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2015年2月 3日 (火)

(1259) 夜明けの街で

【監督】若松節朗
【出演】岸谷五朗、深田恭子、木村多江、萬田久子、中村雅俊、石黒賢
【制作】2011年、日本

東野圭吾原作小説の映画化作品。不倫を基軸に、時効間近の殺人事件の謎が明かされていく。

会社員の渡部和也(岸谷五朗)は、バッティングセンターで、勤め先の派遣社員、中西秋葉(深田恭子)に偶然会う。和也は、不思議な魅力を持つ秋葉に強く惹かれるようになり、二人は不倫の関係となる。和也は妻の有美子(木村多江)に嘘をつきながら、秋葉と二人で過ごす時間を作る。
秋葉の母親は、父親(中村雅俊)の不倫が原因で自殺していた。不倫の相手であった父親の秘書、本条麗子は、秋葉の家で殺されており、第一発見者の秋葉は、容疑者として扱われていた。
和也はついに離婚の意志を固める。和也は妻に、「今日は泊まりになる、明日、大事な話をする。」と告げて秋葉に会いに行く。会った秋葉は、なぜか執拗に現在時刻を気にする。それは、秘書殺人事件の時効の時刻だった。
時効の時刻直前、秋葉は父親と叔母の浜崎妙子(萬田久子)の前に姿を現す。彼女は事件の真相を二人に告げる。
これまで、事件は、父親と秘書との不倫が原因で母親が自殺。秋葉が秘書を怨んで殺害したという疑いがかけられていたが、秋葉の記憶はなく、死体を見つけてその場で気を失ったとされていた。
しかし秋葉は、秘書の傍らにあった彼女の遺書を隠し持っていた。父親の真の不倫相手は、秘書ではなく、叔母の妙子だった。秘書は、自分が偽装のために父親に利用されていたことを知って自殺していたのだった。父親は、その事実を隠して妻との離婚にこぎ着けるため、秘書との浮気を画策していたのだった。ところが、秘書が謎の死を遂げる。父親は、自分の娘が殺害したのでは、と疑い、睡眠薬を大量摂取してもうろうとする秋葉に、お前は死体を見て気を失ったのだ、と信じ込ませていた。しかし、秋葉はそのことを覚えていた。秋葉は、自分に殺人者の疑いがかかり、また、不倫をすることで、父親に苦悩を与え続けようとしていたのだった。
和也と二人きりになった秋葉は、自分は和也を利用していたのだ、と告げ、和也に家庭に戻るよう促し、和也のもとを立ち去る。しかし一人乗るタクシーの中で、秋葉は嗚咽を漏らすのだった。
帰宅した和也は、居間のテーブルの上に、妻の作ったサンタクロースの人形を見つける。それを箱にしまおうとしたとき、箱の中に握りつぶされた大量の人形があるのを発見する。妻は和也の不倫を知っていた。高ぶる感情の行き場が、つぶれた人形だったのだ。
いつもの出勤の朝。何か話があるんじゃなかったっけ、と問いかける妻に、和也は、それはもう済んだ、と答える。しかし、妻は笑顔で、「何が済んだの。何も済んでないと思うけど。あなたと私の中で、一生済まない話だと思うけど。」と返す。和也は凍り付いた表情のまま、無言で駅に向かう。晴れ晴れとした表情で新たな道を歩もうとする秋葉とは、あまりにも対照的なのだった。

不倫を丹念に描いているが、東野圭吾作品らしい謎解きの要素もあり、また、フラグは立っているものの、実は不倫をして知っていて知らない振りをしていた妻の憎悪に気付いた衝撃もあって、ぐっとくる作品にしようとしていることは分かる。
ただ、不倫を隠すために不倫をするとか、なぜそこまで時効を気にするのかとか、よく分からないところはしっかりと描いて欲しかった。あまりスッキリしない謎の解明シーンだった。

【5段階評価】3

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