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2014年10月26日 (日)

(1223) 新しい靴を買わなくちゃ

【監督】北川悦吏子
【出演】中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛
【制作】2012年、日本

パリで偶然知り合った男女のほのかな恋物語。

兄と妹でパリを訪れた八神千(せん)(向井理)と八神鈴愛(すずめ)(桐谷美玲)。鈴愛のわがままで、千はセーヌ川におきざりにされる。途方に暮れる千の横を偶然通りかかったパリ在住の日本人女性、勅使河原あおい(中山美穂)は、地面に落ちていた千のパスポートを踏んづけて転び、ハイヒールのかかとが取れてしまう。千は持っていたアロンアルファで応急処置をし、二人は別れるが、千は予約したホテルの名前が分からず、もらった名刺を頼りにあおいに電話し、ホテルの場所を電話で案内してもらう。
ホテルに着くと、そこには先回りしていたあおいがいた。二人はそのまま、飲みに行き、意気投合するが、あおいは飲み過ぎて泥酔してしまい、千が送るはめになる。千はホテル名が覚えられなかったため、ホテルに戻れず、あおいの部屋のバスタブで一夜を過ごす。
起床した二人は、一緒に朝食をとり、日中をあおいの部屋で過ごす。二人はそのまま、家で夕食をともにし、ワインをかたむけながら、互いの身の上話をする。千は、クライアントのいいなりになりながら続けているカメラマンとしての仕事の話を、そしてあおいは、失踪した飼い猫と、5歳で亡くなった息子の話をする。
翌日、あおいの仕事をカメラマンとして手伝った千は、あおいと手をつなぎながら遊覧船に乗り、互いの名残を惜しむ。ホテルに戻ることにした千はタクシーをつかまえ、乗る間際に思わずあおいを抱きしめる。
一方の鈴愛。彼女は恋人で芸術家志望のカンゴ(綾野剛)を追ってパリに来ていたのだった。思い切りカンゴに甘える鈴愛に対し、カンゴはユーモアまじりに突き放したような態度をみせる。そして出発の日。意を決してカンゴにプロポーズする鈴愛し、カンゴは狼狽し、態度を保留する。鈴愛はカンゴに抱きつくと、がんばれとエールの言葉を残して部屋を去る。
千と鈴愛は、二人とも一度も泊まらなかったホテルで再会。
帰国した千からあおいに荷物が届く。中には、千の夢だった写真の個展の案内と、あおいの新しい靴が入っていたのだった。

公開当時、北川悦吏子監督50歳、中山美穂42歳。向井理30歳。おばさん二人の願望を向井理に託しました、みたいな作品。年下の男性に「かわいいですよね」って言わせる辺りは、いかにもという感じ。年下とは言っても30歳なんだが、向井理があまりにもソフトで美形なもんだから、女性がメロメロになるのも仕方ない。
でも、「セカンドバージン」のようなドロドロした恋愛に発展したり、濃厚なラブシーンがあったりしたら相当ヒくわけだが、キスシーンもないという節度には好感が持てた。
千が別れ際にタクシーに乗る直前、抱きついて、「すみません」と謝っちゃうあたりは、妙にリアル。アドリブを許すような撮影方針だったらしく、等身大の会話が心地よかった。
どうしてもおばさんに見えてしまう中山美穂に対して、かわいさ絶好調の桐谷美玲を別のカップルとして持ってくる辺りもいさぎよかった。で、かわいい女性は恋愛でも幸せかというと、綾野剛演じるカンゴは、鈴愛のプロポーズを拒否する。抱きつくと見せかけて抱きつくのをやめたり、鈴愛がベッドで頬にキスしようとすると頬をへこませて拒絶してみせたり、こういうことをおどけてやっているのが、実は深層心理で相手と深くつながるのを避けていることの表れだったりするので、このあたりもリアルな描写。男ってずるい。

【5段階評価】3

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