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2016年7月 9日 (土)

(1381) 突破口!

【監督】ドン・シーゲル
【出演】ウォルター・マッソー、ジョー・ドン・ベイカー、ジョン・バーノン
【制作】1973年、アメリカ

銀行からマフィアの裏金を盗んでしまった強盗の運命を描いた作品。「ダーティハリー」の監督、ドン・シーゲルの描くクライム・サスペンス。

銀行強盗を企てたチャーリー・バリック(ウォルター・マッソー)は、仲間の一人と愛する妻を失いつつ、仲間のハーマン(アンディ・ロビンソン)とともに逃走。盗んだ現金は75万ドルに及ぶが、ニュースでは2,000ドルほどしか盗まれなかったと報道。チャーリーは、銀行からマフィアの裏金を盗んでしまったと直感する。
豪遊しようとするハーマンを説き伏せ、二人はチャーリーの飛行機で州外へ高飛びすることを計画。しかし、偽のパスポートを手配する過程でマフィアに情報が漏れ、事件屋のモリー(ジョー・ドン・ベイカー)が差し向けられる。
モリーはチャーリーとハーマンの潜むトレーラーハウスを探り当てるが、チャーリーはそれを予期して家の外に身を潜めていた。モリーはトレーラーハウスでハーマンから情報を聞き出そうとするが、ハーマンが何も知らないことを確認するとハーマンを惨殺。
チャーリーは、銀行の責任者、ボイル(ジョン・バーノン)に連絡を入れ、廃車場に一人で来れば金を返すと持ちかける。モリーは遠くから車に隠れて様子をうかがう。自分のセスナ機で待ち合わせ場所に現れたチャーリーは、初対面のはずのボイルに親しげにハグをし、大げさに喜ぶ。それを遠目に見ていたモリーは、チャーリーとボイルが共謀してマフィアの金を盗んだと勘違い。車を発進させてボイルをひき殺す。チャーリーはセスナで逃走しようとするが、モリーの車に飛行機をひっくり返されてしまう。
操縦席に反対にぶら下がり、身動きのとれないチャーリーは、観念したように、ポケットにあった鍵をモリーに渡し、廃車場に置いた青い車のトランクに金があると白状する。モリーがトランクを開けると、そこには殺されたハーマンの死体があった。モリーがだまされたと気づいた瞬間、車は大爆発を起こし、モリーは爆発に巻き込まれて死亡する。
チャーリーは操縦席から盗んだ金を持って抜け出すと、用意した別の車で廃車場を後にする。爆発した車では、彼の脱ぎ捨てたつなぎの服が炎に包まれているのだった。

限られた登場人物がそれぞれ個性的な役割を担って無駄がなく、中身の濃い作品だった。モリーを倒した後、炎上する車に紙幣を投げ込むのは、何を狙ってのことなのか、よく分からなかった。75万ドルが燃え尽きてしまったように見せかけようとしたのだろうか。

【5段階評価】3

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