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2016年8月18日 (木)

(1390) コンドル

【監督】シドニー・ポラック
【出演】ロバート・レッドフォード、フェイ・ダナウェイ、マックス・フォン・シドー
【制作】1975年、アメリカ

CIAを渦巻く陰謀に巻き込まれた職員の逃走劇を描いた作品。

CIAの情報収集活動を行う秘密組織に所属するターナー(ロバート・レッドフォード)は、推理小説などのあらゆる書物を読んでコンピューターに入力する書籍分析官。彼の職場の外にいる謎の男(マックス・フォン・シドー)が事務所にいる人間の出入りをチェックしている。ハイデッガーが出勤してこないことを確認した男は、何者かに電話で指示をする。
ターナーは、雨の日にはいつもそうするように、裏口から建物を出て昼食を買いに出る。それに気づかない謎の男は、仲間の二人と事務所に入り込み、中にいる職員をマシンガンで皆殺しにする。
そうとは知らずに戻ってきたターナーは、中の惨状を知ると、受付にあった護身用の拳銃を手に建物を抜け出し、公衆電話でCIAに自分の保護を求める。CIAの担当者は、ターナーが無事で45口径の銃を持っていることを聞き出すと、自宅には戻るな、顔の割れていないところに行き、2時間後に再度電話しろと命じる。
CIAのヒギンズ(クリフ・ロバートソン)は、ターナーの通報を受け、スタッフに事務所を調べさせる。事務所で殺害されているのが6名だと聞いたヒギンズはもう一人いるはずだ、探せとスタッフに命じる。
美術館に逃げ込んだターナーは、ハイデッガーが無事か確認しに彼の自宅に行くが、ハイデッガーも殺されていた。そこにCIAのスタッフが現れたため、ターナーは慌てて建物から逃げ出す。ヒギンズの報告を受けたCIAのウィクス(マイケル・ケーン)は、ターナーが生きていることを知り、ヘリを調達して現地に向かう。
ターナーは自宅に戻るが、近所の人に、友人だと名乗る二人組が部屋にいると告げられ、その場を立ち去る。
公園の公衆電話から、ターナーは2度目の電話をする。電話を受けたヒギンズは、ホテル近くの路地裏で課長と落ち合うよう告げる。課長の顔を知らないターナーは疑心暗鬼になり、ホテルになんか行くものかと叫ぶ。横で聞いていたウィクスは、ターナーの知り合いのサム(ウォルター・マッギン)を向かわせるようヒギンズに指示する。
事情を知らないサムは、なぜ友人に会うのに防弾チョッキを着させられるのか訝しむ。ウィクスは通常の手続きだ、と彼に告げながら、武器庫の係員に、ターナーが持つのと同じ45口径の拳銃を要求する。
サムは現地でターナーを待つ。サムの横にはウィクスも潜んでいた。おそるおそる待ち合わせ場所に向かったターナーはサムを見つける。サムもターナーに気づき、彼に歩み寄るが、ターナーが、ほかに誰かいるのか、と尋ねると、さっと斜め後ろを振り向く。その瞬間、物陰からウィクスが現れ、ターナーめがけて発砲。驚いたサムは、あれはターナー本人だ、とウィクスに告げるが、ウィクスは聞く耳を持たない。ターナーは持っていた銃で反撃し、その場を走り去る。ターナーの銃弾で負傷したウィクスは、混乱しているサムの喉元を撃ち抜き、サムを殺害してしまう。
パトカーのサイレンが鳴る中、ターナーは近くの衣料品店に逃げ込む。CIAに戻ることもできなくなったターナーは、そこに偶然居合わせた買い物客の女性、キャシー(フェイ・ダナウェイ)に目をつけ、彼女が車に乗り込むところに友人のふりをして近づき、拳銃で彼女を脅して彼女の家に向かう。
落ち着いて考える場所のほしかったターナーは、おびえる彼女に事情を説明し、ニュース番組を見る。ニュースでは、路地裏で負傷したのは保険会社の社員だと報道されており、CIAの名前は出なかった。
その間、謎の男は、とある男と夜道を歩いていた。謎の男は、ターナーの殺害をしくじった代わりに、ウィクスの殺害を無料で請け負うと約束する。
手がかりのほしいターナーは、サムの家に無言電話をし、彼の妻(カーリン・グリン)が無事であることを確認すると、いやがるキャシーをストッキングで縛り上げ、サムの家に向かう。サムの妻は、ターナーを見て「早かったのね」と意外なことを言う。彼女はサムが死んだことを知らないばかりか、ターナーが同僚と家に来るという連絡を受け、4人分の食事を用意していた。それを聞いたターナーは、サムの妻に危険が及ぶと直感し、彼女を無理矢理家から追い出し、エレベーターに押し込む。上階行きのエレベーターから降りたのが、謎の男だった。彼は降りたエレベーターからどこにも向かわず、そのままターナーとともにエレベーターを待ち、下向きのエレベーターにターナーとともに乗り込む。明らかに怪しい。
ターナーは警戒しながら彼を見つめる。謎の男は不敵な笑みを浮かべながら、エレベーターを降りる。ターナーは、1階にたむろしていた若者の集団に、5ドルやるから車のロックを外してくれ、と嘘のお願いをし、マンションからともに外に出る。謎の男は外からターナーを狙撃しようと狙っていたが、若者の集団が邪魔で撃つことができない。ターナーはキャシーの車で現場から走り去るが、謎の男は車のナンバープレートを見逃さなかった。
キャシーの家に戻ったターナーは、キャシーが先の長くない男の方が好きだと見抜き、キャシーもまた、ターナーをもっと知りたいと告げる。二人は一晩をともにする。
翌朝、キャシーのシャワー中、郵便局員(ハンク・ギャレット)が荷物を届けに来る。それは謎の男とともにマシンガンで職員を殺害した殺し屋だった。ターナーは彼の靴を見て男が怪しいと気づき、死闘の末、男を倒す。おびえるキャシーをなだめ、ターナーはキャシーとCIAに向かう。
キャシーは求職者を装って建物に入り、ヒギンズの顔を確認。二人は昼食に出たヒギンズを拉致して車に押し込み、事情を聞き、謎の男がジョベアと名乗っていることを知る。しかしヒギンズは、一連の事件の首謀者ではないようだった。
ターナーは電話会社の技師の持ち物を盗み出し、郵便局員が持っていた鍵からホテルを割り出すと、電話交換装置に細工をしてジョベアの部屋に電話をかけ、「コンドルは絶滅すると思うか」と挑発的な問いかけをする。ジョベアは依頼主に電話をかけてそのことを報告するが、その電話のプッシュ音をターナーは録音。電話番号を割り出して、その相手の住所と、名前がアトウッドであることを突き止める。
ヒギンズもまた、CIAのデータベースを用いて、殺し屋ジョベアとウィクスにつながりがあることを発見する。ヒギンズと話すCIAの大物関係者のもとに、殺し屋が到着したとの報が入る。
ターナーはアトウッドの家に忍び込み、アトウッドに銃を突きつけ、事件の真相を聞き出そうとする。しかし、そこに殺し屋ジョベアが現れる。ターナーは銃を奪われ、絶体絶命。しかしジョベアは、アトウッドを殺害。自殺に見せかける工作を済ませると、ターナーとともにアトウッド邸を後にする。彼はCIAからアトウッド殺害を依頼されたようだった。
ジョベアはターナーにヨーロッパに来てともに仕事をしないか、と持ちかけるが、ターナーは自分はアメリカ生まれだから、と断る。ジョベアはその日のために、と彼に銃を手渡す。
ターナーはヒギンズに再会。ヒギンズは一連の事件はゲームに過ぎないと告げる。アトウッドがその中で暴走したのだ、と。ターナーは真実を新聞社にリークした、とヒギンズに言うが、ヒギンズは、それは発行されるのか、と冷たく言い放つ。ターナーは強い意志を持ったまなざしを向けたまま、ヒギンズのもとを立ち去るのだった。

てきぱきとした電話交換人の指示。ターナーの注意をそらすためゴミ収集用の大きな缶を積み上げるウィクス。通行人とすれ違うときに会話を英語からほかの言語に変えるジョベアとアトウッド。こうしたスパイのテクニックを織り交ぜて話を進めるのが、観客の興味を引き立てる。一方で、ロマンスの下りは必要なのかというのが若干怪しかった。
何より、事務所の職員を皆殺しにしてまで隠蔽しようとしている情報の重さがどうにも理解できず、フラストレーションがたまった。一説ではこれをマクガフィン(映画の進行に必要な設定・道具だが意味的な重要性のないもの)ととらえたほうが気が楽だ、という話もあるようで、確かにそうかもと思えた。
キャシー役のフェイ・ダナウェイは、「俺たちに明日はない」のヒロインを演じた女優。

【5段階評価】3

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