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2015年11月

2015年11月25日 (水)

(1321) フィラデルフィア・エクスペリメント

【監督】スチュアート・ラフィル
【出演】マイケル・パレ、ナンシー・アレン、ボビー・ディ・シッコ
【制作】1984年、アメリカ

アメリカの都市伝説となった軍事実験を題材にした作品。タイムトラベルもの。

1943年、アメリカのフィラデルフィアで、軍艦をレーダー探知させなくするための実験が行われる。実験は成功したかに見えたが、駆逐艦エルドリッジは、レーダーに映らなくなったばかりか、姿そのものを消してしまう。
実験に関わっていたデビッド(マイケル・パレ)とジム(ボビー・ディ・シッコ)は、異常な現象の起きている船から飛び降りる。そこはネバダ砂漠だった。
二人はガソリンスタンドに併設されたカフェに立ち寄るが、ジムの体から電気が走り出し、二人はたまたま近くにいたアリソン(ナンシー・アレン)の車で逃走する。
アリソンの話で、1983年のネバダに来ていることを知った二人は、出身地のロサンゼルスに向かおうとするが、警察に捉えられてしまう。
手を負傷していたジムはベッドに寝かせられるが、激しいけいれんとともに電磁波に包まれ、ベッドから消失してしまう。
デビッドとナンシーは追っ手を振り切ってロスに向かい、ジムの妻、パメラの暮らす牧場に向かう。パメラはデビッドが過去から来たことを認める。ジムは生きて戻ってきていたのだ。
デビッドは老人となったジムに話を聞こうとするが、ジムは過去の忌まわしい経験に触れることを拒絶。そこに追っ手が現れ、デビッドとアリソンは再び逃走する。
デビッドは、実験を監督しているロングストリート博士(エリック・クリスマス)に会うため、実験場に強行突入する。博士はデビッドに、ネバダ砂漠の上空に生じた時空の裂け目に入り、裂け目を閉じるよう依頼。デビッドは裂け目に入ると、エルドリッジのら磁気発生装置を破壊して、再び時空の中に飛び込む。
こうしてエルドリッジはもとの1943年の世界に戻り、デビッドは、アリソンの待つ1983年の世界に戻るのだった。

ハッピーエンドのタイムトラベルもの。タイムスリップする映像は、「時をかける少女」ほどではないものの、さすがに古めかしい。
甲板に人体が埋まるようなショッキングな映像も終盤に登場するが、脈絡がなく、都市伝説を少々もてあましたような作品だった。

【5段階評価】3

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2015年11月24日 (火)

(1320) メリダとおそろしの森

【監督】マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
【出演】ケリー・マクドナルド(声)、ビリー・コノリー(声)、エマ・トンプソン(声)
【制作】2012年、アメリカ

王女と王妃の親子愛を描いた3Dアニメ作品。

巨大な熊、モルデューに左足を食いちぎられた過去を持つ勇敢な王、ファーガス(ビリー・コノリー)には、愛する王妃、エリノア(エマ・トンプソン)と、娘のメリダ(ケリー・マクドナルド)、三つ子の息子たちがいた。
エリノアは、メリダを王女として厳しくしつけるが、メリダは弓矢の得意な元気な少女。強引に結婚をさせられそうになったメリダは、親子の模様が刺繍されたタペストリーを剣で引き裂くと、愛馬のアンガスに乗って森に逃げ込む。そこで鬼火を見たメリダは、魔女(ジュリー・ウォルターズ)の小屋に入る。メリダは魔女にエリノアの気持ちを変えて欲しいと頼み、魔女はメリダにケーキを渡す。
城に戻ったメリダが母親にケーキを食べさせると、母親は巨大なクマの姿になってしまう。城の中にいたファーガス王は、クマの気配をかぎつけ、周辺の領主たちとともに城内を捜索。メリダは、弟たちの協力を得て母親を城の外に出すが、弟たちもまた、魔法のケーキを口にしてしまう。
メリダは、クマに変わった母親と過ごしながら魔女の家を捜し、母親を元の姿に戻すためには、裂かれたタペストリーを縫い直せばよいことを知る。
母親と城に戻ったメリダは、城の中でいがみあっているファーガスと領主達をなだめると、タペストリーのある部屋に向かうが、そこでファーガスに熊の姿をしたエリノアを見られてしまう。エリノアはファーガスに追われるように城を飛び出し、ファーガスはそれを追う。メリダはアンガスに乗ってそれを追いながら、タペストリーを縫い直す。
必死で逃げるエリノアだったが、ついに捕まり、ファーガスが剣を浴びせようとしたとき、メリダが到着。そこにモルデューが現れ、人々に襲いかかる。ファーガスはモルデューに立ち向かうがはじき飛ばされてしまい、メリダがモルデューに殺されそうになる。
それを救ったのは、怒りが爆発したエリノアだった。最後は、モルデューが巨大な石碑の下敷きになり、戦いは幕を閉じる。
エリノアと三つ子は人間の姿に戻り、王国に平和が訪れるのだった。

日本では、主人公の声を大島優子が担当したことで話題となったが、作品としては、今ひとつ魅力に欠けた。

(1) 悪役のクマは、森で暮らしていて、城にいる主人公達が森に行くから襲ってくるのであって、どうしても倒さなければならない相手ではないこと。
(2) 弓矢が得意という主人公の特徴が、あまりストーリーに関係ないこと。
(3) メリダの行いがもとで戦争が始まるという必然性が感じられないこと。
(4) 「アナと雪の女王」のオラフのような魅力的な脇役がいないこと。

なんかが影響しているのかな。

【5段階評価】3

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2015年11月23日 (月)

(1319) 地獄の黙示録

【監督】フランシス・フォード・コッポラ
【出演】マーティン・シーン、マーロン・ブランド、フレデリック・フォレスト、サム・ボトムズ
【制作】1979年、アメリカ

ベトナム戦争で密命を受けた兵士の運命を描いた作品。

戦争の記憶が強く刻み込まれ、戦地への復帰を渇望していたウィラード大尉(マーティン・シーン)は、上層部から、密命を受ける。それは、優秀な軍人だったカーツ大佐(マーロン・ブランド)が、軍を抜けてベトナムの奥地に独立国家を築いて米軍の邪魔しているため、彼の指揮系統を断ち切って欲しいというもの。すなわち大佐の暗殺だった。
ウィラードは、若い乗組員とともに哨戒艇で川を進み、目的地を目指す。
途中、川でサーフィンをしたいがために、近くの集落を壊滅させるキルゴア中佐(ロバート・デュバル)や、川縁での大がかりなダンスショー、壊滅状態のまま戦闘を続ける兵士などを目の当たりにし、ウィラードと乗組員は、次第に戦争の狂気にむしばまれていく。
彼らが船を進めると、一艘の民間人の船がいた。チーフ(アルバート・ホール)は、ウィラードの制止を聞かずに船の検閲を行う。怪しい積荷は見当たらなかったが、若い女がドラム缶を隠す行動を見て、ランスが機関銃を乱射。民間人は殺戮される。女が隠そうとしていたのは、ただの一匹の小さな子犬だった。
船を進める一行がカーツの築いた基地にたどり着いたときには、若い乗組員のクリーン(ラリー・フィッシュバーン)とチーフは死亡。
ウィラードは残ったランス(サム・ボトムズ)とシェフ(フレデリック・フォレスト)とともに川岸に上陸。そこには、ベトナム人のみならず、寝返った米兵もいた。
ウィラードはついにカーツと邂逅し、彼の魅力に取り憑かれそうになるが、自由の身になったあと、カーツの暗殺を決行。カーツは半ば予期していたかのように、ウィラードの刃を受ける。
カーツに心酔していた人々は、ウィラードの姿を認めると、彼を拝み始める。ウィラードは残ったランスを連れて、彼の地を去るのだった。

1979年の名作映画。今回観たのは、2001年の特別完全版、「Apocalypse Now Redux」のほうだった。
川を進むにつれ、死体が転がっているかと思えば、ど派手な照明のステージが登場したり、容赦なく敵弾が迫ってきたり、大量の頭蓋骨をまつっていたりと、次々と異様な光景が登場し、戦争の狂気を独特の映像で描いており、独特の映像に驚嘆する。
映画史に残る名作の一つだろう。

ウィラード大尉が密命を授かる場面では、若い士官としてハリソン・フォードが出演している。

【5段階評価】4

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2015年11月21日 (土)

(1318) アイアンマン3

【監督】シェーン・ブラック
【出演】ロバート・ダウニー・Jr.、グウィネス・パルトロウ、ドン・チードル
【制作】2013年、アメリカ

アメコミヒーロー映画、「アイアンマン」、「アイアンマン2」の完結編。
アイアンマンを開発したトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が、体を溶岩のように変えることのできるテロリスト集団のボス、キリアンと対決する。

恋人のペッパー(グウィネス・パルトロウ)をキリアンと同じ人体に変化させられたトニーは、解毒剤を開発してペッパーを救い、自らの胸に埋め込まれたリアクターも取り外し、二人は常人に戻る。

特撮はよくできているが、もはや何でもありなので、興奮するようなそうでもないようなでき。
ただ、スーツを着て超人的な力を得られるという発想は、生身の体が超人の「ハルク」や「スパイダーマン」なんかに比べると、ちょっと夢が膨らんで楽しい。
ただ、終盤に、人が着ていなくても活躍するスーツが大量に現れては、「もう人間必要ないんじゃね」と思わずにはいられないのだった。

【5段階評価】3

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2015年11月18日 (水)

(1317) トラ・トラ・トラ!

【監督】リチャード・フライシャー
【出演】マーティン・バルサム、ジョゼフ・コットン、山村聰、三橋達也、東野英治郎
【制作】1970年、アメリカ、日本

日本軍の真珠湾攻撃が敢行されるまでを描いた歴史ドキュメンタリー作品。

アメリカの映画でありながら、日本語のシーンから始まり、決して日本人を小馬鹿にしたような演出はない。むしろ、アメリカの情報隠蔽体質や危機感の欠如を浮き彫りにしており、常勝国アメリカの慢心に一石を投じるような作品。

一方で、作品としては、戦闘シーンは控えめ。会議のシーンが多く、タイトルの威勢の良さからすると、地味な作品とも言える。

とは言え、いやおうなく戦争に駆り立てられる歴史を描いた名作であり、一度は見ておいた方がいいだろう。

【5段階評価】3

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2015年11月17日 (火)

(1316) チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

【監督】マックG
【出演】キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、デミ・ムーア
【制作】2003年、アメリカ

女性探偵3人が活躍する「チャーリーズ・エンジェル」の続編。

機密情報の鍵となる2つの指輪を巡り、チャーリーズ・エンジェルのナタリー(キャメロン・ディアス)、ディラン(ドリュー・バリモア)、アレックス(ルーシー・リュー)の3人が奔走。
黒幕は、元エンジェルのマディソン・リー(デミ・ムーア)。3人は死闘の末、マディソンを倒す。

ラストシーンでは、ナタリーとアレックスは恋を成就させるのに対し、ディランは、極悪非道の元彼を倒し、結局、新たな恋は芽生えないまま。
おふざけ映画と割り切って見れば、そこそこ楽しいかもしれないが、なんとも大味な作品だった。

【5段階評価】2

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2015年11月 9日 (月)

(1315) 永遠の0

【監督】山崎貴
【出演】岡田准一、三浦春馬、井上真央、吹石一恵
【制作】2013年、日本

特攻隊をテーマにした、百田尚樹の小説が原作の作品。

祖母の葬儀に参列した司法浪人生の佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖父の大石賢一郎(夏八木勲)が泣き崩れるのを初めて見る。健太郎は、母親の清子(風吹ジュン)から、実の父親はすでに死んでおり、賢一郎は祖母の再婚相手だったことを聞かされ、驚く。
姉の慶子(吹石一恵)とともに、清子の父親、宮部久蔵のことを調べることにした健太郎だったが、久蔵を知る人たちは、口を揃えて久蔵を臆病者とののしる。
しかし、井崎(橋爪功)という末期癌に冒された老人は、久蔵が妻と子を愛した勇敢な男であったという話をする。
久蔵(岡田准一)は、零戦の名パイロットであったが、妻と子の元へ帰ろうという一心から、乱戦を避けていたため、周囲からは臆病者とののしられていた。
やがて彼は教官となる。戦局の悪化から日本軍が特攻作戦を始めるようになり、久蔵の教え子は、特攻隊のパイロットとして命を落としていく。久蔵は、教え子の一人、賢一郎(染谷将太)の戦後にかける思いを知り、彼に妻と子の将来を託し、特攻隊として戦地に散る。
賢一郎は、久蔵がエンジン不調を見抜いた零戦に搭乗したため、途中で不時着を余儀なくされ、結果的に生きながらえる。
賢一郎は、久蔵の言葉通り、久蔵の妻、松乃(井上真央)のもとを訪ね、やがて二人は結婚する。松乃は、「たとえ死んでも戻ってくる」と約束した久蔵の魂を、賢一郎に見たのだった。
健太郎は賢一郎の話を聞き、涙を流すのだった。

戦争賛美だなんだと賛否両論の作品だが、ところどころ感動的なシーンもあった。
CG感は若干あるが、特撮はよくできていた。最後のシーンも余韻があってよかった。
でもなんか、原作者の政治的なふるまいが、本作の評価を邪魔をして、評価4とはならなかった。

【5段階評価】3

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2015年11月 7日 (土)

(1314) 時をかける少女

【監督】細田守
【出演】仲里依紗(声)、石田卓也(声)、板倉光隆(声)
【制作】2006年、日本

筒井康隆の小説のその後を描いた作品。

高校生の紺野真琴(仲里依紗)は、同級生の間宮千昭(石田卓也)と津田功介(板倉光隆)と仲良しで、放課後は3人で野球ごっこをするのが日課。
ある日、真琴は、商店街の坂を自転車で下っているとき、ブレーキが壊れていることに気付く。自転車で暴走する真琴は、下りきったところにある踏切につっこんでしまうが、電車にはねられそうになった瞬間、別の時間にワープする。タイムリープの能力だった。
おもしろがって能力を使う真琴だったが、真琴が電車事故死を逃れた結果、別の人間に不幸が降りかかることとなる。仲のいい功介だった。真琴は功介と下級生の果穂(谷村美月)がつきあえるよう、タイムリープを繰り返していたため、タイムリープできる回数制限が切れ、功介と果穂の事故死を止めることができなかった。そこに現れたのが、千昭だった。千昭は、未来からこの世界にやってきた未来人だった。
千昭は、功介を救うため、最後のタイムリープを行ったのだ。千昭は、掟だからと言って真琴の前から姿を消す。しかし、千昭がタイムリープを行ったことで、真琴に1回分のタイムリープの能力が復活する。真琴は過去に戻って千昭に会い、事情を説明。千昭は、未来で待っていると告げて、未来の世界に戻っていくのだった。

タイムリープを題材に、高校生の切ない恋を描いていて、心地よい作品だった。
ミニスカートの真琴のパンツは、どんなにアクロバティックなアクションをしても、決して見えることはない。だったらはじめからミニスカートにすんなよ、と思うのだった。

【5段階評価】3

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