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2015年5月

2015年5月31日 (日)

(1284) トリック劇場版 ラストステージ

【監督】堤幸彦
【出演】仲間由紀恵、阿部寛、東山紀之
【制作】2014年、日本

「トリック」劇場版第4作。スンガイ共和国の呪術師の呪いに、上田と山田が挑む。

大学教授の上田(阿部寛)は、村上商事の社員、加賀美慎一(東山紀之)の依頼で、スンガイ共和国に向かうことになる。そこには、村上商事が開発しようとしているレアアースの採掘場があり、それを土地の呪術師が阻んでいるというのだ。加賀美は上田に、呪術師のいかさまを見破って欲しいと依頼する。
上田は、マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)を連れて現地に入る。そこでは、商事の開発担当者(中村育二)やおかまの医者(北村一輝)が、呪術師の呪いで死んでいく。しかし、山田は、それらが全て、加賀美と現地人たちの仕組んだ狂言であることを見抜く。
加賀美には重い病にかかった娘がいたが、現地の呪術師の力で回復していた。呪術師には霊能力があるわけではなく、現地の豊かな自然の中から、加賀美の娘の病に効く薬を見つけ出していたのだった。加賀美は、現地の自然を守るため、上田に呪術師の力を認めさせようとしていたのだった。加賀美はそれを認め、加賀美の企みは失敗に終わる。
ところが現地の呪術師(水原希子)は、医者に銃で撃たれた傷がもとで死んでしまう。呪術師から、現地の人を守って欲しいと頼まれた山田は、自ら呪術師の役割を引き受ける。それは、地中から発生するガスが地上で大爆発しないよう、地下の洞窟で火を付ける役割を担うというものだった。上田に別れを告げ、山田は洞窟で大爆発を発生させる。
一年後、山田との再会を望む上田のもとに、記憶を失った山田が現れる。彼女は14年前、初めて上田に会ったときのように、自らの手品を上田に披露するのだった。

パロディ満載のギャグが連発しながらも、最後には多少強引ながらも、謎を解き明かしていくというカタルシスは本作でも健在。最後は、上田と山田の長いつきあいがフラッシュバックし、ファンにはたまらない仕上がりになっているものの、ファンでない自分には、何だかよく分からないが終わったか、という感じだった。

【5段階評価】3

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2015年5月30日 (土)

(1283) ロボジー

【監督】矢口史靖
【出演】五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳、川合正悟、川島潤哉
【制作】2012年、日本

ロボットの着ぐるみを着た老人と、3人の電気会社社員が巻き起こす騒動を描いた作品。

木村電器に勤める小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)の3人は、社長(小野武彦)から二足歩行ロボットの製作を命じられるが、ロボットは製作所の窓から落下して大破。困った3人は、偽のオーディションを開き、ロボットの着ぐるみに人を入れてごまかそうとする。
ロボット役になったのは、しがない老人の鈴木重光(五十嵐信次郎)。ロボット展示場で手を振るだけで終えるはずが、会場の子供に馬鹿にされた重光は、調子に乗って踊りを始め、さらには会場の柱が倒れたところにいた女子大生、佐々木葉子(吉高由里子)の手を引いて彼女を助けてしまったものだから、会場は拍手喝采。いきなり、時の人ならぬ時のロボットとなる。
木村電器とロボットのニュー潮風は一躍有名となり、3人組は嘘だと言えなくなってしまう。3人は重光に頼み込んでロボット役を続けてもらうが、重光は旅先で豪遊を始める。ニュー潮騒に惚れ込んだ、ロボットオタク少女の葉子は、大学に3人を呼んで講演会を開く。しどろもどろになる3人だったが、激論を戦わせる大学生を相手にしているうちに、次第にロボット技術を身につけていく。
しかし、ニュー潮騒を映した映像を見直した葉子は、頭頂部にけが一本出ていることを発見。中に人が入っていることに気付いた葉子は、マスコミに勤める伊丹弥生(田畑智子)に真相を告げる。木村電器の記者会見場で、弥生はニュー潮騒に詰め寄るが、ニュー潮騒はパニックになりビルから落下。下にはがらくたと化したロボットがあった。重光は、落下の瞬間、別のロボットと入れ替わっていたのだ。こうして、狂言は闇に葬られ、重光はお役御免となる。
月日は経ち、1年半後。木村電器に就職した葉子は、3人組とともにニュー潮風2を作成。しかし、発表前日にロボットはまたも大破。4人は再び重光の家を訪ねるのだった。

ユーモラスなニュー潮騒の風貌が楽しい。着ぐるみに入った重光が、倒れ込んだ葉子のスカートの中を見つめて呆然とするシーンが序盤にあり、ロボット役もいいかも、と思わせるには十分。その後、そんなシーンは一度もないのだが、そこも品があっていい。ロボットが嘘だったと知って激怒する葉子が、ラストシーンでは自ら重光に着ぐるみ役をお願いするというのも、いいオチだった。この頃の吉高由里子は、けっこうのっぺりとした顔をしている。

【5段階評価】3

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2015年5月29日 (金)

(1282) アンストッパブル

【監督】トニー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、ジェシー・シュラム
【制作】2010年、アメリカ

暴走列車を停止させるために命を賭ける乗務員の活躍を描いた作品。

新米車掌のウィル(クリス・パイン)は、妻ダーシー(ジェシー・シュラム)の浮気を過剰に疑ったため、接見禁止を言い渡されている状態。妻との関係に気もそぞろの彼は、ベテラン運転士のフランク(デンゼル・ワシントン)と初めて組む。
その頃、整備係の不注意で、有毒物質を積んだ貨物列車が、無人のまま力行を始めてしまう。株価の低下を気にするガルビン部長(ケビン・ダン)は、前方に機関車を走らせ、それを減速させて停止させようとするが、作戦は失敗し、前を走る機関車は大破。運転士は死亡する。操車場を仕切る女性、コニー(ロザリオ・ドーソン)は、ガルビンのやり方に業を煮やす。暴走列車に向かって本線を走っていたフランクは、何とか修理線で暴走列車をやりすごすと、追いかけて後ろから連結し、速度を落とそうとする。ガルビンはやめさせようとするが、コニーはフーパーに協力。ウィルの誘導で連結に成功するが、列車は速度を落とさない。足を痛めたウィルに代わって、フランクが貨車の手動ブレーキを働かせるが、それでも列車は止まらない。そこにベテランの溶接工主任、ネッド(リュー・テンプル)が小型トラックで現れ、ウィルをトラックに飛び移らせると、前方の機関車に彼を送り込む。何とか機関車に飛び移ったウィルが列車を停止させ、悲劇の発生は防がれる。
ニュースでウィルの活躍を知ったダーシーは、現場に駆けつけ、無事だったウィルと熱い抱擁を交わす。退職を言い渡されていたフランクも退職は取り消しとなり、ガルビンは解雇されてコニーが後任となるのだった。

鉄道を題材にしたパニックムービー。線路の上しか走らない列車では、展開のバリエーションを付けづらいが、本作では、列車を停止させる作戦をいくつか見せながら、スタントンの巨大カーブでの立ち回りがクライマックス。盛り上げるために有毒物質だの発火性の物質だの、と何でもありだが、映像にはなかなか迫力があった。

【5段階評価】4

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2015年5月28日 (木)

(1281) ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~

【監督】寺本幸代
【出演】水田わさび(声)、大原めぐみ(声)、相武紗季(声)
【制作】2007年、日本

劇場版ドラえもんシリーズ第27作。魔法の世界で悪魔と戦うのび太たちの活躍を描いた作品。

野球でドジをし、部屋の片付けで怒られ、踏んだり蹴ったりののび太(大原めぐみ)は、もしもボックスで魔法の世界を実現させる。期待に胸を膨らませるのび太とドラえもんだったが、のび太はそこでも魔法使いとしては落ちこぼれで、物体浮遊や法規で空を飛ぶこともできないままだった。
その世界に、悪魔の手が及ぶ。のび太たちは、満月博士(河本準一)と美夜子(相武紗季)とともに悪魔に立ち向かう。悪魔の一味の一人、メジューサ(久本雅美)は、美夜子の母親だった。病弱だった美夜子を救うため、悪魔に魂を売ってしまっていたのだ。メジューサは最後に母親の姿に戻るが、体はこの世から消え去ってしまう。巨大化した悪魔、デマオン(銀河万丈)がのび太たちに襲いかかるが、デマオンの心臓である赤い月に、のび太が銀のダーツを打ち込み、デマオンは滅びる。のび太たちは、再び、魔法のない元の世界に帰るのだった。

のび太が物体浮遊の魔法を唱えると、しずかちゃんのスカートが浮き上がってパンツが見える、というくだりが3回ぐらい登場。初の女性監督、寺本幸代の趣向でないとしたら、脚本を担った真保裕一の趣味だろうか。かわいそうなしずかちゃんである。美夜子もかなり大胆なミニスカートだが、パンチラは(たぶん)ない。

【5段階評価】3

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2015年5月27日 (水)

(1280) ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~

【監督】楠葉宏三
【出演】水田わさび(声)、大原めぐみ(声)、野沢雅子(声)、水樹奈々(声)
【制作】2012年、日本

劇場版ドラえもんの第32作。絶滅した動物の暮らす島で、守り神の昆虫を巡って悪者と戦うのび太たちの活躍を描く。

のび太(大原めぐみ)は、パパにカブトムシを買ってもらい、ジャイアンのカブトムシと虫相撲をするが、まるでかなわない。パパに黄金のカブトムシの話を聞かされたのび太は、ドラえもん(水田わさび)とドラミちゃん(千秋)に頼んで、黄金のカブトムシを手に入れようとするが、謝って、巨大なジャイアントモアを部屋に引き込んでしまう。
ドラミちゃんは、ジャイアントモアを絶滅動物を保護するベレーガモンド島に送り込もうとするが、依頼を受けたロボットのゴンスケ(龍田直樹)は、ドラえもんとのび太だけでなく、少年時代ののび太のパパ、のび助(野沢雅子)を間違って島に連れてきてしまう。
島では、悪者のシャーマン(山寺宏一)が、伝説のゴールデンヘラクレスを狙って、生物学者のケリー博士(田中敦子)を誘拐。島の先住民、ロッコロ族と親しくなったドラえもん達は、シャーマン一味と戦うが、スネ夫(関智一)とロッコロ族のコロン(水樹奈々)も人質に取られてしまう。
シャーマンは、巨大なカメ型ロボットでドラえもん達に襲いかかるが、のび太の買っていたカブトムシが、ビッグライトで巨大化し、ロボットと戦い、最後はロボットをシャーマンもろとも崖下に突き落とす。
島には平和が戻り、のび太たちは無事に街に戻るのだった。

ドラえもんの映画らしい冒険譚。ドラえもんが道具を修理に出していて思うようにひみつ道具を使えない、というお約束の中、ゲストキャラのケリー博士とともに悪者と戦うという、定番の展開だった。

【5段階評価】3

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2015年5月26日 (火)

(1279) アントキノイノチ

【監督】瀬々敬久
【出演】岡田将生、榮倉奈々、原田泰造、松坂桃李
【制作】2011年、日本

さだまさし原作小説の映画化作品。遺品整理業者で働く男女の恋物語。

吃音があり、鬱病の経験のある青年、永島杏平(岡田将生)は、父親(吹越満)と二人暮らし。遺品整理業者のクーパーズに勤めることとなる。先輩の佐相(原田泰造)に付き、若い女性社員の久保田ゆき(榮倉奈々)とともに、慣れない仕事を始める。
死後、だいぶたった部屋には、遺体のなき後も、ウジやハエ、ゴキブリが発生しており、遺族が必ずしも亡くなった者を快く思っていないこともあった。精神的につらいことにも出会いながら、杏平は次第に仕事に慣れていく。
杏平はかつて、友人の自殺を止められなかったり、自分をいじめていた同級生への殺意を剥き出しにしたりした過去があった。高校時代にレイプされ、リストカットの経験もあるゆきは、そんな杏平を受け入れ、次第に惹かれていくが、母親に放置されて餓死した子供の遺品整理の現場で感極まり、仕事に来なくなる。
杏平はゆきの居場所をつきとめ、再会。はじめは逃げるゆきだったが、杏平の気持ちを受け入れる。
しかし、ある日、ゆきは車に轢かれそうになっている幼い子の身替わりとなって死亡。杏平が彼女の遺品整理をすることになる。嗚咽する杏平だったが、彼女に命を助けられた少女とその母親が会いに来ていると知り、彼女の死を乗り越えるのだった。

観る前、「アントキノイノチ」がどう考えても「アントニオ猪木」に似ていると思っていたら、作中でも思いっきり「元気ですかー!」と叫んでいた。さだまさし流のしゃれっ気だった。そこそこ泣けるのだが、老人の孤独死、子供の放置死、いじめ、レイプ、流産、自殺、と世の不幸をこれでもかと並べた挙げ句、最後にゆきが交通事故死というのは、いくら何でもぶっこみ過ぎで、さすがにしらけた。もう少しハッピーエンドだったら、評価4だった。

【5段階評価】3

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2015年5月25日 (月)

(1278) 仁義なき戦い

【監督】深作欣二
【出演】菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、金子信雄
【制作】1973年、日本

戦後の広島を舞台に繰り広げられるやくざの抗争を描いた作品。衝撃的なシーンで流れる、チャララ~、チャララ~という曲が有名で、作中でも何度も聞くことができる。

戦後の広島で、仲間を襲った暴漢を射殺した広能昌三(菅原文太)は刑務所入りとなるが、山守組の組長、山守義雄(金子信雄)に見込まれ、組員となる。しかし、山守は守銭奴で、子分の信望は薄かった。広能は山守に反目する土居組の組長を暗殺しては、復讐されるなど、たびたび死線を越える。広能が信頼していた若杉(梅宮辰夫)は警察に追われて射殺される。
山守を見限った坂井(松方弘樹)は、山守の腹心を次々と暗殺し、事業を興そうとするが、ついに山守の放った刺客に討たれる。広能は坂井の葬儀に現れると、山守の目の前で祭壇に銃を乱射し、そのまま立ち去るのだった。

無骨な広島弁、ドキュメンタリーのようなナレーション、荒々しいカメラワークなど、ヤクザ映画の原点とも言える作品。これを観てしまうと、「極道の妻たち」などは相当、芝居がかって見えるだろう。

【5段階評価】3

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