« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月

2015年6月30日 (火)

(1292) ラッキーナンバー7

【監督】ポール・マクギガン
【出演】ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ルーシー・リュー
【制作】2006年、アメリカ

マフィアどうしの争いに関わる青年と殺し屋の企てを描いたサスペンス。

閑散とした空港に現れた青年に、車いすに乗ったスミスと名乗る男(ブルース・ウィリス)が、カンザス・シティ・シャッフルの話を始める。ある妻子持ちの男が、競馬の八百長の話を聞きつけ、ノミ屋に借金をして大金を賭けに投じるが、その馬は転倒。男は見せしめとして、妻と幼い息子とともに、ギャングに殺されたのだという。車いすの男は、青年にその話をすると、一瞬の隙をついて青年の首をひねって殺害。車いすに乗せて空港を後にする。
舞台は変わり、アパートの一室で髭をそる青年、スレブン(ジョシュ・ハートネット)。彼は友人のニックのもとを訪ねるが本人はおらず、途方に暮れているところだった。スレブンは、そこで隣人のリンジー(ルーシー・リュー)と知り合う。リンジーが去った直後、マフィアの手下が現れ、スレブンはニックと勘違いされたまま、ボス(モーガン・フリーマン)のもとに連れて来られる。ボスはスレブンに、96,000ドルの借金をチャラにするかわりに、狙撃されて殺された息子の復讐のため、敵対するマフィア、ラビ(ベン・キングスレー)の息子、イツザックを同じ運命に遭わせるよう命じる。スレブンが退去すると、ボスの部屋の陰からスミスが現れる。彼はボスからイツザック殺しを依頼されていた。
ニックの部屋に戻ったスレブンは、訪ねてきたリンジーに顛末を話す。リンジーが去ると、今度はラビの手下が現れる。ラビはスレブンに、貸している33,000ドルを2日以内に返せ、と一方的に命じる。スレブンが何も言い返せずに部屋を出ると、そこにもまたスミスがいた。ラビはスミスに、彼はニックじゃないと告げるが、スミスは「知ってる」とだけ言い残して立ち去る。
再びニックの部屋に戻ったスレブンは、リンジーから、ニックの部屋にかかってきた電話番号を手がかりに、電話の相手を調べたところ、ホテルに泊まっているスミスという名の男をつきとめた、という話を聞く。彼は、スレブンが連れて行かれたビルに入っていったという。
翌日、スレブンはボスのもとを訪ね、ラビの息子殺しを承諾。そこにスミスが現れる。彼は凶悪な殺し屋、グッドキャットだった。彼は、スレブンにイツザックを殺させ、自分がスレブンを殺して、現場をゲイの心中に見せかける、という作戦をボスに語っていた。
刑事のブリコウスキー(スタンリー・トゥッチ)は、スレブンがニック・フィッシャーではないことを突き止め、彼を怪しみ出す。リンジーと恋仲になったスレブンのもとに、ボスの手下が現れ、彼をイツザックのもとに送り込む。スレブンは殺害を決行。そこにスミスが現れ、銃を抜く。スレブンが撃たれるのかと思いきや、彼が撃ったのは虫の息で拳銃の引き金を引こうとしているイツザックだった。スミスとスレブンは共謀していたのだ。
二人は、現場に空港で殺害した青年の死体を置き、部屋を爆破して立ち去る。
スレブンの正体。それは、ノミ屋に借金をして殺された男の息子だった。スレブンの父親を殺したのが、当時、駆け出しのマフィアだった、ボスとラビだったのだ。当時、少年だったスレブンの殺害役を担っていたのが、ブラックキャットだった。ブラックキャットは少年のスレブンの命を救い、彼とともに、今回の壮大な復讐劇を計画していたのだ。
彼らは手始めに、ボスとラビの両方のノミ屋を襲って借金のリストを入手。そこから、両方に多額の借金をしている男、ニック・フィッシャーを見つけ、彼を殺害。スレブンはボスの息子をビルの屋上から狙撃し、ボスが殺し屋のグッドキャットに連絡をよこすのを待った。
依頼を受けてグッドキャットはボスのもとを訪れ、身替わり作戦にニックを使うよう指示。
一方で、旧友のラビをも訪ね、息子の暗殺を防ぎ、ボスを殺害するという話を持ちかけるとともに、ニックから借金を取り立てるよう指示していた。そこに、すでに死んでいるニックに代わってスレブンが現れ、彼らのいいなりになっているふりをして、イツザックを殺害。そこにニックの死体を置いて、自らを死んだと見せかけ、存在を消したのだった。
グッドキャットとスレブンは、ボスとラビを椅子に縛り付け、真相を話す。恐怖に怯える二人に、スレブンは、かつて自分の父親がそうされたように、ビニール袋をかぶせて二人を殺害する。
ブリコウスキー刑事は、同僚からの電話で、かつての八百長競馬の馬の名前がスレブンだったと聞かされる。彼は当時、ノミの競馬に入り浸っており、借金のカタに、スレブンの母親殺害に手を染めていたのだ。車の中で呆然と電話を聞いていたブリコウスキーの背後に、後部シートに身を潜めていたスレブンが現れる。彼は問答無用でブリコウスキーの頭を銃で吹き飛ばす。こうして、全ての復讐劇が幕を閉じたのだった。
グッドキャットは、スレブンとグッドキャットの正体に気付き始めているリンジーを殺害。しかし、スレブンは先手を打って、彼女に真相を告げ、防弾チョッキを着て血糊で死んだふりをするよう指示していた。二人は空港で再会し、抱き合うが、そこにグッドキャットが現れる。焦るスレブンだったが、グッドキャットは、父親の形見の腕時計をスレブンに託すと、静かに立ち去るのだった。

おそらく一度見ただけでは、全容を把握することが難しい、入り組んだ作品だが、シナリオはとてもよく練られている。父親が無残に殺される顛末を、グッドキャットがニックに話しかけるという形で盛り込んだり、空港で一見、無差別的に殺されたような青年が、実は劇中、ずっと名前を使われ続けているニックであったことなど、様々な謎がすっと一つにつながり、痛烈な復讐劇と相まって、十分なカタルシスを得られる。
ただ、作品のタイトルが、ちょっとピンボケだった。日本語としてはラッキーナンバーという言葉は軽すぎで、なにやらコメディサスペンスのようにすら聞こえてしまう。もっと重厚な、意味深長なタイトルの方が、作品の雰囲気をよく伝えていたように思う。「ミニミニ大作戦」に次ぐ残念度だった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月29日 (月)

(1291) マスク

【監督】チャールズ・ラッセル
【出演】ジム・キャリー、キャメロン・ディアス
【制作】1994年、アメリカ

 

超人的な能力を得られるマスクを手に入れた、冴えない男の活躍を描いた作品。

 

女性にはいい人扱いされ、なにごとも冴えない男、スタンリー・イプキス(ジム・キャリー)は、川を流れている奇妙なマスクを見つける。家に持ち帰ってマスクをつけると、マスクは顔に張り付き、超人的な能力を持つマスクに変身。口うるさい大家をからかったり、街のチンピラを痛い目に遭わせたり、と大暴れする。
翌日、夢だと思っていた昨晩のできごとが事実だったと知り、スタンリーは恐ろしくなってマスクを窓から放り投げるが、マスクは部屋に舞い戻る。職場の銀行を訪ねてきた美人歌手、ティナ(キャメロン・ディアス)のことが頭から離れないスタンリーは、再びマスクをかぶると、ティナのいるクラブに入り、激しいダンスを披露。ティナはマスクに心を奪われる。
ティナを仲間に引き込んでいたギャングのボス、ドリアン(ピーター・グリーン)は、マスクのせいで計画していた銀行強盗に失敗したことを知り、マスクに復讐。マスクはそれを華麗にかわす。そこに警察が乗り込み、ドリアン達は銀行強盗の疑いで逮捕。しかし、ミッチ・ケラウェイ警部(ピーター・リガート)は、残されていたスタンリーのパジャマの布地を発見。スタンリーを疑う。
イプキスは、職場を訪れたティナに、マスクに会わせてあげると約束し、夜の公園で落ち合うが、自分がマスクだとは告げられないままマスクに変身。そこに警部が現れる。マスクは逃げるが、金目当ての女性新聞記者(エイミー・ヤスベック)に騙され、マスクをドリアンに奪われてしまう。警察に逮捕されたスタンリーは、ティナに危険が及んでいることを知り、愛犬のマイローを使って警察を脱出。マスクの力によって超人となったドリアンから、拉致されていたティナを救い出し、ドリアンは逮捕される。晴れてスタンリーはティナと結ばれるのだった。

 

心臓や目玉が飛び出したり、体が紙のようにペラペラになったり、顔が狼に変わったりと、アメリカのカートゥーンのような表現を実写で映像化しているところが売りだが、奇抜すぎてついて行きづらいところもあり、大笑いするというできではなかった。
それより、当時21歳のキャメロン・ディアスの美しさのほうが見所だった。
ジム・キャリーと原田泰造は顔の質が似ていた。

 

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月28日 (日)

(1290) 小さいおうち

【監督】山田洋次
【出演】妻夫木聡、倍賞千恵子、黒木華、松たか子、吉岡秀隆
【制作】2014年、日本

太平洋戦争の時代、女中として生きていた女性の自叙伝を題材とした作品。黒木華がベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したことでも有名。

大学生の健史(妻夫木聡)は、亡くなった大叔母(祖父母の姉妹)のタキ(倍賞千恵子)の遺品を整理している際、彼女が書いていた自叙伝を見つける。健史は、タキが存命のとき、彼女に自叙伝を書くよう勧め、添削などを担当しながら、内容に口さがなく意見をしていたのだ。
タキ(黒木華)は、当時としては決して珍しくはない女中として、東京の平井家に仕えていた。
ときは太平洋戦争に突入せんとする時代であるが、タキは日本の戦勝や東京オリンピックの雰囲気に浸り、幸せな日々を過ごしていた。
そんなとき、平井家の主人、雅樹(片岡孝太郎)の会社に、芸大卒の若者、板倉正治(吉岡秀隆)が就職。彼は年始の挨拶に来て以来、たびたび平井家を訪ねるようになる。
健史は、その青年とタキとの恋愛を想像するが、そうではなかった。
板倉に熱を上げたのは、雅樹の妻、時子(松たか子)だった。嵐の夜に平井家に泊まることになった板倉に、時子は思わず口づけをし、板倉に見合いを勧める役割を名目に、板倉の下宿を訪ねた時子は、板倉と肉体関係をも持っているようだった。それを知ったタキは苦悶する。
そしてついに、板倉にも召集令状が来る。時子は板倉に会いに下宿に行こうとするが、タキは、それでは平井家が崩壊すると諭し、板倉に手紙を書いて平井家に来てもらうように、と進める。時子は憤慨しながらもタキに手紙を託し、タキは手紙を届けに向かうが、板倉は結局、平井家に来なかった。
戦局戦況が悪化し、実家に戻ることになったタキは、戦後、平井家を訪ねるが、平井家の赤い屋根の小さいおうちは空襲で焼けてしまっており、防空壕で雅樹と時子が死んでいたことを知る。タキの自叙伝はそこで終わっていた。
健史は、板倉正治が戦死しておらず、絵本作家として生きていたこと、さらに、雅樹と時子の一人息子、恭一が生きていることを知る。健史は、恭一のもとを訪ね、タキの遺品の中にあった、開封されていない封筒を恭一とともに開ける。それは、時子が板倉に宛てた手紙だった。タキは、時子の手紙を板倉に渡していなかった。恭一は、母親の不倫の証拠を見せられた形だが、それでもタキが何もかもを背負い込んでいたことに対してねぎらいの言葉をなげかけ、健史は涙するのだった。

黒木華が、清楚な女中役を好演。戦争勃発直前という不安定な時期を、けなげに生きる姿に好感が持てた。
ちなみに、重役を演じた片岡孝太郎と、若手社員を演じた吉岡秀隆は、実際の年齢は3つしか違わない。確かに、重役にしては若かったし、若者にしては老けていた。でも、制作側はこの配役にしたかったんだろうな。

【5段階評価】 3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月27日 (土)

(1289) 史上最大の作戦

【監督】ケン・アナキン、ベルンハルト・ビッキ、アンドリュー・マートン
【出演】ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ
【制作】1962年、アメリカ

第二次世界大戦での連合軍のノルマンディー上陸作戦を描いた作品。

フランスを占領しているドイツ軍は、米英仏の連合軍の上陸作戦を警戒していた。連合軍はラジオ放送による暗号で、レジスタンスの行動を促し、ドイツ軍の裏をかいて、イギリスから遠いノルマンディーからの上陸を決行。
オマハ・ビーチでは、堅牢なドイツ軍の要塞を突破することができずにいたが、工兵隊の爆薬によって突破に成功。戦局は一気に連合軍側に傾くのだった。

ブリキの「カッコン」と鳴るおもちゃで敵か味方かを判別するという作戦に連合軍は出るが、その音がライフル銃の装填音と同じだったために、敵を味方だと勘違いして死んでしまう兵士が出たり、落下傘部隊が敵のいる市街地に落下してしまって次々と殺戮されていく様子を、教会の屋根にひっかかった状態で眺めることしかできない兵士が登場したり、印象的な展開が数多く盛り込まれているのが、本作の魅力になっている。上陸した連合軍が、カジノホテルを陥落すべく突入する場面では、当時としては野心的な空撮での長回しが用いられているのも見逃せない。アメリカ映画では、敵も味方も英語を話すという傲慢な作り方も時折見られるが、本作では、英語、フランス語、ドイツ語がきちんと使われ、監督も国ごとに用意されており、本格的である。同じくノルマンディー上陸作戦を映像化した「プライベート・ライアン」に比べれば、さすがに映像の迫力ではかなわないが、不朽の戦争映画と言えるだろう。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月26日 (金)

(1288) そして父になる

【監督】是枝裕和
【出演】福山雅治、尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子
【制作】2013年、日本

出産にまつわる病院の事故に巻き込まれた父親の心情を描いた作品。

一流会社に勤める野々宮良多(福山雅治)は、愛する妻のみどり(尾野真千子)と、息子の慶多(二宮慶多)とマンションに暮らしていた。ある日、息子を出産した病院から呼び出しを受けた良多とみどりは、衝撃の事実を知らされる。息子の慶多は、実は他人の夫婦の子供であり、子供の取り違えがあったというのだ。本当の息子は、電気屋を営む斎木家の長男、琉青(黄升炫)として育っていた。
エリート志向の良多に対して、琉青の父の雄大(リリー・フランキー)はおおらかな性格の持ち主で、性格は全く相容れない。良多は友人の弁護士、鈴本(田中哲司)に相談し、慶多と琉青の両方を引き取ろうとするが、雄大から「人の気持ちが分からない」と罵倒される。
病院側の弁護士の勧めもあり、互いに子供を取り替えることにするが、琉青は良多になつかず、逆に慶多は雄大になじんでいく。良多の厳しいしつけに耐えかねた琉青は、雄大の家に逃げ込んでしまう。
良多は、弧度とのふれあい方を学び、慶多にも優しく接する。

後半、良多自身がかつて、実の母親に会いたくて家出をしたことがある、と妻に告白。相手の家族を軽蔑し、子供に非情な接し方をする彼自身が、生みの親と育ての親が違うという境遇に葛藤していた、ということが、観客に衝撃を与える。このへんはウマいな、と感じた。
モテキ」でも、いい役どころを演じていたリリー・フランキーは、今回も、ガサツなようで愛情にあふれる父親役を好演。真木よう子との共演も「モテキ」と同じだ。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月25日 (木)

(1287) ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE

【監督】亀垣一
【出演】栗田貫一(声)、高山みなみ(声)、小林清志(声)、山寺宏一(声)
【制作】2013年、日本

ルパン三世と名探偵コナンのコラボ作品。テレビ版は何度も作られていたが、劇場版となったのは、これが初。

ルパン三世(栗田貫一)は、アラン・スミシー(内野聖陽)に峰不二子(沢城みゆき)を誘拐されたため、怪盗キッドに変装して宝石泥棒を繰り返していた。
外国人アイドルのエミリオ(入野自由)の来日報道をテレビで観ていたコナン(高山みなみ)は、そこに次元大介(小林清志)が映っているのを発見。事件のにおいをかぎ取る。
コナンたちは、エミリオが宿泊しているホテルを訪ねる。エミリオのプロモーターのルチアーノ(金尾哲夫)は、実はマフィアであった。アランとルチアーノは、電子機器を狂わせる力を持つヴェスパニア鉱石を取り引きしようとしていた。取引現場を突き止めたルパンとコナンは、取引を妨害。アランは自家用機で逃走しようとするが、ルチアーノの放ったマシンガンによって命を落とす。ルパンとコナンは協力して飛行機から脱出する。
結局、何も手に入れられなかったルパンは、またも銭形刑事(山寺宏一)に追われることになるのだった。

しっかりとした謎解きを期待していたが、正直、意外な真犯人がいるわけでもなく、アクション映画だった。感動は、銭形刑事、峰不二子の声を、初代の声優とは別の人が演じているのだが、これが初代の特徴をしっかりと捉えているところ。銭形を演じた山寺宏一の芸達者ぶりには脱帽。不二子役の沢城みゆきも、うまく特徴を捉えていて、いちばん似てないのがクリカンルパンだった。まあもはや、クリカンは独自路線を行っているんだけど。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 2日 (火)

(1286) ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

【監督】寺本幸代
【出演】水田わさび(声)、大原めぐみ(声)、三瓶由布子(声)
【制作】2013年、日本

劇場版ドラえもん第33作。ドラえもんの首についている鈴を取りもどすための冒険を描いた作品。

昼寝をしているドラえもん(水田わさび)の鈴が何者かに盗まれる。シャーロック・ホームズセットを使って捜査を進めるドラえもんとのび太(大原めぐみ)は、盗んだのが怪盗デラックスであり、ひみつ道具博物館に手がかりがあることを突き止め、仲間達とともに博物館に向かう。
博物館では、クルト・ハルトマン(三瓶由布子)というひみつ道具職人の卵が、のび太達の案内役を務める。クルトはペプラー博士(千葉繁)の研究を手伝っており、博士の孫娘のジンジャー(堀江由衣)に恋心を抱いていた。
怪盗デラックスは、博物館に予告状を送ってはひみつ道具を盗み出していく。実は怪盗デラックスの正体はクルトだった。ペプラー博士は警察に追われており、潜伏していた修理工場に警察が踏み込んできた際、開発していた装置のチップを、修理工場にあった道具に隠していた。その一つがドラえもんの鈴だったのだ。クルトは博士の研究を完成させるため、ドラえもんの鈴を盗みとったのだった。
博士の開発した装置は完成するが、結果は失敗。ひみつ道具の作成に必要なフルメタルに代わるペプラーメタルを作るはずが、ひみつ道具が消えてしまう。その結果、凶暴なガードロボの封印が解け、のび太達に襲いかかる。のび太とドラえもんは協力してガードロボを倒し、巨大化を始めた太陽製造器の太陽は、クルトの作ったペット、ポポン(愛河里花子)が中身を吸い込んで無力化する。
ドラえもんが鈴を大事にしていたのは、かつてのび太が、どぶに落ちたドラえもんの鈴を一生懸命探してくれたからだった。博物館で鈴を見つけたのび太は、ドラえもんがなぜ鈴を必死に探しているのかを思い出し、ドラえもんに鈴を渡すのだった。

シャーロック・ホームズセットが出てくることもあって、謎解きの要素が物語に加わり、こくのある展開になっている。のび太が、怪盗デラックスの正体を見抜くあたりは、さながら「名探偵コナン」シリーズのようでもあった。博物館長フィークス(土師孝也)の怪しげな行動が、実はへそくりを取りもどすためだった、というミスリードの作り込みや、のび太とドラえもんの心温まるエピソードも折り込み、一連の作品の中では、出色のできだった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 1日 (月)

(1285) センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

【監督】ブラッド・ペイトン
【出演】ドウェイン・ジョンソン、ジョシュ・ハッチャーソン、バネッサ・ハジェンズ
【制作】2012年、アメリカ

ジュール・ベルヌの小説、「神秘の島」を題材とした作品。「センター・オブ・ジ・アース」の続編。

叔父のトレバーと地底旅行を体験したショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)は、祖父からの暗号無線を受信。継父のハンク(ドウェイン・ジョンソン)は、ショーンとともに暗号を解き、神秘の島がパラオ付近にあることを突き止める。
ヘリコプターの操縦士、ガバチョ(ルイス・ガスマン)と美人の娘、カリアニ(バネッサ・ハジェンズ)とともに、ヘリで現地に向かうショーンとハンク達は、暴風雨に巻き込まれてヘリが大破しながらも、神秘の島に到着。そこは、小さなゾウや巨大なトカゲなど、生物の大きさが異常な島だった。
トカゲに追いかけられ、絶体絶命となった4人を助けたのは、ショーン祖父、アレキサンダー(マイケル・ケイン)。アレキサンダーは、島に眠る古代都市、アトランティスの遺跡に彼らを案内するが、ハンクは、島が沈み始めていることを知る。4人はネモ船長が残した潜水艦を目指す。
はじめは仲違いしていたアレキサンダーとハンクは、しだいに打ち解けていく。ハンクとショーンは何とか潜水艦を発進させ、アレキサンダー、ガバチョ、カリアニと合流。無事に島からの脱出に成功する。カリアニとショーンは恋人同士となり、ガバチョは大きな潜水艦で立派なツアー会社を開くのだった。

1作目と同様、お気楽な冒険物語。3D映像を売りにしたB級映画ではあるが、全てがハッピーエンドで肩の凝らない作品だった。これで映像がしょぼかったりすると評価は下がるが、それほどでもなかったし、損したというほどの作品ではない。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »