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2016年7月 4日 (月)

(1375) ハルフウェイ

【監督】北川悦吏子
【出演】北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗
【制作】2008年、日本

テレビドラマ、ロングバケーションやビューティフルライフの脚本家、北川悦吏子がメガホンをとった青春恋愛作品。

長身でかっこいい高校生、シュウ(岡田将生)に片思いのヒロは、保健室で親友のメメ(仲里依紗)に、シュウに告白するかどうか、悩みを相談していた。
ヒロはいつの間にか眠りに落ち、その間に、シュウがバスケの試合中に鼻血を出し、保健室にやってくる。眠りから覚めたヒロは、シュウがいることも知らずに、今、夢の中でシュウに告白しちゃった、正夢かなぁ、と無邪気にメメに話しかける。シュウは慌てて保健室を飛び出す。
下校時刻になり、ヒロは帰り道でシュウを待つ。なんとかシュウに話しかけようとするが、「つきあわない? 」と告白したのはシュウのほうだった。
幸せいっぱいのヒロだったが、自分が地元の大学に進学予定であるのに対し、シュウは早稲田狙いを隠していた。ヒロは、東京の大学を受けるのに何でコクったの、とシュウを責める。
シュウは高梨先生(成宮寛貴)に相談。先生は目先のことだけ考えるな、とアドバイスするが、シュウは早稲田行きをあきらめる。
ヒロはそのことを喜びながらも、自分が夢をあきらめさせたのではないか、と悩み始め、書道の平林先生(大沢たかお)に相談する。先生は、長い人生をともに過ごすとしたとき、ここ数年の時間をともに過ごさず、相手の男性が一回り大きくなって帰ってくるのと、おまえ以外の女性は知らないという狭い見識で一緒にいるのと、どちらが本当に幸せなのだろうか、とヒロに問いかける。
ヒロは考え直し、シュウの早稲田受験を応援することに決める。ヒロはシュウの受験に際し、母親となれないお弁当作りに勤しみ、駅でシュウを見送る。
ヒロは、学校に帰ってきたシュウと音楽室で遊んでいる。ヒロは「東京に行ってほしくないです」と本音を漏らし、目に涙を浮かべるのだった。

映画の中盤、ヒロがシュウに「途中」を意味する英単語のクイズを出し、答えられないシュウにヒロが「ハルフウェイ」と答えを言うのだが、シュウは「ハルフウェイ? ハーフウェイでしょ」と大笑い。優しいシュウは、ハルフウェイということにしよう、と応じる。こんなやりとりが映画のタイトルになっている。
冷静に観れば、ヒロは、あこがれの雲の上の存在だったシュウに対して、告白されて彼女になった瞬間、気に入らないことがあると怒り出してシュウの人生を振り回し、尊大な態度でわがまま放題。
なんつう勝手な女だと思われかねないヒロに対して、まったくぶち切れることなく「俺、やっぱりヒロのこと好きなんだな」とシュウに言わせてしまう脚本に、感情移入できるか、なにこの少女漫画と持ってしまうかは、評価の分かれるところだろう。
とはいえ、うまく行くか、はかない思い出になるか分からない危うげな関係の二人の行く末をあえて見せない終わり方をすることで、青春時代の切ない恋愛をうまく観る側に伝えているな、とは思った。

【5段階評価】3

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