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2015年10月12日 (月)

(1308) トゥモロー・ワールド

【監督】アルフォンソ・キュアロン
【出演】クライブ・オーウェン、クレア=ホープ・アシティー、ジュリアン・ムーア
【制作】2006年、イギリス、アメリカ

人類が子を産む機能を失った世界を描いた世紀末SF作品。クライブ・オーウェンが宇梶剛士に見えてしょうがない作品。

人類が子供を産めなくなって18年が経ち、世界は世紀末の様相を漂わせていた。テロが横行するイギリスで働いているセオ(クライブ・オーウェン)は、ある日、何者かに拉致される。首謀者は別れた妻、ジュリアン(ジュリアン・ムーア)だった。彼女はセオに、不法入国者のために通行証を手に入れるよう命じる。
命令に従わされることになったセオは、通行証を入手し、ジュリアンと車で移動するが、武装集団に襲撃され、ジュリアンは殺される。セオは、車に同乗していた若い黒人女性のキー(クレア=ホープ・アシティー)や中年女性のミリアム(パム・フェリス)らとともに、ジュリアンの仲間のアジトに逃げ込む。セオはそこで、キーが身ごもっていることを知る。アジトにいる活動家たちは、妊娠が知られれば、子供は政府に取り上げられると考え、キーもアジトで子を産もうとする。セオは、ジュリナを殺害したのがアジトの作戦だったことを知り、キーとミリアムを連れてアジトから逃走。セオは、仲間のジャスパー(マイケル・ケイン)のもとを訪ねるが、そこも武装集団のえじきとなってしまう。
セオは、ジャスパーの知り合いの警官を頼りにイギリスを脱出。警官の手引きで転がり込んだ部屋で、キーは女の子を出産する。セオはキーを必死で守りながら逃走を続け、彼女をトゥモロー号に導くが、逃走中に致命傷を負った彼は、小舟の上で永遠の眠りにつくのだった。

子供が生まれなくなるとなぜ戦争状態になるのかはさておき、長回しによる緊張感のある映像には迫力がある。実際には編集しているらしく、後半、カメラに血糊がついたままの映像が続くが、いつのまにかキレイになっていたりした。「戦場のピアニスト」にも似た雰囲気の作品だった。

【5段階評価】3

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