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2015年1月

2015年1月28日 (水)

(1257) 座頭市

【監督】北野武
【出演】ビートたけし、浅野忠信、柄本明、ガダルカナル・タカ
【制作】2003年、日本

勝新太郎の名作、「座頭市」を題材に、北野武監督が新たに作り上げた作品。

あんま師の座頭市(ビートたけし)は、凄腕の侠客。かつて、家族を皆殺しにされ、復讐の旅をしている姉弟、おきぬ(大家由祐子)、おせい(橘大五郎)に出会い、賭場で知り合った新吉(ガダルカナル・タカ)とともに、彼らに協力する。
おきぬらの家族を殺した犯人、銀蔵(岸部一徳)の雇った用心棒、浪人の服部源之助(浅野忠信)もまた、凄腕の持ち主だったが、市の敵ではなかった。黒幕も含めて悪者は一掃され、町は祭りで盛り上がるのだった。

殺陣のシーンは血しぶきが飛び、刃傷が刻まれるグロテスクな描写だが、迫力がある。ただ斬りつけるだけではなく、竹槍を割ったり、ふすまの下から刺したりとバリエーションがあり、痛快。
農作業や大工仕事の音を音楽のように聴かせる演出も楽しい。エンターテインメントのツボを心得ている。THE MANZAIでのボケっぷりは、あんまり面白くないんだけど、やはり天性の素質がある人だなと思う。

【5段階評価】4

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2015年1月27日 (火)

(1256) 極道の妻たち 三代目姐

【監督】降旗康男
【出演】三田佳子、萩原健一、かたせ梨乃、坂上忍、吉川十和子
【制作】1989年、日本

「極道の妻たち」シリーズ第3作。岩下志麻、十朱幸代、と続いたシリーズのヒロインは、三田佳子が演じている。

坂西組の組長、武雄(丹波哲郎)の妻、葉月(三田佳子)は、病に伏している夫の回復を願っていたが、武雄は死亡。二人を慕っていた赤松(萩原健一)に、葉月は組の命運を託す。権力抗争に関心のなかった赤松だったが、入れ札で四代目に決まった寺田(成田三樹夫)に対抗。赤松は、弱小暴力団の組長(小松政夫)の妻だった操(かたせ梨乃)と出会い、同棲するようになるが、アリバイ作りのため、同居していた清美(吉川十和子)と無理矢理関係を持つ。しかし、清美のけなげさに打たれ、彼女を愛するようになる。
清美は赤松に、子供を身ごもったことを告げる。喜ぶ赤松だったが、そこに寺田の放った刺客が現れ、赤松と清美は銃で撃たれる。そこに、赤松を怨んだ操に、赤松を殺すよう頼まれた荒木(坂上忍)が現れ、赤松に止めを刺す。
葉月は赤松の死を悲しむが、心を新たにして組をまとめる決意をするのだった。

本作では、操に焼きもちを焼いているんだろう、とあおられた葉月が「ええか、あてらの惚れたはれたは、タマの取り合いやで。あんたも極道の女やったら、腹くくってもの言いや! 」と啖呵を切るシーンが名場面。成田三樹夫の「あんたちゅう人は、ホンマ怖い人や! 」も名台詞。

【5段階評価】3

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2015年1月26日 (月)

(1255) 極道の妻たち II

【監督】土橋亨
【出演】十朱幸代、かたせ梨乃、村上弘明、柳沢慎吾
【制作】1987年、日本

「極道の妻たち」シリーズ第2作。

1作目の主人公、岩下志麻に続き、2作目は十朱幸代が主役。女にうつつを抜かすダメな組長(藤岡琢也)を夫に持つ重宗遊紀(十朱幸代)は、出所したばかりの博徒、木本(村上弘明)と組み、博打で金稼ぎをする。木本には、結婚を約束し、娘をもうけた女性、麻美(かたせ梨乃)がおり、よりを戻そうとしていたが、麻美は極道を毛嫌いしていた。しかし、木本の真剣さを知り、木本とともに暮らすことを決意。しかし、そこに木本と対立する暴力団の組員が現れ、木本は殺される。朱美は逆上し、銃を持って組員の乗った車に突っ込むが、はねられて死亡する。
遊紀は、重宗組を取り込もうとする磐城に借金を完済し、重宗組を立ち上げると啖呵を切って立ち去ると、少なくなった仲間とともに新たな一歩を踏み出すのだった。

大物女優の啖呵が売り物のシリーズ。本作では、敵役の組長から「わりゃあ一万五千の萬代組に喧嘩売る気か! 」とすごまれると、「正気もへったくれも、そんなもんとうの昔に通り越してるわ。磐城さん、言うときまっけど、このさき重宗のシマに、一歩でも土足で踏み込んで来たら、うちら、血の一滴が枯れるまで戦うしな。虫けらや思て嘗めてたら、その首飛ぶかもしれまへんで! 」と言い返すのが名シーンがある。
そして、かたせ梨乃のおっぱいは本作でも健在だ。

【5段階評価】3

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2015年1月25日 (日)

(1254) ピンポン

【監督】曽利文彦
【出演】窪塚洋介、ARATA、中村獅童、竹中直人、夏木マリ
【制作】2002年、日本

松本大洋原作漫画の実写化劇場版。卓球に打ち込む高校生達を描く。

片瀬高校の卓球部員、ペコ(窪塚洋介)は、才能はあるが練習嫌い。幼なじみのスマイル(ARATA)はコーチの小泉(竹中直人)に才能を買われ、訓練を始める。試合でかつてカモにしていたアクマ(大倉孝二)に惨敗したペコは、卓球から一時期遠ざかるが、一念発起して卓球屋のおばちゃん(夏木マリ)の特訓を受ける。
翌年の試合で、ペコは、中国人の孔(サム・リー)や、強豪の風間(中村獅童)らを破り、決勝でスマイルと対決。スマイルは、ペコが本気を出して自分と戦ってくれることをずっと待ち望んでいたのだった。
試合にはペコが勝ち、ペコはそのまま世界に通用する選手となる。スマイルはサラリーマンとなり、卓球屋で子供に卓球の手ほどきをするのだった。

序盤は、ペコの自由奔放な振る舞いに観客も振り回されるが、猛特訓を始める頃から熱いスポーツドラマと化す。単なる卓球のラリーではなく、背景が真っ白になる中で戦うなどの飽きさせない演出が光っていた。

【5段階評価】3

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2015年1月24日 (土)

(1253) THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第3章

【監督】辻本貴則、押井守
【出演】真野恵里菜、福士誠治、筧利夫、太田莉菜
【制作】2014年、日本

実写版パトレイバー第3作。2本の短編からなる。

1本目では、コンビニを占拠したテロリスト(波岡一喜)に特車二課の隊員たちが巻き込まれ、カーシャが突入して危機を救う。2本目は、熱海に現れた謎の巨大生物に立ち向かう特車二課を描いた作品の前編。

2本目は、次回の劇場版につながる、というわけで、ごていねいに、泉野明(真野恵里菜)やカーシャ(太田莉菜)の入浴シーンで終わる。相変わらず、イングラムは直立か、ちょっと歩くだけ。想像以上の緩さだ。

【5段階評価】2

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2015年1月22日 (木)

(1252) THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第2章

【監督】辻本貴則、湯浅弘章
【出演】真野恵里菜、福士誠治、筧利夫、千葉繁
【制作】2014年、日本

実写版パトレイバーの第2作。「THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第1章」の続編。パロディ満載の2本の短編からなる。

1本目は「98式再起動せよ」。ガタが来て、もはや立っているのがやっとのパトレイバー。特車二課を疎んじる警視庁幹部は、特車二課を装備総点検の対象にし、警視総監の前でリボルバー式の礼砲を撃たせることにする。
特車二課に愛着のある後藤田(筧利夫)は、シバシゲオ(千葉繁)にイングラムの突貫修理の指令を出す。警視総監の前で何とか立ち続ける98式イングラムだったが、大田原(堀本能礼)の放った空砲は大爆発を起こし、特車二課は跡形もなく消し飛ぶのだった。
2本目では、格闘ゲーム、鉄拳を得意とする泉野明(真野恵里菜)が、謎のオヤジ(竹中直人)に惨敗。雪辱を期して特訓を積むが、オヤジは再戦の場所には現れず、一度勝った相手とは戦うな、それが勝つための思想だ、という置き手紙を残すのだった。

1本目のラストシーンは、さながら「機動戦士ガンダム」。2本目ではジャッキー・チェンの特訓シーンのパロディなどが盛り込まれているのだが、面白い、というほどでもなく、ふーん、という程度だった。

【5段階評価】2

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2015年1月19日 (月)

(1251) THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第1章

【監督】田口清隆、押井守
【出演】真野恵里菜、福士誠治、筧利夫、太田莉菜
【制作】2014年、日本

機動警察パトレイバーの実写化作品。

二足歩行機械、レイバーによる犯罪を制圧するため、設立された特車二課。かつては栄華を誇ったパトレイバーだが、今や動かせばどこかが故障するため、必要最小限以下の訓練しかしなくなっている。
特車二課の泉野明(真野恵里菜)は、塩原佑馬(福士誠治)や山崎弘道(田尻茂一)とともに怠惰な宿直を過ごす日々。たまの出動命令は誤報続き。それでもレイバー好きの泉野は、正義のためにレイバーに搭乗するのだった。

ロボット特撮というより、ゆるい青春ドラマのような作品。アニメ版とは、相当、趣が異なる。これを面白いと思うか、期待外れと思うかは、作品に対する思い入れがどうかによって評価の分かれるところだろう。

【5段階評価】2

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2015年1月16日 (金)

(1250) 機動警察パトレイバー2 the Movie

【監督】押井守
【出演】富永みーな(声)、古川登志夫(声)、大林隆之介(声)、榊原良子(声)
【制作】1993年、日本

アニメ版「機動警察パトレイバー」シリーズ第2作。東京を襲撃する謎の組織と戦う警察官の活躍を描く。

横浜ベイブリッジの爆破事件が起きる。爆破は戦闘機によるものと思われた。警視庁特車二課の後藤(大林隆之介)と南雲(榊原良子)のもとに、陸幕調査部別室の荒川(竹中直人)という男が訪ねてくる。荒川は二人に、柘植行人(つげゆきひと)(根津甚八)という男を捜すよう告げる。その男は、かつてPKO活動中に行方不明になっており、南雲と浅からぬ仲だった。
自衛隊は何者かのハッキングにより、架空の戦闘機を撃墜しようとする失態を犯す。首都圏は厳戒態勢に入り、まちなかに戦闘車両が入り込む。
そんな中、南雲に柘植からの電話が入る。南雲は柘植の指定した場所に向かうが、柘植は南雲の背後に荒川を認め、その場を去る。そしてついに、東京に3機の武装ヘリが現れ、通信施設や橋を破壊し始める。特車二課も襲撃を受けるが、後藤の機転で難を逃れたイングラムに、泉野明(富永みーな)らが乗り込み、首謀者の柘植を追う。
柘植の目的は、平和ぼけした日本の無力な状態を白日の下にさらすことにあった。柘植は南雲に逮捕され、事態は収束するのだった。

パトレイバーの映画だが、パトレイバーは脇役程度にしか登場しない。泉や篠原(古川登志夫)も序盤と終盤にしか現れず、本作の主役はほぼ後藤である。ロボットアニメとしての純粋な娯楽作品とは言いがたい、異色作だった。

【5段階評価】2

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2015年1月 8日 (木)

(1249) バイオハザードV レトリビューション

【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【出演】ミラ・ジョボビッチ、シエンナ・ギロリー、リー・ビンビン、ショーン・ロバーツ、ミシェル・ロドリゲス
【制作】2012年、カナダ・ドイツ

CAPCOMのゲーム、バイオハザードの実写映画化作品の第5弾。「バイオハザードIV アフターライフ」の続編。

前作で、タンカー内に幽閉されていた人々を救出したアリス(ミラ・ジョボビッチ)だったが、ジル(シエンナ・ギロリー)の率いる部隊に襲撃され、海に投げ出される。
アリスが気がつくと、そこには愛する夫(オデッド・フェール)と娘(アリアーナ・エンジニア)と暮らす平穏な日々があった。しかし、そこにゾンビが現れ、街は地獄絵図と化す。夫もモンスター化し、気がつくとアリスはアンブレラの施設に捉えられていた。ジルの尋問に苦しめられるアリスだったが、突如、システムがリブート。幽閉されていた部屋を脱出したアリスは、渋谷の街にたどり着く。現れたゾンビを倒した先で、アリスはエイダ(リー・ビンビン)に出会う。アリスはエイダを倒そうとするが、モニターにウェスカー(ショーン・ロバーツ)が現れ、エイダとともに施設を脱出するよう指示される。アリスがいるのは、アンブレラ社が生物兵器の威力を諸外国に見せるための実験施設だったのだ。
アリスは、外部から救出に来た仲間と合流し、施設の脱出に成功。人質となったエイダを連れたジルとレイン(ミシェル・ロドリゲス)の猛攻により、絶体絶命のピンチに陥るが、ジルは胸に付けられたクモ型デバイスをアリスにもぎ取られて正気を取り戻し、レインは、アリスの機転により、海底にいるゾンビに捉えられ、海中に引きずり込まれる。
アリスは、エイダやジル、救出した少女、ベッキーとともに施設を後にするのだった。

映像の迫力はなかなかのもので、アクション映画としては魅力的。しかし、登場人物がクローンなんだか本人何だか、もはや訳が分からず、主要なキャラクターが死んでも、それはショックな出来事なのか、何度でも再生するからたいしたことないのか、もはや判断がつかないので、結果的に登場人物の死に深く感情移入することができなくなってしまうのだった。

【5段階評価】3

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2015年1月 7日 (水)

(1248) バカヤロー!3 へんな奴ら

【監督】鹿島勤、長谷川康雄、黒田秀樹、山川直人
【出演】平田満、清水美沙、中村雅俊、永瀬正敏
【制作】1990年、日本

理不尽な思いにさいなまれる人たちの叫びを描いたオムニバス映画。「バカヤロー!2 幸せになりたい。」の続編。

1作目では、トイレを我慢したまま渋滞に巻き込まれた男が、日本の道路交通政策に不満をぶちまける。2作目は、わがままな出戻りの姉に、妹が振り回される。3作目では、部下に次々と退職される中間管理職が、部下と仲良くなろうと一泊旅行を企画したら、部下が飲み過ぎて翌日仕事にならず、結局、上司に怒られる。4作目では、地元のショボい商店街のクリスマスの手伝いを拒否した若者達が街のクリスマスに乗り出すが、結局は高い料金を払わされるだけであることにうんざりする。いずれも最後はハッピーエンド。

わざわざ金を払ってみる作品だとは思えなかった。

【5段階評価】2

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2015年1月 5日 (月)

(1247) キャノンボール

【監督】ハル・ニーダム
【出演】バート・レイノルズ、ドム・デルイーズ、ロジャー・ムーア、ジャッキー・チェン
【制作】アメリカ・香港

アメリカ大陸横断カーレースを題材にした、ハリウッドスター豪華出演のコメディ。

キャノンボールという名の、全米横断のレースの参加者が、警察からの追跡を逃れながら優勝目指して奮闘する。007シリーズの主演、ロジャー・ムーアのそっくりさんをロジャー・ムーアが演じたり、ドム・デルイーズは無敵のヒーロー、キャプテン・ケイオスに変身したり、ジャッキー・チェンは日本人という設定なのになぜか広東語を操ったりと、設定は適当で、お祭り騒ぎの内容。あまり中身のない作品である。

【5段階評価】3

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2015年1月 3日 (土)

(1246) RED/レッド

【監督】ロベルト・シュベンケ
【出演】ブルース・ウィリス、メアリー=ルイーズ・パーカー、モーガン・フリーマン
【制作】2010年、アメリカ

元CIAの腕利き諜報員が、かつての仲間や宿敵とともに、自らの命を狙う集団と戦う様子を描いたアクション・コメディ。

年金生活者のフランク(ブルース・ウィリス)は、年金電話係のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)にほのかな恋心を抱く退役者。ある日、彼の自宅に、突然、特殊部隊が現れ、彼を暗殺しようとするが、フランクは見事に彼らを返り討ちにし、その場を後にする。サラに危険が及ぶと考えたフランクは、サラのもとを訪ねるが、そこにも刺客が現れたため、彼はサラをつれて逃走する。
フランクは退役した元CIAの優秀な諜報員。彼は現職の副大統領、ロバート・スタントン(ジュリアン・マクマホン)が戦争中に犯した不祥事の秘密を握っていたため、命を狙われていたのだった。若手のCIA部員、クーパー(カール・アーバン)はフランクとの死闘を繰り返すうち、悪者は黒幕の武器商人、ダニング(リチャード・ドレイファス)であることを悟る。
サラを人質に取られたフランクは、彼女を救うために引き渡しの現場に現れるが、最後はクーパーの機転により、ダニングを倒す。

元ソ連のスパイが味方になったり、老女となった女スナイパーが活躍したりと、シリアスなドラマというよりは、シニアによる痛快なアクションが売り。ご都合主義はご愛敬。
2010年当時、すでに55歳だったブルース・ウィリスにとっては適役といえるだろう。

【5段階評価】3

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