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2014年10月

2014年10月31日 (金)

(1228) アルマゲドン2010

【監督】ミチョ・ルターレ
【出演】ジョー・ランドー、クーパー・ハリス、マディソン・マクローリン
【制作】2010年、アメリカ

地球に飛来する隕石によって起こる大惨事に立ち向かう男を描いた作品。

地球に向かって飛来する隕石を、人類は核ミサイルで攻撃するが、隕石は大量の破片となって地球に落下し始める。
隕石の飛来によって、なぜか水の中に病原体が発生。飲んだ者を死に至らしめる。それを知った研究者のデビッド(ジョー・ランドー)は妻のケイト(クローディア・クリスチャン)と娘のアリソン(マディソン・マクローリン)の元に戻ろうとするが、二人は町の人々とともに、なぜか軍によって隔離されてしまう。二人を探す途中で、水を飲んで苦しんでいる女性、リン(クーパー・ハリス)を介抱したデビッドは、友人の勤める施設でワクチンを入手。道中でリンは命を落とすが、家族に再会することのできたデビッドは、感染している娘にワクチンを渡す。ロスの町は巨大隕石により壊滅するが、友人の手配によってデビッドたちはヘリに救出されるのだった。

妻と娘が連れ去られたあと、なぜか車をほっぽり出して荒野に駆け出し野宿してみたり、あっさりとワクチンが作られるものの、なぜか主人公が持つ試験管2本分しか出回ってなかったり、ツッコみたくなる場面が満載。ラストでは、主人公のところにヘリが飛んできて、家族で無事を喜び合うのだが、ヘリに乗ったって隕石が落ちてきたら助からないだろう、という。
主人公達が慌てて逃げ出すと、それまで中にいた車や施設が必ず隕石によって大破するし、FBIの車は、何の脈絡も亡く現れた「マッドマックス2」的な暴走族に襲われるし、ここまでケレンミなくご都合主義で話を進められると、もはやツッコむのも忘れて安心して観ることができてしまった。脚本があまりにもポンコツで、絶対に名作にならない作品だが、素直な気持ちで鑑賞すればそこそこ楽しめる。

【5段階評価】3

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2014年10月30日 (木)

(1227) 最高の人生のはじめ方

【監督】ロブ・ライナー
【出演】モーガン・フリーマン、バージニア・マドセン、エマ・ファーマン、マデリン・キャロル
【制作】2012年、アメリカ

創作意欲を失った作家と、母親と3人の娘とで暮らす家族との交流を描いた作品。

かつて作品に賞を与えられたこともある作家、モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン)が、甥に連れられて、田舎町の貸家の小屋に滞在することになる。隣には、3人の娘を持つシングルマザーのシャーロッテ・オニール(バージニア・マドセン)が住んでおり、ほどなく両者の交流が始まる。
次女のフィン(エマ・ファーマン)の相手をするうちに、モンテに優しい心が戻ってくる。シャーロッテは、モンテの優しさを知り、好意を持つようになる。
やがてモンテが小屋を去るが、あるとき、シャーロッテにメールが届く。執筆に最適な場所を見つけたので、家を買うことにしたという。モンテが買ったのは、貸家だった小屋だった。シャーロッテは喜び、子供たちは思わずモンテに抱きつくのだった。

酒浸りの男が創作意欲を取り戻す、ということなのだが、モーガン・フリーマンの演じる男は、最初からたいそう上品で、オニール一家との交流で人間性を取り戻す、という感じはしなかった。
タイトルの「最高の人生のはじめ方」は、同じロブ・ライナーとモーガン・フリーマンのコンビによる「最高の人生の見つけ方」の流れなんだろうけれども、「はじめ方」なんていう、ノウハウものみたいなタイトルにすると、モンテがあたかも自分のためにシャーロッテ家を利用したような印象さえ出てしまって、残念なネーミングセンスだった。

【5段階評価】3

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2014年10月29日 (水)

(1226) ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

【監督】スティーブン・ダルドリー
【出演】トーマス・ホーン、サンドラ・ブロック、トム・ハンクス、マックス・フォン・シドー
【制作】2011年、アメリカ

9.11テロで父親を亡くした少年が、父の残した鍵を巡って、人々と出会い、成長していく過程を描いた作品。

アスペルガー症候群の少年、オスカー(トーマス・ホーン)は、父親のトーマス(トム・ハンクス)が大好きだったが、父は9.11のワールド・トレード・センターへのテロ行為により、命を落とす。
喪失感にさいなまれたオスカーは、父の死から1年後、父親の部屋を探り、棚の上にあった青い花瓶を落として割ってしまう。中にはカギが入っていた。
父親からいつも調査探検遊びをしてもらっていたオスカーは、父から与えられた謎だと考え、このカギが何のカギかを探ることを決める。鍵の入っていた封筒に「Black」と書いてあったことから、彼は市内のブラックという名の人を次々と訪問する。やがて彼は、祖母の家の同居人(マックス・フォン・シドー)と知り合い、彼と行動を共にするようになる。彼は話すことができず、会話は筆談と、両手の平に書かれた「Yes」と「No」で行われた。
やがてオスカーは、肩をすぼめる、大好きだった父親の仕草と、この老人の仕草が似ていることから、老人が自分の祖父であることを確信する。
オスカーは、父親の亡くなった最悪の日に、父親が自宅にかけてきた留守番電話を老人に聞かせるが、老人は途中まで聞くともうやめろ、と書き残して部屋を立ち去る。
部屋で父親の残した新聞の切り抜きを見ていたオスカーは、その裏に遺品セールの広告を見つける。そこに電話をすると、最初に訪れたアビー・ブラック(ビオラ・デイビス)の家につながる。アビーの元夫、ウィリアム(ジェフリー・ライト)が遺品セールの開催主だったのだ。
ウィリアムに会ったオスカーは、彼に鍵の話をする。するとウィリアムは、その鍵は青色の花瓶の中にあったのではないか、とオスカーに訪ねる。この鍵は、ウィリアムの亡くなった父親が、ウィリアムに対して生前に残したカギだったのだ。ウィリアムは、中にカギがあるとは知らずに、花瓶を売りに出してしまい、あとで父の残した手紙を読んで、カギを探していたのだった。オスカーは、ウィリアムにカギを渡すと、実は9.11の日、家の電話が鳴ったのだが、怖くて出ることができなかった、という話をウィリアムに告白する。
家に帰ったウィリアムは、半狂乱になって、カギの謎を解くために使っていた地図や道具をめちゃくちゃに壊し始める。母親のリンダ(サンドラ・ブロック)は彼をなだめ、実は自分も、オスカーの行動を見守り続け、また自分自身もカギの謎を解くため、ブラックという名の人々を訪問し続けていたことを打ち明ける。
これまで母親と打ち解けられていなかったオスカーは、初めて母親と父親の思い出を分かち合う。オスカーは、これまで訪問したブラック姓の人たちに手紙を送り、父親の死を乗り越えて生きていく決意をするのだった。

子役のトーマス・ホーンの演技力が素晴らしすぎる。アスペルガー症候群という、難しい役どころで、台詞も長くて早く、理知的な中にも危うさを秘めた少年を見事に演じきっていた。これを見るだけでも十分に感動できる。
無言の祖父を演じたマックス・フォン・シドーも、作品にいい余韻を与えてくれていた。
9.11テロを題材としており、なかなか挑戦的な難しい作品だが、静かな感動を与えてくれる佳作だった。

【5段階評価】4

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2014年10月28日 (火)

(1225) 巨神兵東京に現る

【監督】樋口真嗣
【出演】林原めぐみ(声)
【制作】2012年、日本

スタジオジブリによる特撮短編作品。

東京の過密都市に、突如、巨神兵が現れ、口から光線を吐いてまちを破壊し始める。
それだけといえば、それだけの作品。

CGを使わずに撮影したということだが、そこそこ迫力があった。

【5段階評価】2

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2014年10月27日 (月)

(1224) 逃走迷路

【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【出演】ロバート・カミングス、プリシラ・レイン
【制作】1942年、アメリカ

工場爆破の濡れ衣を着せられた男の活躍を描いた作品。

飛行機工場に勤めるバリー・ケイン(ロバート・カミングス)は、工場内でフライ(ノーマン・ロイド)という男に出くわす。工場で火事があり、フライから受け取った消火器を友人に渡すが、火の手が強まり、友人は焼死する。
消火器にガソリンが入っていたことから、バリーは警察から犯人と疑われ、ケインは逃亡。無実を証明するため、フライの行方を捜す。
警察から逃げる途中、バリーは盲目の紳士(ボウハン・グレイザー)と知り合う。紳士はバリーを無実だと信用するが、姪のパットは市民の務めだと言ってバリーを警察に突き出そうとする。しかし、逃避行をともにするうち、二人は愛し合うようになる。
フライが向かうと手紙に書き残していた町、ソーダ・シティに着いた二人は、テロを企む組織の一員と遭遇。テロ組織は、戦艦の爆破をもくろんでいた。戦艦の進水式の現場に向かったバリーは、フライを発見。パットは自由の女神の展望台に向かうフライを尾行し、警察が来るまで引き留めようとするが失敗。バリーがフライを追いかけ、自由の女神が掲げる手の上にフライを追い詰めるが、勢い余ってフライは欄干から落下。バリーはフライの上着の袖をつかんで助けようとするが、しだいに裾は破れ、無残にもフライは落下するのだった。

同じヒッチコック作品の「北北西に進路を取れ」では、大統領の顔の並んだラシュモア山での逃走劇が繰り広げられるが、本作では自由の女神がクライマックスで登場。当時はどうやって撮影したのか、が話題となったようだが、今となっては、少々ありきたりなサスペンスだった。

【5段階評価】3

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2014年10月26日 (日)

(1223) 新しい靴を買わなくちゃ

【監督】北川悦吏子
【出演】中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛
【制作】2012年、日本

パリで偶然知り合った男女のほのかな恋物語。

兄と妹でパリを訪れた八神千(せん)(向井理)と八神鈴愛(すずめ)(桐谷美玲)。鈴愛のわがままで、千はセーヌ川におきざりにされる。途方に暮れる千の横を偶然通りかかったパリ在住の日本人女性、勅使河原あおい(中山美穂)は、地面に落ちていた千のパスポートを踏んづけて転び、ハイヒールのかかとが取れてしまう。千は持っていたアロンアルファで応急処置をし、二人は別れるが、千は予約したホテルの名前が分からず、もらった名刺を頼りにあおいに電話し、ホテルの場所を電話で案内してもらう。
ホテルに着くと、そこには先回りしていたあおいがいた。二人はそのまま、飲みに行き、意気投合するが、あおいは飲み過ぎて泥酔してしまい、千が送るはめになる。千はホテル名が覚えられなかったため、ホテルに戻れず、あおいの部屋のバスタブで一夜を過ごす。
起床した二人は、一緒に朝食をとり、日中をあおいの部屋で過ごす。二人はそのまま、家で夕食をともにし、ワインをかたむけながら、互いの身の上話をする。千は、クライアントのいいなりになりながら続けているカメラマンとしての仕事の話を、そしてあおいは、失踪した飼い猫と、5歳で亡くなった息子の話をする。
翌日、あおいの仕事をカメラマンとして手伝った千は、あおいと手をつなぎながら遊覧船に乗り、互いの名残を惜しむ。ホテルに戻ることにした千はタクシーをつかまえ、乗る間際に思わずあおいを抱きしめる。
一方の鈴愛。彼女は恋人で芸術家志望のカンゴ(綾野剛)を追ってパリに来ていたのだった。思い切りカンゴに甘える鈴愛に対し、カンゴはユーモアまじりに突き放したような態度をみせる。そして出発の日。意を決してカンゴにプロポーズする鈴愛し、カンゴは狼狽し、態度を保留する。鈴愛はカンゴに抱きつくと、がんばれとエールの言葉を残して部屋を去る。
千と鈴愛は、二人とも一度も泊まらなかったホテルで再会。
帰国した千からあおいに荷物が届く。中には、千の夢だった写真の個展の案内と、あおいの新しい靴が入っていたのだった。

公開当時、北川悦吏子監督50歳、中山美穂42歳。向井理30歳。おばさん二人の願望を向井理に託しました、みたいな作品。年下の男性に「かわいいですよね」って言わせる辺りは、いかにもという感じ。年下とは言っても30歳なんだが、向井理があまりにもソフトで美形なもんだから、女性がメロメロになるのも仕方ない。
でも、「セカンドバージン」のようなドロドロした恋愛に発展したり、濃厚なラブシーンがあったりしたら相当ヒくわけだが、キスシーンもないという節度には好感が持てた。
千が別れ際にタクシーに乗る直前、抱きついて、「すみません」と謝っちゃうあたりは、妙にリアル。アドリブを許すような撮影方針だったらしく、等身大の会話が心地よかった。
どうしてもおばさんに見えてしまう中山美穂に対して、かわいさ絶好調の桐谷美玲を別のカップルとして持ってくる辺りもいさぎよかった。で、かわいい女性は恋愛でも幸せかというと、綾野剛演じるカンゴは、鈴愛のプロポーズを拒否する。抱きつくと見せかけて抱きつくのをやめたり、鈴愛がベッドで頬にキスしようとすると頬をへこませて拒絶してみせたり、こういうことをおどけてやっているのが、実は深層心理で相手と深くつながるのを避けていることの表れだったりするので、このあたりもリアルな描写。男ってずるい。

【5段階評価】3

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2014年10月25日 (土)

(1222) 魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

【監督】平尾隆之
【出演】諸星すみれ(声)、加隈亜衣(声)、沢城みゆき(声)、中川翔子(声)
【制作】2013年、日本

魔法の力を持つ姉妹、ヨヨ(諸星すみれ)とネネ(加隈亜衣)の住む森に、現世界の建物がなだれ込んでくる。建物に調べに入ったヨヨは、そこで幼い少女、亜紀(佐々木りお)を連れた少年、孝洋(沢城みゆき)に出会い、孝洋の両親が、化け物になってしまうのを目撃する。ヨヨは、森にいるネネと協力しながら、謎に挑む。
化け物になっているのは、願いが叶うというスマホゲームのプレーヤーであることが判明。このゲームは、亜紀の両親が開発したものだった。亡くなった亜紀の母親には魔力があり、彼女と出会った亜紀の父親は、幸せをみんなと分かち合いたいという思いから、スマホゲームを開発。ところが、他人を蹴落としたり我欲を満たすようなことを願う人が、呪いによって化け物になってしまっていたのだった。
しかし、呪いの力によって建物が次々と空中に消えていく中、人々は他人の安全や幸せを願うようになる。ヨヨは最後の魔力を振り絞って、迫り来る呪いをはねのけ、孝洋たちを救う。
孝洋は魔法の力を信用するようになり、ヨヨもまた、孝洋の世界は他人を思う人々の気持ちで成り立っていることを知る。ヨヨは孝洋に抱きついて礼を言うと、元の世界に帰って行くのだった。

映像はカラフルで美しく、動きも軽やかで楽しい。序盤はちょっと退屈だったが、後半は引き込まれた。
呪いが町を飲み込み、その中で人々が他人の安全を気遣うという構図は、あたかも3.11の大震災のようでもあるが、建物が消え行く映像はポップで明るいので、未曾有の大惨事を彷彿とさせるようなものではなかった。
メッセージ性や抽象性が強すぎることもなく、子供でも楽しめると思うが、意外と知られていない作品である気がする。

【5段階評価】3

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2014年10月24日 (金)

(1221) Xファイル ザ・ムービー

【監督】ロブ・ボウマン
【出演】デビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン
【制作】1998年、アメリカ

アメリカのSFサスペンスドラマの劇場版。超常現象に挑むFBI捜査官の活躍を描く。

テキサス州の田舎町で、少年が洞窟に落ち、太古の昔から地底で生きながらえていた生命体に取り憑かれる。救助に入った消防隊員も巻き添えになるが、彼らの死体は、政府機関のビル爆破テロに紛れて処理されてしまう。
爆破テロの責任を取らされそうになっていたFBI捜査官のモルダー(デビッド・ドゥカブニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)は、爆破テロが、謎のウィルスに感染した死体の隠蔽工作だったことに気付くが、スカリーは、ウィルスを扱う組織にとらわれてしまう。
情報を与えていた医師、カーツウェル(マーティン・ランドー)を追うモルダーは、ウィルスの謎を追うシンジケートの主導者に、ワクチンを託され、謎の計画が進行中の南極の施設に向かう。
そこには、人間を宿主としておびただしい数の地球外生命体が孵化を待っていた。
モルダーは、何とかスカリーを見つけ出し、必死に施設を脱出。地面が陥没した中から、巨大な宇宙船が現れ、モルダーとスカリーの頭上を飛び去っていく。
事件は闇に葬られるが、モルダーとスカリーは、さらなる謎に立ち向かうことを決意するのだった。

比較的分かりやすい展開でテンポ良く話が進むので、比較的面白かった。いきなり原始人と謎の生命体が戦うシーンから始まるのは、本作なりのB級感へのこだわりかもしれない。

【5段階評価】3

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2014年10月23日 (木)

(1220) パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

【監督】クリス・コロンバス
【出演】ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・ダダリオ、ブランドン・T・ジャクソン
【制作】2010年、アメリカ・カナダ

ギリシャ神話に登場する神々と人間の間に生まれた子供達の冒険を描いた作品。

ポセイドンと人間の間に生まれた「デミゴッド」であるパーシー(ローガン・ラーマン)は、ゼウスの雷を盗んだという疑いをかけられ、母親(キャサリン・キーナー)をさらわれてしまう。
デミゴッドの訓練施設に入ることになったパーシーは、ライバルでも在り友人でもあるアナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)と護衛役のグローバー(ブランドン・T・ジャクソン)とともに、ハデスのいる冥界に向かうための冒険に出る。
冥界に向かうために必要な3つの真珠を手にするため、メデゥーサ(ユマ・サーマン)のいる石材店や、5つの首を持ち、炎を吐くヒドラが守衛する神殿、さらには人を惑わすカジノから、真珠を手に入れた3人は、ハリウッドにある秘密の通路から、ハデスの神殿にたどり着く。
ハデス(スティーブ・クーガン)に、雷を盗んだというのは濡れ衣だ、と説明するパーシーだったが、なぜか友人のルーク(ジェイク・アベル)に貰った盾に、雷の剣が隠されていた。ハデスはパーシーを殺そうとするが、ハデスの妻、ペルセポネ(ロザリオ・ドーソン)はハデスを裏切り、雷の剣を取り返すと、それをパーシーに返し、神々の戦いを阻止するよう告げる。
パーシーが冥界から現世界に戻ると、パーシーを騙していたルーシーが現れ、パーシーに襲いかかる。パーシーはポセイドンの力でルークを倒すと、雷の剣を携えて神々の間へ向かう。
パーシーはゼウスに雷を返し、幼い頃に別れて顔も知らない父親、ポセイドン(ケビン・マクキッド)と対面する。父親に見守られていることを確信したパーシーは、先生のブルナー(ピアース・ブロスナン)の待つ訓練所に戻り、親友となったアナベスと再会。二人はまた、鍛錬に勤しむのだった。

本格RPGのようなストーリーだが、メデューサやヒドラと戦う神話の世界だけでなく、近代的なカジノやカーチェイス、ニューヨークの超高層ビルを舞台にした空中戦などもあり、バリエーション豊かな映像で十分に楽しませてくれた。こういう作品を観ると、王道RPGを改めてプレイしたくなるんだよな。

【5段階評価】4

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2014年10月22日 (水)

(1219) アウトレイジ ビヨンド

【監督】北野武
【出演】ビートたけし、小日向文世、三浦友和、中野英雄、西田敏行
【制作】2012年、日本

北野武監督作品、「アウトレイジ」の続編。ヤクザの抗争と復讐劇を描いた作品。

山王会のトップとなった加藤(三浦友和)は、大友(ビートたけし)を裏切って幹部となったインテリヤクザの石原(加瀬亮)を側近に据え、政治家にも影響力を及ぼすほど、組織を成長させていた。しかし古参の幹部の富田(中尾彬)や白山(名高達男)、五味(光石研)らは、古株を罵倒する石原を苦々しく思っていた。3人が密談しているところに、マル暴刑事の片岡(小日向文世)が現れ、関西の暴力団、花菱会に相談するようそそのかす。富田は片岡とともに花菱会の会長、布施(神山繁)に面会し、加藤や石原の横暴を訴えるが、布施はあっさりとそれを加藤に伝え、それが発覚した富田は石原の手により射殺される。
片岡は、山王会に恨みを持っているはずの大友に再度目を付け、刑務所にいる大友に会って、ヤクザとして筋を通せと復讐をたきつけるが、大友はとりあわない。仮釈放された大友が、かつて世話になった韓国系のフィクサー、張(金田時夫)に声をかけられ、復讐はしないように思えたため、片岡は、かつて大友に顔を切りつけられた木村に声をかけ、二人を組ませる。木村は大友を連れて花菱会の幹部、西野(西田敏行)と中田(塩見三省)に面会するが、二人は取り合わず、その態度を見た大友も激怒。怒りの収まらぬ3人を見た木村は、自らの指を食いちぎってその場を納める。大友も木村の男気を見て、彼の復讐に荷担することを決意。話を聞いた布施は、顔の割れていないヒットマンを二人に付けることにする。
大友と木村は花菱会の力を借りて復讐を開始。大友に怯える石原は、パニック状態になって大友の殺害を部下に命じるが、ついに大友に捉えられる。小便を漏らしながら命乞いをする石原だったが、大友は石原を束縛してバッティングセンターの球を石原の顔面に直撃させ続けて殺害し、復讐を果たす。
花菱会は、山王会と木村・大友との関係を手打ちにし、加藤を失脚させる代わりに木村に組を持たせることにする。しかし、暴力団同士の抗争により、両者の力を削ごうとする片岡は、両者をたきつけ、木村は山王会により殺されてしまう。
大友は木村の葬式に出席。それを待っていた片岡は、丸腰の大友に自分の銃を貸すが、片岡の策略に気付いていた大友は、その銃で容赦なく片岡を撃ち殺すのだった。

バイオレンスの迫力は一作目にも匹敵するのだが、西田敏行や神山繁の関西弁は、どうしても本物のそれとは言いがたく、残念だった。西田敏行じゃなくても、それこそ吉本興業や松竹芸能の芸人などで、適役はいたんじゃないかなぁ。たとえば、「ソナチネ」では、非常な殺し屋役に、チャンバラトリオの南方英二を使ったりしているわけだし。もっとも、中田カウスや島田紳助じゃあ、シャレにならないのかもしれないけれども。

【5段階評価】4

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2014年10月21日 (火)

(1218) 新世紀ヱヴァンゲリヲン劇場版 Air/まごころを、君に

【監督】庵野秀明、鶴巻和哉
【出演】緒方恵美(声)、三石琴乃(声)、林原めぐみ(声)、宮村優子(声)
【制作】1997年、日本

新世紀ヱヴァンゲリヲンの第25話と最終話をリメイクした劇場版。

使徒を倒したNERVに対して、ゼーレはサードインパクトをもくろみ、NERVを攻撃。碇シンジ(緒方恵美)は生きる気力を失い、殺されそうになるが、葛城ミサト(三石琴乃)が彼を助け、EVAに乗るよう指示し、命を落とす。
施設の外では、アスカ(宮村優子)が9体のEVAに倒され、無残な最期を遂げる。それを見たシンジは絶叫し、正気を失う。シンジの乗ったEVAは敵のEVAに連れられ、サードインパクトが始まる。シンジの目の前に、綾波レイ(林原めぐみ)の姿をした巨大な生命体が現れるが、やがてそれは、首から血を吹き出しながら崩壊する。
気がつくと、シンジとアスカは海辺の砂浜に横たわっていた。シンジはアスカの首を絞めるが、アスカは全てを許すようにシンジの頬をなで、シンジは我に返るのだった。

魔法少女まどか☆マギカ」と同様、精神的な世界が描かれる前衛的な展開。何度も観て自分なりの解釈をするのもいいだろうが、個人的には「機動戦士ガンダム」ぐらいのわかりやすさの方が楽しいと感じるのだった。

【5段階評価】3

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2014年10月14日 (火)

(1217) EVANGELION:DEATH (TRUE)²

【監督】摩砂雪
【出演】緒方恵美(声)、林原めぐみ(声)、宮村優子(声)
【制作】1997年、日本

新世紀ヱヴァンゲリヲンの劇場版。

総集編的な作りになっており、碇シンジ(緒方恵美)が綾波レイ(林原めぐみ)やアスカ・ラングレー(宮村優子)らと出会い、使徒と戦うようになってから、渚カヲル(石田彰)との対峙までを描いている。

もとの作品をある程度、知っている人でないと、意味を理解するのは難しいだろうが、逆に知っている人なら、過去のエピソードを思い出すのにちょうどいいかもしれない。
ダイジェスト版のようなつくりだが、綾波レイの裸のシーンはしっかりと入っているのだった。まあ、お約束か。

【5段階評価】3

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2014年10月 5日 (日)

(1216) アンノウン

【監督】ジャウム・コレット・セラ
【出演】リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ
【制作】2011年、アメリカ・ドイツ

不慮の交通事故をきっかけに自分を別人にとってかわられた男の奮闘を描いた作品。

学会出席のため、マーティン(リーアム・ニーソン)は、妻のリズ(ジャニュアリー・ジョーンズ)とドイツを訪れる。妻がホテルへのチェックインをしている最中、荷物が足りないことに気付いたマーティンはタクシーを捕まえて空港に向かうが、不慮の事故によりタクシーは川に転落。マーティンは一時、心肺停止状態となるが、タクシー運転手のジーナ(ダイアン・クルーガー)の決死の救出により、一命を取り留める。
病院で4日間昏睡していたマーティンは、妻が心配でホテルに戻るが、ホテルのパーティ会場にいた妻は、マーティンを見ても誰だか分からない、と言い、自分の夫はここにいる、と別の男(エイダン・クイン)を示す。
マーティンはホテルの守衛から犯罪者扱いされそうになったため、記憶障害のことを告げてホテルを立ち去り、再度、自分の偽物に対峙するが、自分が身分を証明するものを何も持っていないのに対して、相手は運転免許証や妻と仲良さそうに写っている写真を持っており、それを見たマーティンはその場に崩れ落ちてしまう。
病院に戻ったマーティンは検査を受けることになるが、検査中、謎の殺し屋が現れ、マーティンの点滴に毒薬を注入して立ち去る。何とか逃げ出したマーティンは、看護師がくれた情報をもとに、人捜しを専門とする男、ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)を訪ねる。彼の助言により、マーティンは再度、自分を救ってくれたジーナを訪ね、ユルゲンに会うよう頼む。ところがジーナの部屋に二人組の殺し屋が登場。マーティンとジーナは何とか一人を殺害。激しいカーチェイスの末、もう一人からも逃れる。
ジーナは自分を事件に巻き込んだマーティンを恨むが、彼に協力して真相を究明することにする。マーティンは、蘇りつつある記憶を頼りに再度リズに近づく。彼女は今度はマーティンを無視せず、空港に置き忘れたカバンを取りに行け、と告げる。マーティンは空港に残された荷物を再び手に入れ、ようやくパスポートを取り戻す。
一方、ユルゲンは独自の調査に着手し、マーティンの背後に巨悪の存在を感じるようになる。ユルゲンは、彼の電話でドイツ入りしたマーティンの旧友、ロドニー・コール(フランク・ランジェラ)に会うが、ユルゲンは、自分が電話をした相手が、戦後に暗躍し、現在も活動を継続している暗殺集団のトップであることを悟っていた。ユルゲンは、コールが情報を吐き出させようとする直前に、青酸カリを飲み、コールの目の前で自殺する。
コールは空港でマーティンに友人を装って近づき、彼を拉致する。それを目撃したジーナはマーティンを追いかけ、殺されそうになっていたマーティンを救い出す。
マーティンは、暗殺集団の一味で、相棒のリズとともに、学者になりすまして現地入りしていた。ところが、マーティンがいなくなったため、別の男がマーティン役を演じていたのだった。マーティンは、自分がかつて、地球の飢餓を救える新品種のトウモロコシを開発している学者を殺害するため、ホテルに爆弾を仕掛けた記憶を思い出し、ホテルのスタッフを説得して招待客を避難させる。エリザベスは爆弾を停止させようとして間に合わずに死亡。マーティンはもう一人のマーティンと死闘の末、相手を倒す。
マーティンはジーナとともに別の名を名乗り、新たな人生を送ることにするのだった。

仲睦まじく過ごしていたはずの妻が、自分を見たこともないと告げるという、魅力的な謎が序盤に提示され、観る者をぐっと引き込む。殺し屋が、看護師のことは首をひねってあっさり殺す割に、マーティンのことは毒薬で殺そうとしたりまどろっこしいのはなぜかよくわからないし、殺し屋が二人もそろって、素人女と記憶障害の男を相手に勝てなかったり、そもそも偽装パスポートが仕込まれたトランクを空港に忘れるのも、プロの殺し屋としてあり得ない、とか、いろいろ突っ込みどころはあったが、じわじわと真相が明らかになるところはよかった。ユルゲンが自殺するくだりは、1回見ただけではよくわからなかった。

【5段階評価】4

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