« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »

2015年8月

2015年8月31日 (月)

(1301) 化身

【監督】東陽一
【出演】黒木瞳、藤竜也、梅宮辰夫、淡島千景
【制作】1986年、日本

渡辺淳一原作小説の映画化作品。

文芸評論家で女子大でも教鞭を執る秋葉(藤竜也)は、記者の史子(阿木燿子)と肉体関係を持っていた。秋葉は悪友の能村(梅宮辰夫)に誘われて銀座のクラブに行き、若いホステスの霧子(黒木瞳)と知り合う。秋葉は強引に霧子の体を奪い、自らの好みに育て上げていくが、やがて霧子自身が、自らの店を持ったり、海外に旅行に行くなど、積極的な性格に変貌していく。秋葉は霧子が離れていくことに耐えきれず、霧子を追い回すが、霧子は史子の家に逃げ込む。史子と霧子は、いつの間にか信頼関係になっていたのだった。
秋葉の母が亡くなり、焼香に訪れた霧子は秋葉に、一人で生きてみたい、一人で生きさせてみて、と告げる。秋葉は強がって「勝手にしろ」と言い、霧子は一礼して秋葉のもとを立ち去るのだった。

黒木瞳が何度も裸体をさらし、冒頭の阿木燿子の濡れ場もみもの。藤竜也の二枚目ぶりもハマっていた。
原作は日経新聞に連載された小説。同じ渡辺淳一作の「失楽園」も同じで、黒木瞳が主演している点も同じ。
若い女性を我が物にしようとした中年男性が、次第に女性に振り回されるようになっていくという姿が描かれているが、主演の藤竜也が二枚目過ぎて、世の中年男性の教官を得られたのかというと、はなはだ疑問だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月29日 (土)

(1300) バトルシップ

【監督】ピーター・バーグ
【出演】テイラー・キッチュ、ブルックリン・デッカー、浅野忠信、リーアム・ニーソン
【制作】2012年、アメリカ

地球を襲撃する宇宙船と戦う海軍兵たちを描いた作品。

地球から宇宙に信号を送り、宇宙人との交信を試みるプロジェクトが実施されるが、それにより、人類は、地球侵略をもくろむ宇宙人を呼び込んでしまう。
海軍兵のアレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)は、国際的な軍事演習に参加。自衛隊のナガタ(浅野忠信)とケンカしたため、演習後に軍を去るよう命じられてしまう。
そこに、宇宙から飛来した物体が落下。アレックスは仲間の兵士とともに探索に向かう。それは巨大な戦艦だった。すさまじい戦闘能力により、演習に参加していた艦隊はほぼ壊滅してしまう。指揮官役に就いたアレックスは、ナガタの持ち出した、海上ブイによって的の位置を探る作戦を採用し、宇宙船への反撃を始める。
作戦は成功するが、アレックスの艦は大破。彼らは、退役して展示用となっている戦艦、ミズーリを動かすことを決意。彼らの元に、ミズーリの乗組員だった退役軍人たちが集結。最後は、バリアに阻まれていた仲間達の集中砲火により、宇宙戦艦は撃沈する。

特撮はなかなかのできばえ。主人公の相棒として、浅野忠信が出ているのが、日本人としては嬉しい。
退役したミズーリの乗組員が集まり、若い兵士と一致団結するところは、ベタながら感動的。
ただ、メッセージ性は弱く、「パールハーバー」に似た安易な戦争賛美映画だった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月28日 (金)

(1299) 寄生獣

【監督】山崎貴
【出演】染谷将太、橋本愛、深津絵里、阿部サダヲ、余貴美子
【制作】2014年、日本

岩明均原作漫画、「寄生獣」の実写映画化作品。

人間に寄生し、人間を食料とする謎の寄生生物が現れ、高校生の泉新一(染谷将太)に取り込もうとする。偶然、それに気付いた新一は、体への侵入を阻止するが、寄生生物は新一の右腕に乗り移ってしまう。
手に乗り移った寄生生物は、またたくまに知識を身につけ、新一に話しかける。新一は、寄生生物にミギー(阿部サダヲ)と名付け、奇妙な共同生活を始める。
寄生生物が宿った人間、パラサイトの襲撃を受けながらも、新一は生き延びる。やがて新一の学校に、パラサイトの女性教師、田宮良子(深津絵里)が赴任。田宮は寄生生物に子孫を残す能力がないことを知り、自らの存在意義に疑問を持つ。
警官に寄生したパラサイトは、新一に襲いかかるが、新一はミギーとともに戦い、相手を倒す。しかし、警官に乗り移った生物は、新一の母親(余貴美子)に寄生。新一は母親に心臓を貫かれて殺されてしまうが、ミギーは新一の心臓を再生し、新一は復活。新一は母親に寄生したパラサイトと再戦し、勝利する。
田宮の同士の高校生パラサイト、島田秀雄(東出昌大)が、新一の高校に転校する。同級生にパラサイトだと見破られた島田は、生徒を襲い始める。新一が思いを寄せるガールフレンドの村野里美(橋本愛)に危険が及んでいると知った新一は、島田を倒す。

原作は、1988年初出の古い漫画だが、残虐な描写や哲学的な世界観で、古さを感じさせない。有名な作品でありながら、これまで、あまり映像媒体にはなってこなかったが、映像技術の進歩もあって、ついに映像化された。テレビ放映のせいか、グロテスクすぎる映像はやや控えめで、続編へのつなぎの意味もあって、中途半端な終わり方だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月27日 (木)

(1298) 学校

【監督】山田洋次
【出演】西田敏行、竹下景子、田中邦衛、裕木奈江、萩原聖人、中江有里
【制作】1993年、日本

夜間中学校を舞台に、卒業を控えた生徒達と教師との交流を描いた作品。

登場する生徒は、清掃会社に勤める青年カズ(萩原聖人)、登校拒否になった清楚な少女、えり子(中江有里)、元ヤンキー娘、みどり(裕木奈江)、韓国人の老婦人、オモニ(新屋英子)、文字が読めない初老の男性、イノさん(田中邦衛)、日本人からの差別に悩む中国人の青年、張(翁華栄)、脳性麻痺の男、修(神戸浩)。
担任の黒井(西田敏行)が、卒業を控える彼らとの思い出を回想する形で進む。
そこに、卒業式まで病気の治療に専念するため、入院をしていたイノさんの、突然の死の知らせが届く。黒井は、幸福とは何かを、生徒達と考えることにする。
みどりは、救いようのないヤンキーだった自分に、黒井先生が話しかけてくれたことで、自分も幸せになれるかもしれない、と考えた話をする。カズは、はじめ、イノさんほど不幸だった人はいない、と主張するが、みんなと話すうち、生きていてよかった、と思えることが幸福なんだ、ということに気付く。えり子は、何が幸せを考えるために勉強しているのだと言い、自分もまた、夜間中学の教師になることを決意するのだった。

それぞれの役者の演技力が試される内容。田中邦衛の演技は独特で、もはや何者でもなく、個人的に「北の国から」は好きだが、この人の演技は今ひとつ受け入れられない。一方で、これまた「北の国から」に出演している裕木奈江の演じるみどりの独白は、感動的だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »