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2016年5月 5日 (木)

(1350) 白い肌の異常な夜

【監督】ドン・シーゲル
【出演】クリント・イーストウッド、エリザベス・ハートマン、ジュラルディン・ペイジ
【制作】1971年、アメリカ

重傷を負って女学園に運び込まれた兵士の身にふりかかる悲劇を描いた作品。

南北戦争の時代、女学園で寄宿生活を送る12歳の少女、エイミー(パメリン・ファーディン)が、キノコ詰みをしていると、足に重傷を負った北軍兵、マクバーニー(クリント・イーストウッド)伍長を発見する。エイミーはマクバーニーを自分が寄宿生活を送る女学園に連れて行き、先生に助けを求める。
学園長のマーサ(ジュラルディン・ペイジ)は、捕虜として彼を南軍に引き渡すと言いながらも、回復させてから引き渡すことにしてマクバーニーをかくまうことを決める。
エイミーはハンサムなマクバーニーを気に入り、17歳の女学生、キャロル(ジョー・アン・ハリス)も彼に興味を持ち、授業を抜け出して彼にキスをする。
22歳の女教師、エドウィナ(エリザベス・ハートマン)も彼に惹かれ、マクバーニーもまた、エドウィナに恋をささやく。
キャロルはまたも授業を抜け出してマクバーニーに言い寄る。それを見つけたエドウィナは嫉妬するが、マクバーニーはエドウィナに熱い口づけをして誤解を解こうとする。それを見ていたキャロルは、捕虜がいることを示す青リボンを校門の柵に結びつけ、南軍を学園に引き入れる。しかし、マーサの機転で南軍は帰って行く。
マーサは、実の兄と情事にふけった過去があり、兄の面影をマクバーニーに見出していた。マーサはマクバーニーに学園に残るよう告げ、ワインを振るまう。マクバーニーはマーサの部屋の前でマーサに口づけをするが、マーサの誘いには乗らず、部屋には入らずに立ち去る。
自分の部屋に戻ろうとしたマクバーニーは、背後にキャロルがいることに気付く。マクバーニーは誘われるままキャロルの部屋に入り、服を脱がせて彼女の発育した乳房を口に含む。
キャロルの部屋から聞こえる嬌声に気付いたエドウィナは、キャロルの部屋に忍び寄り、ドアを開ける。そこには裸のキャロルとベッドで抱き合うマクバーニーがいた。マクバーニーは弁明しようと慌ててエドウィナに追いすがるが、エドウィナはマクバーニーを突き飛ばし、マクバーニーは階段を落下し、右足を複雑骨折してしまう。マーサは、薬でマクバーニーを昏睡させ、彼の右足を切断する。
翌朝、自分の右足がないことに気付いたマクバーニーは激怒し、マーサが実兄とただならぬ関係にあったことを暴露しようとする。エドウィナはそんなマクバーニーを不憫に思い、彼の部屋で愛を告げる。しかし、マーサは毒キノコで彼を殺すことを決め、エイミーに特別なキノコを取ってくるよう告げる。
仲直りのための晩餐と称して、マーサはマクバーニーに料理を振る舞う。毒とは知らずにキノコ料理を口にしたマクバーニーは、エドウィナと結婚することにしたと告げる。エドウィナも幸せそうにキノコ料理を口にするが、その瞬間、マーサは食べるな、と叫ぶ。毒を盛られたことを知ったマクバーニーは、苦しみながら部屋を出て行く。
翌朝、女性たちはマクバーニーの遺体を袋に詰め、学園の外に運び出すのだった。

男子禁制の女学園に一人の男が入り込んだことで、学園長から女子生徒までもが日常の感覚を揺さぶられ、男に翻弄されていく。男もまた、言い寄る女性の誘惑に乗り続け、大きな悲劇が起きる。
圧巻は右足の切断シーン。ハッキリとは描かないが、相当ショッキングなシーンである。翌日、足がないことに気付いた伍長が、がっと目を見開いて驚愕するシーンも印象的。挿入されるフラッシュバック映像が、女性たちの抱えるトラウマを想像させ、心にのしかかる。
ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドのコンビと言えば、「マンハッタン無宿」や「ダーティハリー」、「アルカトラズからの脱出」など数多いが、本作はスリラー調でクリント・イーストウッドがヒーローではない異色作である。

【5段階評価】3

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