(1359) 彼岸島
【監督】キム・テギュン
【出演】石黒英雄、瀧本美織、山本耕史、水川あさみ、渡辺大
【制作】2010年、日本
松本光司原作漫画の劇場版。吸血鬼と人間との戦いを描いた作品。
高校生の宮本明(石黒英雄)は、不良に襲われているところを、謎の美女、レイ(水川あさみ)に助けられる。彼女は、明の兄、篤(渡辺大)の免許証を見せ、篤が孤軍奮闘している彼岸島に明をいざなう。
明の友人、ケンちゃん(弓削智久)、ユキ(瀧本美織)、ポン(森脇史登)、西山(足立理)、加藤(半田晶也)も明への同行を決意。彼らは彼岸島に向かう。
そこには吸血鬼となった村人がはびこり、彼らはあっさりと囚われの身となる。ケンちゃんが最初に生け贄になるが、明はユキとともにケンちゃんを救い出すと、島の高台へ向かい、途中で篤と再会する。
吸血鬼のボス、雅(山本耕史)は篤を仲間に引き入れようとするが、篤は抵抗。明はとらわれたユキを救うため、篤の師匠(阿見201)に師事し、雅のアジトに乗り込む。雅は巨大な鬼を差し向けるが、明は師匠とともに鬼を撃退。篤とともに雅の首をはねる。
しかし、篤は吸血鬼の血を体に入れてしまう。明は仲間とともに島を離れるが、雅は生首のまま、不気味な笑いを浮かべるのだった。
いわゆるゾンビものの作品。途中までは、安っぽい緑色の顔の吸血鬼、暗くてなんだか分からないアクションで、「早く終わんないかな」という展開だった。後半は若干持ち直したが、今ひとつ安っぽい作品だった。
原作も、プロットは面白いのに、それを生かし切れないストーリーで、強大な敵が出てきてその他大勢が無駄死にしまくり、主人公は致命傷を負いながらも、非常識な展開で危機を乗り越えるという展開の繰り返し。本作もゾンビもの特有の情感は描かれず、村人は一種の記号として、ぐちゃぐちゃと大量殺戮が描かれる一方で、映像自体にはさほど魅力がない。典型的ながっかり映画だった。
【5段階評価】2
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