(1315) 永遠の0
【監督】山崎貴
【出演】岡田准一、三浦春馬、井上真央、吹石一恵
【制作】2013年、日本
特攻隊をテーマにした、百田尚樹の小説が原作の作品。
祖母の葬儀に参列した司法浪人生の佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖父の大石賢一郎(夏八木勲)が泣き崩れるのを初めて見る。健太郎は、母親の清子(風吹ジュン)から、実の父親はすでに死んでおり、賢一郎は祖母の再婚相手だったことを聞かされ、驚く。
姉の慶子(吹石一恵)とともに、清子の父親、宮部久蔵のことを調べることにした健太郎だったが、久蔵を知る人たちは、口を揃えて久蔵を臆病者とののしる。しかし、井崎(橋爪功)という末期癌に冒された老人は、久蔵が妻と子を愛した勇敢な男であったという話をする。
久蔵(岡田准一)は、零戦の名パイロットであったが、妻と子の元へ帰ろうという一心から、乱戦を避けていたため、周囲からは臆病者とののしられていた。やがて彼は教官となる。戦局の悪化から日本軍が特攻作戦を始めるようになり、久蔵の教え子は、特攻隊のパイロットとして命を落としていく。久蔵は、教え子の一人、賢一郎(染谷将太)の戦後にかける思いを知り、彼に妻と子の将来を託し、特攻隊として戦地に散る。賢一郎は、久蔵がエンジン不調を見抜いた零戦に搭乗したため、途中で不時着を余儀なくされ、結果的に生きながらえる。
賢一郎は、久蔵の言葉通り、久蔵の妻、松乃(井上真央)のもとを訪ね、やがて二人は結婚する。松乃は、「たとえ死んでも戻ってくる」と約束した久蔵の魂を、賢一郎に見たのだった。健太郎は賢一郎の話を聞き、涙を流すのだった。
戦争賛美だなんだと賛否両論の作品だが、ところどころ感動的なシーンもあった。CG感は若干あるが、特撮はよくできていた。最後のシーンも余韻があってよかった。でもなんか、原作者の政治的なふるまいが、本作の評価を邪魔をして、評価4とはならなかった。
【5段階評価】3
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