(1331) 戦争のはらわた
【監督】サム・ペキンパー
【出演】ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル
【制作】1977年、イギリス、西ドイツ
ドイツ軍人を主人公とした戦争映画。
ロシア戦線に、ドイツ帰属のシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が赴任。彼は十字勲章目当てで戦地を志願していた。彼は、有能な兵士、シュタイナー軍曹(ジェームズ・コバーン)を味方に付けようと彼を曹長に昇進させるが、シュタイナーは取り合わない。ロシア軍の猛攻にシュトランスキーは戦意を喪失。シュタイナーは善戦するが、後方の病院に担ぎ込まれる。
仲間の戦地復帰を目にして、シュタイナーも戦地に戻るが、彼の小隊は、シュトランスキーの裏切りに遭い、戦場で孤立してしまう。仲間を率いてなんとか味方の部隊に合流しようとするが、シュトランスキーの腹心、トリービッヒ(ロジャー・フリッツ)は、シュタイナー達を銃撃する命令を出す。仲間を次々と殺されたシュタイナーは、味方の陣地にたどり着くと、弁明を弄するトリービッヒを射殺。生き残った仲間に別れを告げると、その足でシュトランスキーのもとに向かう。シュタイナーは、シュトランスキーを射殺せず、勲章が欲しいのだろう、と言って彼に銃を持たせ、戦地に飛び出す。弾倉の交換もままならないシュトランスキーを目にして、シュタイナーは笑いが止まらないのだった。
ドイツ兵が終始、英語で会話しているので、最初はスパイか何かなのか、と勘違いしてしまいがちだが、ここは気にせずに観なければならない。爆発のシーンなど、人がやられるところをスローモーションで描く技法は、当時としては珍しいものだったようだが、今となっては陳腐な演出に見えてしまう。戦闘シーンはそこそこの迫力ではあるのだが、「プライベート・ライアン」を知ってしまった者にはやはり物足りないのだった。
【5段階評価】2
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