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2015年10月14日 (水)

(1310) ジュラシック・パーク

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー
【制作】1993年、アメリカ

遺伝子技術により、現代に蘇った恐竜が、人間の管理の手を離れ、大暴れする様子を描いたSFサスペンス。

古代生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)と恋人のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、スポンサーのジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)から多額の資金助成の話を受け、彼の島に向かう。
そこには、遺伝子技術によって再生された古代植物や恐竜たちがいた。ハモンドは、そこに一大テーマパーク、ジュラシック・パークを創設しようとしていた。
しかし、同じく島に招かれたカオス理論を専門とする数学者のマルカム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、人が恐竜を管理しきることは不可能だ、と言ってハモンドの事業に反対。グラントとサトラーも慎重論を述べる。
ハモンドは、事業の魅力を知ってもらおうと、自動走行の車による園内見学を実施。ハモンドの孫のレックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョゼフ・マゼロ)は顧問弁護士のジェナーロ(マーティーン・フェレロ)と3人で、グラントはサトラーとマルカムと3人で車に乗り込む。
ところが、金儲けのために恐竜の胚を盗もうとしていたパーク内の技術者、ネドリー(ウェイン・ナイト)が園内のシステムをダウンさせて逃走。恐竜を管理するための高圧線の電源が切れたため、恐竜が脱走してしまう。
動いているものに反応するティラノサウルスが、恐怖に怯える子供たちに襲いかかる。マルカムが発煙筒でティラノサウルスの注意をそらせようとするが、追われて負傷。弁護士のジェナーロが最初の犠牲者となってしまう。
グラントは、その隙に子供達の車に駆け寄り、レックスを助け出すが、そこにティラノサウルスが戻ってくる。ティムは車ごと崖下に落下。ワイヤーで下に降りたグラントはティムを救い出す。
監視員のマルドゥーン(ボブ・ペック)の車で現場に駆けつけたサトラーは、マルカムを発見。ティラノサウルスが襲ってくるが、間一髪でセンターに戻る。
子供達と一夜を明かしたグラントは、彼らを連れてセンターを目指す。途中でグラントは、恐竜が人間の管理を逃れ、自ら卵を産んで繁殖していることを知る。
一方、センターでは、システムを再起動させることに成功。電源を入れ直すため、技術士のアーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)が施設に向かうが、一向に帰ってこない。心配になったサトラーはマルドゥーンの援護のもと、施設に向かって電源を入れ直す。そこにベロキラプトルが現れ、サトラーに襲いかかる。アーノルドはベロキラプトルの餌食になっていたのだ。サトラーは、何とか施設を脱出することに成功する。
サトラーが電源を復活させたことで、高圧線をよじ登って越えていたグラント達のうち、ティムが感電してしまうが、グラントの人工呼吸で息を吹き返す。施設に戻ったグラントはサトラーを捜すが、二人きりになった子供達に、ベロキラプトルが忍び寄る。二人は厨房に逃げ込むが、ベロキラプトルはドアを開け、二頭が中に入ってきてしまう。二人は必死になって逃げ、一頭を冷蔵室に封じ込め、そこを逃げ出す。
二人はグラントとサトラーのもとに戻り、司令室に逃げ込む。そこにベロキラプトルが現れ、中に入り込もうとするが、レックスがコンピュータを操作してシステムを復帰させ、ドアをロックする。ところがベロキラプトルは中に侵入。天井を伝って司令室を逃げ出す4人だったが、2頭のベロキラプトルに囲まれてしまう。もはや絶体絶命というところに、ティラノサウルスが突如現れ、ベロキラプトルに襲いかかる。4人は混乱に乗じて建物を抜け出し、ハモンドとマルカムの乗った車でヘリポートに向かい、脱出に成功するのだった。

リアルな恐竜の映像が、強烈な印象を植え付けた作品。CGを効果的に使った作品として、1991年の「ターミネーター2」同様、エポックメイキングとなった映画だろう。それでいて、これも「ターミネーター2」同様、アニマトロニクスなどのアナログな特撮も用いており、いかにもCGっぽい生物ばかりが登場するSFものやファンタジーものとは異なるできばえにつながっている。
また、本作の魅力は、恐竜がただ悪者として人間を襲い、ヒーローがそれを倒すという安っぽい動物パニック映画ではない点にもある。恐竜の、生物としての魅力に焦点を当て、主人公のグラントも畏敬の念をもって恐竜に接している。ちなみに、グラントたち主人公側が恐竜を倒すシーンは一つもない。(銃はぶっ放してるけど。)
グラントとサトラーが別行動となり、それぞれがパニックに巻き込まれ、絡み合いながら話が進展することで、展開が一本調子になっていないのも本作のうまいところ。
もう一つ、作品の感動を深めているのは、グラントの性格付け。最初、恐竜をバカにする子供に腹を立て、本気で子供を怖がらせるというおとなげのなさを見せていた子供嫌いのグラントが、身をなげうってレックスやティムを守ろうとする姿に、感動が引き立つ。ラストシーンのヘリコプターの中で、レックスとティムが安心してグラントに身を預けて眠る姿に、思わず胸が熱くなるのだ。
この映画がもう20年も前の作品なのか、と思うほど、今見ても新鮮な名作だ。

【5段階評価】5

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