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2016年7月 5日 (火)

(1376) 居酒屋兆治

【監督】降旗康男
【出演】高倉健、大原麗子、加藤登紀子、田中邦衛、伊丹十三
【制作】1983年、日本

山口瞳原作小説の映画化作品。赤提灯の店主の男を巡る人間模様を描いた作品。

サラリーマンを辞して赤提灯の焼き鳥屋を営む藤野英治(高倉健)は、2人の娘と妻の茂子(加藤登紀子)と仲むつまじく暮らしている。英治の営む居酒屋兆治は、常連客でにぎわうが、高校時代の先輩、河原(伊丹十三)は時折店に来ては英治に難癖をつけていた。まわりの客は河原を不愉快に思うが、英治は何も言い返さずじっと耐えていた。
大牧場を営む神谷久太郎(左とん平)に嫁いださよ(大原麗子)は、かつて恋人だった英治を今も忘れることができず、牧場の大火事のあと、姿をくらましてしまう。
さよは一度、英治の店に来るが、いつのまにか店を後にしてしまう。その後もさよは、何度か英治に電話をかけるものの、何も言葉を発することはできずにいた。
兆治の常連客の秋本の妻(立石凉子)が急死し、英治は茂子と弔問に向かう。障子の破れたあばらやで、秋本は、ずっと狭い布団で妻に足を絡めて寝ていたから、最近は寝付けず金属バットに足を絡めて寝ようとしているのだ、という話をする。
そんなことも知らず、河原は、病気の妻に扇風機を当てっぱなしにするとは馬鹿だと英治の店でくだを巻く。堪忍袋の緒が切れた英治は、ついに河原の腹をなぐり、逮捕されてしまう。ささよの失踪を事件として追っている警察は、英治をしつこく尋問するが、やがて英治は釈放される。英治は向かいの小料理屋のおかみ、峰子(ちあきなおみ)から、さよをすすき野で見た知り合いがいるという情報を聞き、すすき野に向かう。そこには兆治の客で、すすき野で堕落したさよに求婚している越智(平田満)がいた。英治は越智の話を聞き、さよのすむ部屋に向かうが、寂しさを紛らすための酒におぼれすぎたさよは、すでに帰らぬ人となっていた。

不器用な男を哀感たっぷりに演じる高倉健の代表的な作品。豪華なキャストで、山藤章二や武田鉄矢などもちょい役で登場している。
英治とさよの関係を知りつつも、問いたださない妻の茂子の悲しげなほほえみも印象的だった。幸せを長続きさせるためには、何もかも自分の思い通りにしようとしないことだ、と教えてくれている気がした。

【5段階評価】3

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