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2015年10月

2015年10月17日 (土)

(1313) ダレン・シャン

【監督】ポール・ワイツ
【出演】クリス・マッソグリア、ジョシュ・ハッチャーソン、ジョン・C・ライリー
【制作】2009年、アメリカ

ファンタジー小説、ダレン・シャンの映画化作品。

優等生のダレン・シャン(クリス・マッソグリア)は、悪友のスティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)と、ミスター・トール(渡辺謙)が座長のサーカスを見に行く。ダレンはそこで、毒蜘蛛のマダム・オクタに心を奪われ、楽屋に忍び込んで盗んでしまう。そこにフリークスの演者、クレスプリー(ジョン・C・ライリー)らが入ってきたため、ダレンは慌てて身を隠す。すると、部屋にスティーブが現れ、自分をバンパイアにしてほしいとクレスプリーに頼む。クレスプリーはスティーブを追い払う。
部屋を逃げ出したダレンは、翌日、学校にマダム・オクタを持って行くが、それをスティーブに見つかる。マダム・オクタはスティーブにかみつき、スティーブは瀕死の状態になる。
ダレンは、クレスプリーに解毒剤をくれるよう頼むが、クレスプリーはダレンが半バンパイアになることを条件にする。ダレンは友のため、その条件を飲む。ダレンは死んだことにされ、葬儀が営まれるが、その晩、クレスプリーが埋葬されたダレンを掘り起こすと、彼をミスター・トールのいる集落へと連れて行く。ダレンはそこで、モンキー・ガールのレベッカ(ジェシカ・カールソン)と知り合う。
スティーブは、残虐なバンパイア、バンパニーズの仲間となり、ダレンと対立する。バンパニーズたちは、ミスター・トールの集落に現れ、レベッカをさらい、さらにはダレンの家族も誘拐し、ダレンをおびき寄せる。
戦争を好む黒幕、タイニー(マイケル・セルベリス)は、半バンパイアのダレンと半バンパニーズのスティーブとの戦いに興奮するが、二人の真の戦いはまだ先だ、と諫め、スティーブを連れて立ち去る。ダレンは助け出したレベッカと口づけを交わし、バンパイアの仲間となる。

少年向けの魔法ファンタジーものかと思いきや、バンパイア同士の戦いがテーマであり、「ハリー・ポッター」のようなコミカルさと「アンダーワールド」のようなダーク・ファンタジーを遭わせたような作品だった。ただ、全体的に登場人物がグロテスクで悪趣味なので、人気が出なかったのもしかたないだろう。日本人俳優、渡辺謙のほかに、「プラトーン」のウィレム・デフォーも出演しており、特撮もけっこうしっかり作られているのだが、もったいない作品だ。

【5段階評価】3

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2015年10月16日 (金)

(1312) 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼

【監督】こだま兼嗣
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、神谷明(声)
【制作】1997年、日本

アニメ「名探偵コナン」の劇場版第1作。

建築家の森谷帝二(石田太郎)から工藤新一宛のパーティの招待状を受け取ったコナン(高山みなみ)は、毛利小五郎(神谷明)と毛利蘭(山崎和佳奈)とともに、パーティに出向く。
その後、プラスチック爆弾を盗んだ犯人から電話を受けたコナンは、仕掛けられた爆弾を何とか発見し、被害を未然に防ぐ。東都鉄道の環状線に仕掛けられた爆弾の発見に貢献したコナンは、犯人の狙いが森谷の設計した建築物であるとにらむ。
果たして犯人は、森谷自身だった。彼は若い頃に手がけた、自分自身の納得のいかない作品を抹殺しようとしていたのだった。
新一の誕生日を祝うため、映画館に向かっていた蘭は、そこで森谷の仕掛けた爆弾により、ビルの中に閉じ込められてしまう。コナンは電話で蘭に指示をし、時限爆弾の爆発を止めようとするが、最後に残った青と赤の導線のどちらを切るべきかの判断を下すことができず、蘭自身がその選択をする。赤の導線が森谷のしかけた罠だと直前に気付いたコナンだったが、赤を切るな、というコナンの声は蘭には届かなかった。
赤がラッキーカラーだと森谷に告げていた蘭だったが、彼女が選んだのは青い導線だった。蘭は、新一との運命の赤い糸を信じ、その色を切るのを避けたのだった。

フーダニットものにしては登場人物が少ないが、鉄道が時速60キロを下回るか日没になると爆発するという爆弾を捜すトリックは、筋が通っていてなかなかよかった。
しかし、爆弾処理のくだりはさすがにお粗末で、どっちかを切れば爆発しないが、間違った方を切ると爆発するなんていう、よくわからない仕掛けの爆弾を作るのもどうかと思うが、爆発を防がれて悔しがるぐらいだったら、最初からどう転んでも爆発するようにしとけばいいのだ。森谷がコナンに鎌をかけられて「変装道具は金庫の中に」とか口走っちゃったりする辺りも、何ともご都合主義だった。

【5段階評価】3

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2015年10月15日 (木)

(1311) アパリション -悪霊-

【監督】トッド・リンカーン
【出演】アシュリー・グリーン、セバスチャン・スタン、トム・フェルトン
【制作】2012年、アメリカ

降霊術を行った若者の身にふりかかる恐怖を描いた作品。

数人の大学生が、降霊術を現代的にアレンジしして実施した結果、謎の現象が起き、参加者の女性がどこかに吸い込まれて消えてしまうという事件が起きる。
時が経ち、当時の降霊術参加者のベン(セバスチャン・スタン)は、恋人のケリー(アシュリー・グリーン)と同棲を始める。ところが、買ったばかりのサボテンが枯死したり、預かった犬が衰弱死するなど、怪現象が起き始める。
ベンは、降霊術を実施した仲間のパトリック(トム・フェルトン)に連絡を入れる。彼は、実験の結果、悪霊の世界と現世界を繋いでしまったことを告白する。
パトリックは、ベンとケリーの家にやってきて、悪霊を退散させるための儀式を行う。それは成功したかに見えたが、パトリックもまた、暗黒の世界に引き込まれてしまう。
ベンとケリーは逃走するが、逃げ込んだ先でベンもまた、別世界に取り込まれてしまう。ケリーは必死で逃げるが、やがて絶望にさいなまれて観念する。彼女の背後から、何本もの手が伸び、彼女もまた悪霊の手に落ちるのだった。

スプラッタ映像はなく、途中で女性のような悪霊が登場するものの、お化け屋敷のようなギョッとさせる演出もなく、比較的お上品なホラーである。しかし、怖いかというとそれほどでもないし、考えさせられるかというとあまりピンと来ないし、感情移入できるかというとそうでもないし、という、何とも中途半端な作品だった。

【5段階評価】2

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2015年10月14日 (水)

(1310) ジュラシック・パーク

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー
【制作】1993年、アメリカ

遺伝子技術により、現代に蘇った恐竜が、人間の管理の手を離れ、大暴れする様子を描いたSFサスペンス。

古代生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)と恋人のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、スポンサーのジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)から多額の資金助成の話を受け、彼の島に向かう。
そこには、遺伝子技術によって再生された古代植物や恐竜たちがいた。ハモンドは、そこに一大テーマパーク、ジュラシック・パークを創設しようとしていた。
しかし、同じく島に招かれたカオス理論を専門とする数学者のマルカム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、人が恐竜を管理しきることは不可能だ、と言ってハモンドの事業に反対。グラントとサトラーも慎重論を述べる。
ハモンドは、事業の魅力を知ってもらおうと、自動走行の車による園内見学を実施。ハモンドの孫のレックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョゼフ・マゼロ)は顧問弁護士のジェナーロ(マーティーン・フェレロ)と3人で、グラントはサトラーとマルカムと3人で車に乗り込む。
ところが、金儲けのために恐竜の胚を盗もうとしていたパーク内の技術者、ネドリー(ウェイン・ナイト)が園内のシステムをダウンさせて逃走。恐竜を管理するための高圧線の電源が切れたため、恐竜が脱走してしまう。
動いているものに反応するティラノサウルスが、恐怖に怯える子供たちに襲いかかる。マルカムが発煙筒でティラノサウルスの注意をそらせようとするが、追われて負傷。弁護士のジェナーロが最初の犠牲者となってしまう。
グラントは、その隙に子供達の車に駆け寄り、レックスを助け出すが、そこにティラノサウルスが戻ってくる。ティムは車ごと崖下に落下。ワイヤーで下に降りたグラントはティムを救い出す。
監視員のマルドゥーン(ボブ・ペック)の車で現場に駆けつけたサトラーは、マルカムを発見。ティラノサウルスが襲ってくるが、間一髪でセンターに戻る。
子供達と一夜を明かしたグラントは、彼らを連れてセンターを目指す。途中でグラントは、恐竜が人間の管理を逃れ、自ら卵を産んで繁殖していることを知る。
一方、センターでは、システムを再起動させることに成功。電源を入れ直すため、技術士のアーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)が施設に向かうが、一向に帰ってこない。心配になったサトラーはマルドゥーンの援護のもと、施設に向かって電源を入れ直す。そこにベロキラプトルが現れ、サトラーに襲いかかる。アーノルドはベロキラプトルの餌食になっていたのだ。サトラーは、何とか施設を脱出することに成功する。
サトラーが電源を復活させたことで、高圧線をよじ登って越えていたグラント達のうち、ティムが感電してしまうが、グラントの人工呼吸で息を吹き返す。施設に戻ったグラントはサトラーを捜すが、二人きりになった子供達に、ベロキラプトルが忍び寄る。二人は厨房に逃げ込むが、ベロキラプトルはドアを開け、二頭が中に入ってきてしまう。二人は必死になって逃げ、一頭を冷蔵室に封じ込め、そこを逃げ出す。
二人はグラントとサトラーのもとに戻り、司令室に逃げ込む。そこにベロキラプトルが現れ、中に入り込もうとするが、レックスがコンピュータを操作してシステムを復帰させ、ドアをロックする。ところがベロキラプトルは中に侵入。天井を伝って司令室を逃げ出す4人だったが、2頭のベロキラプトルに囲まれてしまう。もはや絶体絶命というところに、ティラノサウルスが突如現れ、ベロキラプトルに襲いかかる。4人は混乱に乗じて建物を抜け出し、ハモンドとマルカムの乗った車でヘリポートに向かい、脱出に成功するのだった。

リアルな恐竜の映像が、強烈な印象を植え付けた作品。CGを効果的に使った作品として、1991年の「ターミネーター2」同様、エポックメイキングとなった映画だろう。それでいて、これも「ターミネーター2」同様、アニマトロニクスなどのアナログな特撮も用いており、いかにもCGっぽい生物ばかりが登場するSFものやファンタジーものとは異なるできばえにつながっている。
また、本作の魅力は、恐竜がただ悪者として人間を襲い、ヒーローがそれを倒すという安っぽい動物パニック映画ではない点にもある。恐竜の、生物としての魅力に焦点を当て、主人公のグラントも畏敬の念をもって恐竜に接している。ちなみに、グラントたち主人公側が恐竜を倒すシーンは一つもない。(銃はぶっ放してるけど。)
グラントとサトラーが別行動となり、それぞれがパニックに巻き込まれ、絡み合いながら話が進展することで、展開が一本調子になっていないのも本作のうまいところ。
もう一つ、作品の感動を深めているのは、グラントの性格付け。最初、恐竜をバカにする子供に腹を立て、本気で子供を怖がらせるというおとなげのなさを見せていた子供嫌いのグラントが、身をなげうってレックスやティムを守ろうとする姿に、感動が引き立つ。ラストシーンのヘリコプターの中で、レックスとティムが安心してグラントに身を預けて眠る姿に、思わず胸が熱くなるのだ。
この映画がもう20年も前の作品なのか、と思うほど、今見ても新鮮な名作だ。

【5段階評価】5

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2015年10月13日 (火)

(1309) アーティスト

【監督】ミシェル・アザナビシウス
【出演】ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ
【制作】2011年、フランス

サイレント時代の映画スターと女優の映画人生を描いた作品。第84回アカデミー賞作品賞受賞作品。

サイレント映画の俳優、ジョージ・バレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、女優の卵、ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)と偶然出会う。二人は共演するが、ジョージはサイレントにこだわり、ペピーはトーキーの道を行く。ジョージは自らサイレント映画の製作に挑むが失敗。私財を手放すこととなる。自暴自棄となったジョージは、自分の家に火を放つが、愛犬のおかげで一命を取り留める。
ペピーはジョージを助けたい一心で、オークションで彼の財産を密かに落札し、彼が解雇した使用人(ジェームズ・クロムウェル)も引き留めていた。ジョージはペピーの行いに気付き、命を絶とうとするが、ペピーは間一髪でジョージを救うと、ミュージカル映画の共演というアイディアでジョージを復活させるのだった。

サイレント映画のような作りにしつつ、何度か音のあるシーンが登場。グラスを置く音は聞こえるが、ジョージの叫びは音にならないという演出で、サイレント映画にこだわるジョージの葛藤が描かれているシーンは、面白かった。
ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~」のような、しゃれた印象のある作品だった。

【5段階評価】3

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2015年10月12日 (月)

(1308) トゥモロー・ワールド

【監督】アルフォンソ・キュアロン
【出演】クライブ・オーウェン、クレア=ホープ・アシティー、ジュリアン・ムーア
【制作】2006年、イギリス、アメリカ

人類が子を産む機能を失った世界を描いた世紀末SF作品。クライブ・オーウェンが宇梶剛士に見えてしょうがない作品。

人類が子供を産めなくなって18年が経ち、世界は世紀末の様相を漂わせていた。テロが横行するイギリスで働いているセオ(クライブ・オーウェン)は、ある日、何者かに拉致される。首謀者は別れた妻、ジュリアン(ジュリアン・ムーア)だった。彼女はセオに、不法入国者のために通行証を手に入れるよう命じる。
命令に従わされることになったセオは、通行証を入手し、ジュリアンと車で移動するが、武装集団に襲撃され、ジュリアンは殺される。セオは、車に同乗していた若い黒人女性のキー(クレア=ホープ・アシティー)や中年女性のミリアム(パム・フェリス)らとともに、ジュリアンの仲間のアジトに逃げ込む。セオはそこで、キーが身ごもっていることを知る。アジトにいる活動家たちは、妊娠が知られれば、子供は政府に取り上げられると考え、キーもアジトで子を産もうとする。セオは、ジュリナを殺害したのがアジトの作戦だったことを知り、キーとミリアムを連れてアジトから逃走。セオは、仲間のジャスパー(マイケル・ケイン)のもとを訪ねるが、そこも武装集団のえじきとなってしまう。
セオは、ジャスパーの知り合いの警官を頼りにイギリスを脱出。警官の手引きで転がり込んだ部屋で、キーは女の子を出産する。セオはキーを必死で守りながら逃走を続け、彼女をトゥモロー号に導くが、逃走中に致命傷を負った彼は、小舟の上で永遠の眠りにつくのだった。

子供が生まれなくなるとなぜ戦争状態になるのかはさておき、長回しによる緊張感のある映像には迫力がある。実際には編集しているらしく、後半、カメラに血糊がついたままの映像が続くが、いつのまにかキレイになっていたりした。「戦場のピアニスト」にも似た雰囲気の作品だった。

【5段階評価】3

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