・エレメントであることを知る。神父はリールーに地球の知識を身につけさせる。コーベンとリールーは、モンドシャワン人の4つの石を手に入れるため、その手がかりとなる歌姫(マイウェン・ル・ベスコ)のコンサートに向かう。そこに武器商人ゾーグ(ゲイリー・オールドマン)と組む殺し屋エイリアンのマンガロワ人が現れ、歌姫は撃たれてしまう。駆け寄ったコーベンは、彼女の体内から4つの石を取り出す。
コーベンはリールーとともにエジプトに向かう。5つめのエレメントは、愛だった。抱き合う二人から放たれた光により、地球に迫っていた危機は消滅するのだった。

リュック・ベッソン監督の名作、「レオン」が、実は本作を作るための資金稼ぎが目的だったというのは、有名な話。しかし、この作品の残念な感じは何だろうか。9千万ドルとも言われる制作費の割にB級感が漂い、なぜか品のない仕上がり。ブルース・ウィリスは好きな俳優なのだが、残念。

【5段階評価】3

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2016年11月26日 (土)

(1414) ヒロイン失格

【監督】英勉
【出演】桐谷美玲、山﨑賢人、坂口健太郎、我妻三輪子、福田彩乃
【制作】2015年、日本

幸田もも子原作漫画の映画化作品。幼なじみともう一人の男の間で揺れる女子高生の恋の行方を描いている。

女子高生の松崎はとり(桐谷美玲)は、幼なじみの寺坂利太(山﨑賢人)が好きだったが、自分はヒロインだから焦って告白することはない、と友人の中島(福田彩乃)にうそぶいていた。
ところが、不良に絡まれていた六角精児似の安達未帆(我妻三輪子)を利太が助けたことがきっかけで二人は付き合うことになってしまう。
利太への思いで焦るはとりの前に、イケメンの同級生、弘光廣祐(坂口健太郎)が現れる。廣祐は冷めた恋愛感情の持ち主だったが、次第にはとりのことを本当に好きになっていく。
利太と廣祐との間で揺れるはとり。一度は利太に別れを告げられ、廣祐の気持ちを受け入れようとするはとりだったが、廣祐は優しく、本当に頭に浮かぶのは誰、と問いかける。
利太もまた、自分を必要としてくれる未帆の思いを裏切りたくない気持ちを捨てきれずにいたが、未帆は優しく利太の本心を引き出す。
はとりと利太は互いを好きだと確信し、はとりは廣祐に、利太は未帆に別れを告げる。二人は再会し、愛の口づけを交わすのだった。

序盤は典型的ラブコメで、B級の娯楽作品のように見ていたが、後半はぐっときた。泣けた。特に未帆の別れのシーンの切なさは、見ていてつらかった。この子が美人じゃないところが、配役としては絶妙だった。

【5段階評価】4

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2016年11月25日 (金)

(1413) トゥルー・グリット

【監督】ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
【出演】ジェフ・ブリッジス、ヘイリー・スタインフェルド、マット・デイモン
【制作】2010年、アメリカ

父親の敵討ちを目指す少女と、少女に雇われた保安官の活躍を描いた作品。ジョン・ウェイン主演の「勇気ある追跡」のリメイク。

父親をならず者のチェイニー(ジョシュ・ブローリン)に殺された14歳の少女、マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は、父親の遺体を引き取るため、街に来ていた。口達者なマティは馬商人のストーンヒル(デイキン・マシューズ)相手に激論を戦わせ、320ドルをせしめると、それを元手に、チェイニーを捕まえるための人捜しをする。彼女が目をつけたのは保安官のルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)だった。彼は大酒飲みの老人でこれまで23人も殺していたが、マティは彼に50ドルでチェイニー捕獲を依頼する。一度は断るコグバーンだったが、マティの剣幕に押され、金額を100ドルにつり上げて引き受ける。しかし翌朝、コグバーンは、マティを連れて行くという約束を無視し、マティを置いて旅立っていた。
マティは買った馬でコグバーンを追いかける。コグバーンはテキサス・レンジャーのラ・ビーフ(マット・デイモン)を相棒に雇ってすでに川を渡り終わっていた。マティは馬を駆って強引に川を渡り切り、コグバーンはマティの同行を認める。
チェイニーを追って行動する3人だったが、コグバーンとラ・ビーフは口げんかが絶えず、ラ・ビーフは別行動を取ることになる。チェイニーが合流したというネッド(バリー・ペッパー)の一味が来るという小屋の外で、コグバーンとマティは待ち伏せをするが、そこに現れたのはラ・ビーフだった。その直後にネッド一味が現れ、ラ・ビーフは捕まってしまう。コグバーンはネッド一味に発砲し、何人かを仕留めるが、ラ・ビーフは肩を撃たれてしまう。
ネッドの隠れ家にたどり着いた3人だったが、ネッド一味はもぬけの殻。手がかりのなくなったコグバーンは、マティの依頼を破棄すると宣言。マティはラ・ビーフに、ともにチェイニーを追ってほしいと懇願するが、ラ・ビーフもまた、立ち去ってしまう。
翌朝、いつものようにマティが川に水をくみに行くと、そこにいたのがチェイニーだった。マティは持っていた銃を突きつけてチェイニーに自分の前を行け、と命令するがチェイニーは無視して彼女に近寄っていく。マティは引き金を引き、チェイニーの脇腹を撃つ。そこにコグバーンが現れるが、チェイニーはマティをさらって仲間とともに逃走。ネッドはマティを踏みつけて銃を突きつけたまま、姿の見えないコグバーンに向かって大声で、立ち去らなければ娘を撃ち殺す、と叫ぶ。コグバーンはやむなく、彼らの元を去って行く。
コグバーンが遠くの丘を越えていくのを望遠鏡で確認したネッドは、チェイニーとマティを置いて街に助けを呼びに行くと言って立ち去る。チェイニーは置き去りにされたと受け取り、マティを殺そうとするが、そこにラ・ビーフが現れ、チェイニーを銃で殴りつけて倒す。コグバーンはラ・ビーフに、マティを助ける作戦を伝授していたのだった。
高台の下を見ると、ネッドと仲間の3人を相手に、コグバーンが一騎打ちを仕掛けようとしていた。4人を相手に二丁拳銃で次々と相手を倒すコグバーンだったが、最後に落馬し、脚を馬の体に挟まれてしまう。そこにネッドが馬で歩み寄り、銃を突きつける。ラ・ビーフは350メートル離れたところから、自慢の銃でネッドを狙い、見事に命中。コグバーンを助けることに成功する。ところが、意識の戻ったチェイニーが岩をラ・ビーフの頭に打ち付ける。慌てて銃を手にしたマティは、チェイニーめがけて銃をぶっ放し、チェイニーは崖下に転落する。マティは銃の反動でガラガラヘビの棲む穴の中に落下してしまう。
マティは必死でラ・ビーフの名を呼ぶが返事はない。数匹のガラガラヘビが彼女の体に近寄り、ついに左手を噛まれてしまう。そこに現れたのがコグバーンだった。彼は容赦なく蛇を撃ち殺すと、噛まれた手をナイフで切って血を吸い出し、ラ・ビーフの助けを借りて穴から脱出。そのままマティを乗せて街に向かう。コグバーンは夜通し馬を走らせるが、ついに馬は力尽きて倒れてしまう。コグバーンは、マティの静止も聞かずに馬を撃ち殺すと、マティに覆い被さる。必死で抵抗するマティだったが、コグバーンはマティを抱きかかえると、自ら街に向かって走り出すのだった。ようやく民家の明かりが見えたところでコグバーンは力尽きるが、マティは一命を取り留める。
25年後、マティはコグバーンに再会するため、ワイルド・ウェスト・ショーの会場を訪れる。コグバーンはマティの看病をしたあと、マティの前から姿を消したままだった。ようやくコグバーンからの手紙を受け取り、会いに来たが、ショーの団長によると、3日前に亡くなったと言う。マティは彼の墓を訪ね、自分の人生に思いをはせるのだった。

がさつなだけだと思わせる男が、最後は少女を助けようと迷わず行動する姿に心を打たれる。銃撃シーンもリアル。マティを演じるヘイリー・スタインフェルドの啖呵も見事だった。
プライベート・ライアン」のバリー・ペッパーとマット・デイモンが共演しているのが個人的には嬉しかった。

【5段階評価】4

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2016年11月24日 (木)

(1412) エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦

【監督】トビアス・ファルク
【出演】ミカエル・パーシュブラント、フリーダ・ハルグレン、サバ・ムバラク
【制作】2012年、スウェーデン

名付け娘を誘拐されたエージェントの救出劇を描いた作品。「エージェント・ハミルトン」シリーズ第2作。

シングルマザーのエバ・タンギー(フリーダ・ハルグレン)は、大統領の警護中、イスラム系のヒットマンを射殺。彼女の娘、ナタリー(ナジャ・クリスティアンソン)が一味に誘拐されてしまう。
娘の後見人となっているエージェントのカイル・ハミルトン(ミカエル・パーシュブラント)は単身で捜査を開始。娘がベイルートのにいることを突き止め、仲間のモナ(サバ・ムバラク)らとともに敵地に乗り込み、娘の救出に成功する。逃げ遅れたカイルは、事件をもみ消そうとするCIAに拷問を受けるが、イスラム側の大物の指示により解放される。

90分と短めの作品。主人公はジョークの一つも飛ばさないクールなキャラで、お色気もなく硬派な内容。格闘シーンはカット割りが多くて、少々迫力は控えめだが、見世物のような立ち回りではなく、よかった。1作目も見てみたい。

【5段階評価】3

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2016年11月23日 (水)

(1411) オズ

【監督】ウォルター・マーチ
【出演】ファルーザ・バーク、ジーン・マーシュ、ニコール・ウィリアムソン
【制作】1985年、アメリカ

魔法の国、オズに再び舞い込んだ少女の冒険を描いた作品。童話の名作、「オズの魔法使」の続編となる作品。

オズの国から戻ったドロシー(ファルーザ・バーク)は、不眠症となってしまったため、おばにつれられ、怪しげな病院へ。怪しげな医師が電気療法を試みようとするが、謎の少女(エマ・リドレー)が現れ、二人で逃げ出す。二人は大雨の中、川の濁流に流される。
気づくとドロシーは、鶏のビリーナ(デニス・ブライヤー)とオズの国に舞い戻っていた。ブリキの兵士、ティック・トック(シーン・バレット)と、パンプキンヘッドのジャック(ブライアン・ヘンソン)を味方に、ドロシーはノーム王(ニコール・ウィリアムソン)の居城に向かい、エメラルド・シティの王になったかかし(ジャスティン・ケース)を救い出す。怒り狂ったノーム王に襲われた一行だったが、ビリーナの生んだ卵がノーム王の弱点だったため、ノーム王は消えてしまう。謎の少女、オズマに呪いをかけていたモンビ(ジーン・マーシュ)は捕らえられ、オズマはオズの王女となり、ドロシーはカンザスに戻るのだった。

前作では敵のボスの弱点が水。今回は卵。あっさりと倒される悪役というのが定番になっていた。古い作品だが、ビリーナやティック・トックの動きはよくできていた。

【5段階評価】2

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2016年11月22日 (火)

(1410) キンキーブーツ

【監督】ジュリアン・ジャロルド
【出演】ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、サラ=ジェーン・ポッツ
【制作】2005年、イギリス

父親から継いだ革靴工場の再生を手がける男の奮闘を描いた作品。

革靴メーカー、プライス社の社長の息子、チャーリー・プライス(ジョエル・エドガートン)は、婚約者のニコラ(ジェミマ・ルーパー)と暮らしていたが、父親が急死し、社長となる。経営の厳しい工場を受け継ぐことになったチャーリーは、就任早々に15人を解雇。たまたま知り合ったゲイの黒人男性、ローラ(キウェテル・イジョフォー)が、自分に合うハイヒールがないことを嘆いていたため、商品改革を直言していた女性社員のローレン(サラ=ジェーン・ポッツ)とともに、ゲイ用ハイヒールの製作を目指す。
従業員の反発もあったが、ローラの努力もあり、克服。ミラノのファッションショーへの出品にこぎ着ける。しかしチャーリーは直前にローラと口げんか。会場にローラが現れず、チャーリーはやむなく自らブーツを履いてファッションショーの舞台に立つが、歩くこともままならずに無残に転倒。万事休すというところに、真っ赤なブーツを履いたローラが仲間とともに現れ、見事なショーを展開。チャーリーは工場を売却しようとしていたニコラではなく、ローレンと熱い口づけをかわすのだった。

ミュージカルにもなっている作品で、ローラのショーが楽しい。ただ、後半のショーはもっとたたみかけてほしかった。

【5段階評価】3

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2016年11月21日 (月)

(1409) 華麗なるギャツビー

【監督】バズ・ラーマン
【出演】レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
【制作】2013年、アメリカ、オーストラリア

F・スコット・フィッツジェラルドの小説の映画化作品。若くして大富豪のギャツビーの人生を描いている。

証券会社に勤めるニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)は、隣人のギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)という大富豪の噂を聞く。彼はギャツビーのパーティに招待され、彼の友人となる。ギャツビーは貧しい家の生まれだったが、戦争で活躍した後、大富豪となる。
ギャツビーはかつて、裕福な家の娘、デイジー(キャリー・マリガン)を愛するが、デイジーは戦地に向かった彼を待つことができず、トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)と結婚してしまっていた。ギャツビーはデイジーを取り戻すため、毎夜のように派手なパーティを開いていたのだった。
ニックの仲介でようやくデイジーと再会したギャツビーは、急速にデイジーと親しくなっていき、傲慢なトムとの別れをいったんは決意するが、トムの挑発に激高して我を忘れてしまったギャツビーを見て躊躇してしまう。ギャツビーとデイジーは二人でトムの車で帰る途中、トムの浮気相手の女、マートル(アイラ・フィッシャー)が、車に乗っているのがトムだと勘違いして道路に飛び出し、女は即死する。そこに通りがかったトムは、女の亭主、ジョージ(ジェイソン・クラーク)に轢いたのはギャツビーだと吹き込む。
ギャツビーはデイジーからの電話を待って夜を明かすが、デイジーからの電話が来たのと同時に、ジョージが拳銃でギャツビーの心臓を打ち抜き、ギャツビーは命を落とす。
デイジーはトムとの生活を選び、ニックはギャツビーの人生を書き記すのだった。

舞台や映画で何度も題材となっている有名な作品だが、ストーリーは今ひとつぴんとこなかった。日本人には合わない価値観なのかもしれない。

【5段階評価】3

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2016年11月20日 (日)

(1408) 超高速! 参勤交代

【監督】本木克英
【出演】佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則
【制作】2014年、日本

8日はかかる道程を5日で参勤交代せよと命じられた貧乏藩の奮闘ぶりを描いた作品。

現在の福島県いわき市にある湯長谷(ゆながや)藩を納める内藤政醇(ないとうまさあつ)(佐々木蔵之介)は、金山から金が出たという疑いをかけられ、幕府の悪い役人、松平信祝(のぶとき)(陣内孝則)に5日以内に江戸に来るよう命じられる。
忍者の雲隠段蔵(伊原剛志)を味方につけ、仲間とともに知恵を巡らせながら何とか江戸にたどり着く。政醇は金山の疑いを晴らし、信祝は謹慎を命じられるのだった。

少ない人数を多く見せたり、飛脚のふりをして上位の大名行列をやりすごしたりといったアイディアが見せ場かと思いきや、必然性の乏しいチャンバラなどの大味な展開だった。
秋山平吾(上地雄輔)の決死の突撃も必然性がなく、ただの勇み足にしか見えなかった。

【5段階評価】2

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2016年11月 3日 (木)

(1407) オール・ユー・ニード・イズ・キル

【監督】ダグ・リーマン
【出演】トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ノア・テイラー、ブレンダン・グリーソン
【制作】2014年、アメリカ

地球を侵略する生物との戦いに挑む将校の運命を描いたSF作品。

地球侵略生物との戦いを続ける軍隊で、広報官をしているウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)は、突如、ブリガム将軍(ブレンダン・グリーソン)の前線での活動指令を拒否したため、二等兵として最前線に立たされる。
戦闘に不慣れなまま最前線に送り込まれたケイジは、きわめて敏捷な多くの敵に囲まれ、絶望的な状況で自爆。彼の崩れた顔には、生物の血液が流れていた。
ふと気づくと、彼は二等兵として基地に送り込まれた直後の状態に戻っていた。ケイジは何度も基地から戦線で死ぬということを繰り返し、だんだんと敵を回避するすべを覚えていく。やがて彼は、「ベルダンの女神」と呼ばれる女性兵士、リタ・ブラタスキ(エミリー・ブラント)に出会う。彼女もかつて、同じように生死を繰り返した経験を持っていた。敵の血を浴びたことで、敵のボスが持つ時間支配の能力を手に入れたのだ。しかし、彼女自身は死にきれずに輸血したため、能力を失ったという。そのため、時間をループするため、必ずケイジが自殺するか、リタがケイジを殺すことで、ケイジは戦闘を繰り返していく。
リタの能力を理解する技師、カーター(ノア・テイラー)の協力により、敵のボス、オメガの位置をつかんだケイジは、リタとともにオメガに迫るが、何度挑んでも途中でリタが殺されてしまう。それは、時間をループしていることを呼んだオメガの囮作戦だった。
ケイジは、ブリガム将軍を再度訪れ、彼が金庫に隠し持っていたカーターの研究機材を入手する。その機材を用いて、ケイジはオメガの真の位置がルーブル美術館であることを突き止めるが、軍本部からの脱出に失敗して負傷し、輸血されてしまう。
ループが使えなくなったケイジとリタは、J分隊の仲間とともに美術館に乗り込む。仲間たちは次々と犠牲となり、リタも倒されるが、ついにケイジは大量の手榴弾でオメガを仕留める。爆破に巻き込まれたケイジだったが、ループは再び起こり、ブリガム将軍に出会う手前の場面に戻る。
彼は少佐のまま前線基地に向かい、リタと再会するのだった。

どうしても覚えゲー的既視感が頭をよぎってしまう展開だが、未来を知っていることを納得させるあたりの描写はなかなか痛快。敵生物の造形もオリジナリティがあった。
いくら敵の出現位置を覚えたとしても、身体能力が高まったりはしないはずなのだが、そのへんはツッコミ無用らしかった。

【5段階評価】4

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2016年11月 2日 (水)

(1406) ボクたちの交換日記

【監督】内村光良
【出演】小出恵介、伊藤淳史、長澤まさみ、木村文乃
【制作】2013年、日本

鈴木おさむの小説が原作の作品。お笑いコンビの二人の生き様を描いた作品。

ボケの田中(伊藤淳史)とツッコミの甲本(小出恵介)が結成した房総スイマーズは、無名のお笑いコンビ。甲本は30を目前に控え、交換日記をつけることを提案。田中ははじめは「嫌です」とつれなく応じるが、しだいに冊数を重ねていく。
二人はお笑いバトルの笑軍天下一決定戦に出場を決意。一念発起した二人は予選を勝ち上がるが、本戦に選ばれる最終予選。甲本は妻の久美(長澤まさみ)が客席で見守る中、かつてのコンテストでもやらかしたときと同じように、かんじんなところで台詞が飛んでしまうという大失態を演じ、房総スイマーズは敗退してしまう。
甲本は田中にコンビ解散を告げ、一方的にコンビを解消。1年間の海外ロケに出る。1年後、彼が戻ってくると、田中はライバルお笑いコンビの片割れ、福田(ムロツヨシ)とコンビを組み、すっかり売れっ子になっていた。それを知った甲本は、お笑いをやめることを決意。居酒屋で働き始める。
17年の月日が経ったある日、仕事に向かう田中のもとに、一人の女子高生が現れる。彼女は甲本の娘、サクラ(川口春奈)だった。サクラは父が肝臓がんになったと告げ、田中にかつての交換日記を手渡す。そこには、甲本がコンビ解消を告げた理由が描かれていた。彼は事務所から田中と福田を組ませるためにコンビを解消してくれと頼まれていたのだ。
それを読んだ田中は、サクラが部屋を出たあと、交換日記のノートをゴミ箱に捨ててしまう。田中はことの顛末を知っていたのだ。田中はお笑い界では成功していたが、ライバルの一人と組まされ、苦労を続けていたのだ。田中は甲本を恨んでいた。
しかし、帰宅して妻の麻衣子(木村文乃)に「あなた、ずーっと意地張ってたから、少しは楽になったんじゃない」と言われ、自分が本当は甲本とお笑いを続けたかったことを思い出す。テレビ局に戻って捨てたノートを見つけ出し、涙を流しながら、甲本への感謝の言葉を書き始める。
田中は甲本の療養先に向かい、交換日記を渡す。甲本がほほえみ、何でも書いてくれと言うと、田中は初めて交換日記をもちかけられたときと同じように「嫌です」と返すのだった。

中盤でだれたが、後半でやや盛り上げた。甲本が死ぬところまで描かないのはよかった。
お笑いというのは、気楽なようでなかなかシビアな世界なんだ、と改めて感じさせてくれる作品だった。

【5段階評価】3

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2016年11月 1日 (火)

(1405) ドラゴンボールZ 復活の「F」

【監督】山室直儀
【出演】野沢雅子(声)、中尾隆聖(声)、堀川りょう(声)
【制作】2015年、日本

鳥山明の漫画、ドラゴンボールの劇場版第19作。「ドラゴンボールZ 神と神」の続編。

孫悟空(野沢雅子)たちに一度は倒されたフリーザ(中尾隆聖)が、手下のソルベ(斎藤志郎)によって蘇る。復讐に燃えるフリーザは特訓を行い、地球に向かう。
孫悟空とベジータ(堀川りょう)は、破壊神ビルス(山寺宏一)の付き人、ウイス(森田成一)のもとで修行に明け暮れていたが、ブルマ(鶴ひろみ)の呼び出しで地球に戻る。
フリーザはパワーアップしたゴールデンフリーザとなって孫悟空と一騎打ちを繰り広げるが、スーパーサイヤ人ゴッドSSとなった孫悟空に歯が立たない。ところが、ソルベが光線銃で悟空を撃ち、形成は逆転。しかし、ここでベジータが選手交代となり、フリーザを追い詰める。
ところが、倒される直前、フリーザは地球を破壊してしまう。フリーザは自分の甘さを悔やむが、ウイスの能力で3分前の状態に戻り、今度こそ孫悟空がフリーザを消し去るのだった。

フリーザが前作の敵だったビルスの格下ということで、最初から最後まで盛り上がらなかった。絶望的な数に見えたフリーザの手下たちも、孫悟飯(野沢雅子)や亀仙人(佐藤正治)、クリリン(田中真弓)、天津飯(緑川光)、ピッコロ(古川登志夫)らに全滅させられてしまうし、前作もいまいちだったが、本作もはらはらどきどきしない展開だった。

【5段階評価】2

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