(1397) デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
【監督】トニー・ギルロイ
【出演】クライブ・オーウェン、ジュリア・ロバーツ、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ
【制作】2009年、アメリカ
恋の駆け引きをしながら一攫千金を企む二人の産業スパイを描いた作品。
元MI6のスパイ、レイ(クライブ・オーウェン)は美人のクレア(ジュリア・ロバーツ)に声をかけ、ホテルの部屋に入るが重要な情報を盗み取られ、MI6を首になり、産業スパイとなる。二人は産業スパイとして再会。彼らの任務は、重要な研究開発をしているB&R社に潜入し、エクイクロム社に研究秘密をもたらすこと。彼らはスパイチームとともに化学式を盗み出すが、レイとクレアは共謀してその化学式を一足先に入手。特許申請をしようとするが、それはただのローションの化学式だった。
実は彼らが協働していたスパイチームはB&R社側の人間だった。彼らはエクイクロム社のガーシック(ポール・ジアマッティ)の信用を失墜させることに成功。B&R社のタリーはチームとともに、レイの家に仕掛けられた盗聴マイクの音声を聞きながらほくそ笑むのだった。
こったシナリオもいいのだが、わかりづらすぎた。現在と過去のいったりきたりに加え、二人の虚々実々のやりとりのどこを信じていいのか分からない。この手の作品は、てっきりこうだと信じていたものを裏切られるところにカタルシスがあるのだが、ややこしすぎて、てっきりこうだと信じるものが何もないままクライマックスに突入する。だから化学式が偽物でも「ふーん」だし、スパイチームが相手企業の人間でも「そうかもね」だし、興奮しないのだ。
さじ加減を失敗した作品だった。
【5段階評価】2
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