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2014年9月

2014年9月30日 (火)

(1215) 少年H

【監督】降旗康男
【出演】水谷豊、吉岡竜輝、伊藤蘭、花田優里音
【制作】2013年、日本

妹尾河童の自伝的小説、「少年H」の映画化作品。

洋服の仕立て屋を営む父、妹尾盛夫(水谷豊)を父に持つ少年、肇(吉岡竜輝)は、父親の教えを受けながら、日本が戦争に巻き込まれていく時代を生きていく。
肇の住む神戸も、やがて激しい空襲に遭い、家は焼かれてしまう。盛夫も一時は抜け殻のようになってしまうが、力強く生きていくことを決意。肇も、好きな絵を仕事にすることを決めるのだった。

水谷豊と伊藤蘭が夫婦で出演することが話題となった作品。空襲のシーンの迫力はなかなかのものだった。共産党員として逮捕される若者(小栗旬)や、徴兵から逃げ出して自殺する青年(早乙女太一)など、織り交ぜられる細かなエピソードも、当時の状況を表現することにうまく使われていた。
本作は、時代考証に関してはいろいろ言われているようだが、戦争時代をたくましく生きていく肇の心情がうまく描かれており、作品としてはなかなかよかった。

【5段階評価】3

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2014年9月29日 (月)

(1214) フック

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】ロビン・ウィリアムズ、ダスティン・ホフマン、ジュリア・ロバーツ
【制作】1991年、アメリカ

大人になったピーターパンが、我が子を救うために、再びフック船長と戦う物語。

弁護士のピーター・バニング(ロビン・ウィリアムズ)は、息子の野球の試合観戦より仕事を優先する仕事人間で、家族から軽蔑されていた。
ある日、ピーターの息子と娘が何者かにさらわれる。部屋にはフック船長の書き置きがあった。ピーターの妻、モイラ(キャロライン・グッドール)の母親、ウェンディ(マギー・スミス)は、ピーターが、有名な童話の主人公、ピーターパンであることを告げる。信じることのできないピーターの前に、妖精のティンカーベル(ジュリア・ロバーツ)が現れ、ピーターをネバーランドに連れて行く。
ピーターは、そこにいる子供達とともに、空を飛べた頃の記憶を取り戻すと、フック船長と戦い、息子達を取り戻す。

亡くなったロビン・ウィリアムズには申し訳ないけれども、比較的有名な作品にもかかわらず、あまり面白いと思えなかった。フック船長の復讐の意味がよく分からず、感情移入が難しかったこと、特撮的な魅力が今ひとつでピーター飛べるようになったときの感動が薄かったこと、なんかが理由かな、と思った。

【5段階評価】2

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2014年9月25日 (木)

(1213) パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT

【監督】長江俊和
【出演】中村蒼、青山倫子
【制作】2010年、日本

低予算ホラーとしても有名な「パラノーマル・アクティビティ」の日本版の続編。

受験勉強中の山野幸一(中村蒼)の住む家に、アメリカで交通事故を起こし、両足を複雑骨折して帰ってきた姉の春花(青山倫子)が帰宅する。ちょうどビデオカメラを入手した幸一は、会話の様子の撮影を始めるが、姉の寝ている部屋の車いすが勝手に動いたり、盛り塩がはじけたり、といった超常現象が起こり始める。
しだいに恐怖を実感するようになった幸一は、神主にお祓いをしてもらうが、超常現象はやまない。春花は、自分がアメリカで交通事故を起こした際に轢き殺した女性、ケイティが、同じような超常現象を体験していたことを幸一に告白。自分が悪魔に取り憑かれるかもしれない、と幸一に告げる。そしてある日の深夜、足を複雑骨折したはずの春花が歩き出し、幸一に襲いかかる。慌てて家を飛び出し、タクシーに乗り込むが、突如、タクシーの前に春花が現れ、タクシーは春花を轢いてしまう。
運転手は死亡し、幸一も霊安室で春花に襲われてしまうのだった。

映像のほとんどは、ガラスが割れたり十字架が動き出したり、といった、特撮としては他愛のないものであり、恐ろしい形相の死霊や人影が登場するわけではないのだが、それだけでも十分にドキドキ感を味わうことができる。霊安室での遺体確認を親族一人だけで行う、なんてのはほぼありえないわけだが。

【5段階評価】4

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2014年9月24日 (水)

(1212) 新少林寺/SHAOLIN

【監督】ベニー・チャン
【出演】アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ジャッキー・チェン
【制作】2011年、香港・中国

アンディ・ラウ主演のカンフー映画。

冷徹な軍人の侯杰(こうけつ)(アンディ・ラウ)は、部下の曹蛮(そうばん)(ニコラス・ツェー)の裏切りに会い、少林寺に入山する。曹蛮は、外国に中国の貴重な埋蔵品を売りさばくため、罪のない人々を労働者として駆り立て、口封じに殺害していた。
それを知った少林寺の僧兵たちは、曹蛮の拠点に侵入し、労働者を救い出す。曹蛮は大軍とともに少林寺に乗り込む。証拠隠滅のため、大砲で少林寺は破壊される。侯杰は、かつての腹心、曹蛮を改心させるため、愛する妻(ファン・ビンビン)を逃がして曹蛮を迎え撃ち、最後は曹蛮をかばって崩れ落ちる寺の部材の下敷きになって絶命する。
曹蛮は侯杰の思いを知り、少林寺の惨状に慟哭するのだった。

ジャッキー・チェンも登場するが、戦闘シーンはない。まんまと釣られた感はあるが、公開当時すでに57歳なので、期待する方がムリというものか。とはいえ、本作のアクションシーンはなかなかのできばえ。主人公の妻を演じたファン・ビンビンは、面影が大塚寧々に似ていた。

【5段階評価】3

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2014年9月22日 (月)

(1211) ストリート・オブ・ファイヤー

【監督】ウォルター・ヒル
【出演】マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー
【制作】1984年、アメリカ

元恋人の人気女性歌手を救う男の活躍を描いた作品。

人気女性歌手のエレン・エイム(ダイアン・レイン)が、コンサート中に、レイベン(ウィレム・デフォー)の率いるギャングに襲撃され、誘拐される。エレンのマネージャーで恋人のビリー(リック・モラニス)は、町で腕利きの男、トム(マイケル・パレ)にエレン救出を依頼。トムは、酒場で知り合った元軍人の女性、マッコイ(エイミー・マディガン)とともにエレンを救出。
トムはエレンの元恋人だったが、エレンはトムが金目当てで自分を救出したと考え、トムを軽蔑する。しかし、トムは金を受け取らずにビリーに突き返す。それを知り、エレンとビリーに再び恋の炎が燃え上がる。
エレンを奪われたレイベンは、トムに果たし合いを申し込む。トムはエレンをビリーに託し、レイベンとの一騎打ちに挑み、見事勝利する。トムは最後の口づけをエレンと交わし、マッコイとともに町を去るのだった。

コンサート会場の襲撃から、B級テイスト満載のありえない展開が続き、ほぼトンデモ映画と呼んでいい作品。ラストのエレンのライブで歌われる「今夜は青春」は、日本では「ヤヌスの鏡」というドラマのテーマとして椎名恵がカバーし、大ヒットしている。
序盤のシーンは、原田知世主演の「愛情物語」に似ていた。

【5段階評価】2

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2014年9月21日 (日)

(1210) 三大怪獣 地球最大の決戦

【監督】本多猪四郎、円谷英二
【出演】夏木陽介、星由里子、ザ・ピーナッツ、若林映子
【制作】1964年、日本

ゴジラ、モスラ、ラドンがキングギドラと戦う怪獣映画。

セルジナ国の王女、サルノ(若林映子)に金星人の魂が乗り移り、地球滅亡の予言を唱え始める。刑事の進藤(夏木陽介)は、予言者が自分が警護することになっていたサルノ王女だと確信し、妹の直子(星由里子)とともに彼女に接近する。
地上にゴジラやラドンが出現。やがて地球に飛来した隕石からキングギドラが現れ、日本の街を破壊しはじめる。人間はモスラと会話のできる小人(ザ・ピーナッツ)の助けを得て、モスラにゴジラとラドンの説得をお願いする。はじめは拒否するゴジラとラドンだったが、モスラがキングギドラと孤軍奮闘する姿をみて、戦いに協力。退治に成功する。

当時はミニチュアのセットを使った街の破壊シーンや、怪獣どうしの格闘が大迫力の映像だったのだろうが、今となってはつくりもの丸出しのチープな映像になってしまっていた。

【5段階評価】2

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2014年9月20日 (土)

(1209) 日本の熱い日々 謀殺・下山事件

【監督】熊井啓
【出演】仲代達矢、山本圭、隆大介
【制作】1981年、日本

国鉄三大ミステリー事件の一つ、下山事件を題材にしたサスペンス作品。

GHQによる支配下で、職員の大量首切りに踏み切ろうとした下山国鉄総裁が、列車の轢死体となって発見される。
新聞記者の矢代(仲代達矢)は、真相を究明すべく奔走。自殺説と他殺説が入り乱れる中、矢代は他殺を確信し、綿密な証拠探しを進める。やがて矢代は、下山を運んで線路上に置く手伝いをしたという労働者、丸山(隆大介)に会う。話せば殺される、と証言を拒む丸山から、矢代は決定的な証言を得る。しかし丸山は、駅で謎の転落死を遂げる。矢代は丸山の死体を前に涙するのだった。

戦争直後の雰囲気を醸し出すため、あえて白黒で作られている。事件の経緯を、当時の歴史とともに丁寧に追う作風は、ドキュメンタリーとしても見応えがある。
若い頃の役所広司も、記者役で出演している。大滝秀治も謎の大物役で出ているが、この頃からすでにおじいさん役をやっているのだからすごい。

【5段階評価】3

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2014年9月 9日 (火)

(1208) ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

【監督】庵野秀明、摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉
【出演】緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾
【制作】2012年、日本

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の続編。前作でレイを救うために暴走状態となったシンジが目覚めてからの世界を描く。

シンジがレイ(林原めぐみ)を助けてから14年の月日が経過していた。葛城ミサト(三石琴乃)らは、シンジの父、ゲンドウ(立木文彦)らのいるNERVに反旗を飜し、NERV側のエヴァを殲滅しようとしていた。ニアサードインパクトの原因と見なされたシンジ(緒方恵美)はエヴァに乗ることを禁じられる。
しかし、シンジはミサトの言葉を無視して、レイの声の命ずるまま、NERV側につく。シンジの前に現れたレイは本人ではなく、複製だった。渚カヲル(石田彰)と親しくなったシンジは、自分がサードインパクトを引き起こし、その結果、世界は真っ赤に染まり、変わり果ててしまったことを知らされる。
シンジはカヲルに促され、エヴァに乗り込み、フォースインパクトを阻止しようとする。しかし、ゲンドウの策略により、フォースインパクトが始まる。またしても自分を責めるシンジに、カヲルは優しくトリガーは自分だと告げ、チョーカーの作動によりカヲルは死亡する。
アスカ(宮村優子)とマリ(坂本真綾)らの働きにより、フォースインパクトは回避される。アスカは射出されたシンジをたたき起こし、複製体のレイとともに、荒廃した地を行くのだった。

ストーリーはかなり難解で、制作側には、もはや理解してもらうつもりはないと思える。何度も観る中で、いろいろなことに気付くような仕立てなのだろう。ファンはよいかもしれないが、そうでもない人にはこれはつらかった。映像は独創的で美しい。

【5段階評価】2

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2014年9月 8日 (月)

(1207) Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

【監督】スティーブ・ベンデラック
【出演】ローワン・アトキンソン、エマ・ドゥ・コーヌ、ウィレム・デフォー、マックス・ホルドリー
【制作】2007年、イギリス・フランス・ドイツ

ローワン・アトキンソンが主演のコメディ・ドラマ、「Mr.ビーン」の劇場版。

街のくじ引きでカンヌ旅行に当選したビーン(ローワン・アトキンソン)は、電車に乗り込むところを撮影して貰おうと、ビデオカメラを通りすがりの男に渡す。男はカンヌ映画祭の審査員のエミール(カレル・ローデン)だったが、ビーンがもたもたしたせいで、エミールは電車に乗り損ねてしまう。エミールの息子、ステパン(マックス・ホルドリー)は電車に取り残されてしまい、次の駅で降りろ、と叫んだ父の言葉に従い、次の駅で降りる。罪の意識を感じたビーンも駅を降り、お約束通り、電車に乗り損ねてしまう。
二人はカンヌを目指して悪戦苦闘。途中で知り合ったちょい役女優のサビーヌ(エマ・ドゥ・コーヌ)と意気投合し、3人でカンヌに向かう。
映画祭の会場では、映画監督のカーソン・クレイ(ウィレム・デフォー)の退屈な作品が上映中。ビーンは会場に来ているはずのステパンの父親を探すため、これまでの旅の様子を記録していたビデオカメラを会場に放映。見事に父親との再会を果たし、絶妙な録画の内容が会場にも大受け。ビーンはカーソンとともに会場から万雷の拍手を浴びるのだった。

とてつもなくつまらないというわけではないのだが、ギャグの一つ一つは小粒というかありきたりで、思わず笑ってしまう、というようなおかしさはなかった。テナガエビをほおばったり、ドイツの軍服を着たり、といった映像が、最後に映画のワンシーンとして結実する様子は、伏線をさんざん張って最後に落とすナイツの長い尺の漫才のようではあった。サビーヌ役のエマ・ドゥ・コーヌは、なかなかチャーミングだった。「潜水夫は蝶の夢を見る」にも出ているらしいのだが、ちょっと気付かなかった。

【5段階評価】2

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2014年9月 7日 (日)

(1206) ショーシャンクの空に

【監督】フランク・ダラボン
【出演】ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ボブ・ガントン
【制作】1994年、アメリカ

スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督のヒューマン・ドラマ。同じコンビで作られた「グリーン・マイル」や「ミスト」に比べると、本作には一切の超常現象は登場しない。

銀行員のアンディ(ティム・ロビンス)は、浮気した妻と浮気相手を殺害した罪で刑務所行きとなる。彼はショーシャンク刑務所で、囚人を殴り殺すこともいとわない暴力看守のハドリー(クランシー・ブラウン)や、悪徳所長のノートン(ボブ・ガントン)らの節税や所得隠しの片棒を担ぎながら独自の地位を確立する。彼は嘆願書を書き続けて、刑務所内の図書館を再生したり、学のない受刑者のトミー(ギル・ベローズ)に勉強を教えて資格試験に合格させるなどの活躍を見せる。
刑務所で調達屋をしていたエリス(モーガン・フリーマン)は、アンディの求めに応じて、ロック・ハンマーやリタ・ヘイワースのポスターなどを彼に渡しながら、アンディのたぐいまれな精神力に注目していた。
トミーから、アンディの妻と浮気相手を殺害した真犯人がいることを聞いたアンディは、ノートン所長に再審を求めるが、自分の裏金捜査を担っているアンディを手放したくないノートンは、その訴えを退け、懲罰房に送り込む。
懲罰房から出されたアンディは、やがて忽然と姿を消す。彼はロックハンマーで、独房の壁に張ったポスターの裏側に、ふつうなら500年はかかるだろうと思えるような大穴をうがち、そこから下水管を通って脱獄していたのだ。さらに彼は、署長の隠し資産を自分のものにするとともに、告発状を投函。不正のばれた看守のハドリーは逮捕され、ノートン所長は自殺する。
何度も行っていた仮出所の審査についに合格したエリスは、アンディのもとを訪ね、二人は熱い抱擁を交わすのだった。

下水管を500メートルもはいずって外に出たアンディが、大雨に打たれながら両手を広げて空を仰ぐシーンが印象的。いくつかのエピソードをからませながら、決して超人的な活躍を見せるわけでもない主人公が、とてつもない努力で脱獄を成し遂げる様子を表現しており、スティーブン・キングの原作の力強さとともに、監督の力量を存分に感じることのできる名作だ。

【5段階評価】5

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2014年9月 4日 (木)

(1205) マイライフ・アズ・ア・ドッグ

【監督】ラッセ・ハルストレム
【出演】アントン・グランセリウス、アンキ・リデン、メリンダ・キンナマン
【制作】1985年、スウェーデン

母親と離れて暮らすことになった少年の生きる姿を描いた作品。

腕白な兄、エリク(マンフレド・セルネル)を持つ少年、イングマル(アントン・グランセリウス)は、重い病を患う母親(アンキ・リデン)の静養のため、叔父(レイフ・エリクソン)の家に預けられる。叔父が監督をするサッカーチームに入ったイングマルは、チームで一番活躍しているサガ(メリンダ・キンナマン)と知り合う。サガは実は女の子で、膨らみ始めた胸のせいで、サッカーができなくなることを悩んでいた。女ったらしの叔父に触発され、叔父の工場で働く女性に好意を持ったりしながら、イングマルはサガと親しくなっていく。
母親の容態が悪化し、一度は母親の元に戻るイングマルだったが、母親はイングマルのとりとめのない土産話より、小説を読むことを安らぎに感じるようになっていた。
やがて母親は亡くなり、イングマルは叔父の家に戻る。サガは蕾のような自分の胸をイングマルに見せ、イングマルにも陰部を見せろと要求するが、イングマルは拒絶。一度は仲違いするが、やがて仲直りし、スカートをはいて女の子らしい格好をするサガとイングマルは、ラジオを聞きながら、仲良く抱き合うようにまどろむのだった。

自分の不幸を、より不幸な境遇の存在を思い浮かべることで打ち消そうとするイングマルのいじましさが印象的。ボーイッシュなメリンダ・キンナマンが、後半ですっかり女の子らしくなるのもみどころ。文学的な感動を与えてくれる作品だった。

【5段階評価】3

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2014年9月 3日 (水)

(1204) ゴジラ

【監督】本多猪四郎
【出演】宝田明、川内桃子、志村喬、平田昭彦
【制作】1954年、日本

言わずと知れた国産特撮映画、ゴジラの第1作。

水爆実験により、住む地を奪われたゴジラが地上に現れ、東京の市街地を破壊。
政府はゴジラの退治をしようとするが、科学者の山根博士(志村喬)は、それに反対。博士の娘の恵美子(川内桃子)は、研究者の芹沢(平田昭彦)が、水中の生物を死滅させる力を持つオキシジェン・デストロイヤーを開発していることを知り、恋人の尾形(宝田明)に伝える。
恵美子と尾形は、人々がゴジラに殺戮される状況を伝えて、芹沢を説得。
尾形と芹沢は二人で海中に潜り、オキシジェン・デストロイヤーを起動させる。ゴジラは退治されるが、芹沢は責任を感じて自らの命を絶つ。山根博士は、これでゴジラが滅亡したとは思えないとつぶやくのだった。

原子力の脅威にさらされる現代社会にも通じるテーマで、見応えがあった。今回、デジタル・リマスター版として放映されており、映像の劣化も修正されていたので、見づらいということもなかった。
ミニチュアによる撮影だったり、ゴジラが吐くのが炎ではなく白い煙だったり、後年の作品に見劣りはするものの、昭和20年代の作品とは思えないできばえだった。顔はどんぐりまなこで、ちょっと愛嬌があった。

【5段階評価】4

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2014年9月 2日 (火)

(1203) スーパーマン

【監督】リチャード・ドナー
【出演】クリストファー・リーブ、マーゴット・キダー、ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド
【制作】1978年、アメリカ

誰もが知ってるアメコミ・ヒーロー、スーパーマンの実写化作品。

クリプトン星の科学者、ジョー=エル(マーロン・ブランド)は、星の滅亡を予測し、赤子の息子、カル=エルを地球に送り込む。老夫婦に拾われたカル=エルは、クラークと名付けられ、育てられる。育ての父親のジョナサン(グレン・フォード)を、18歳のときに失ったクラークは、マーサ(フィリス・サクスター)のもとを去り、北の地で実の父、ジョー=エルの声を聞く。彼は新聞社に入り、陰でヒーローとして活躍することになる。
同僚の記者、ロイス・レーン(マーゴット・キダー)に恋心を寄せるクラークは、ヘリコプターの事故で危機に陥った彼女を救うため、スーパーマンに変身。新聞社の編集長は、スーパーマンの記事を書くよう記者陣に発破をかける。クラークはスーパーマンに変身してロイスのもとを訪れ、彼女を空の旅に案内。ロイスはスーパーマンに恋心を抱く。
自分を天才と名乗る悪者、ルーサー(ジーン・ハックマン)は、ロサンゼルス東部の砂漠を大量に購入。ロサンゼルスをミサイルで消滅させて、自分の土地を高騰させる計画を立てる。ルーサーは、スーパーマンの力を奪う効果を持つ隕石を使ってスーパーマンを無力化し、計画を実行するが、ルーサーの仲間だったテシュマッカー(バレリー・ペリン)はスーパーマンを助ける。力を取り戻したスーパーマンは、発射された2発のミサイルのうち、一方は宇宙の彼方に飛ばすが、もう一方は着弾してしまう。現地近くにいたロイスの車が、地面の亀裂にはまり込み、スーパーマンが到着したときには彼女は死んでいた。悲しんだスーパーマンは、ジョー=エルの人類の歴史に干渉するな、という言葉を無視して地球の自転を逆転させ、時間を遡らせてロイスを救う。彼はルーサーと手下を刑務所に送り込むと、空へと飛び立っていくのだった。

クリストファー・リーブのハマリ役となったスーパーマン。超人的な活躍は観ていて楽しく、人々を危機から救ったり、悪者をやっつけるところは痛快。クリストファー・リーブ本人は、晩年、落馬事故で首から下が麻痺し、痛々しい姿となってしまったが、逆にこのことが、本作を伝説的な名作にしたとも言えるだろう。

【5段階評価】4

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2014年9月 1日 (月)

(1202) ワイルド・スピード MEGA MAX

【監督】ジャスティン・リン
【出演】ビン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン
【制作】2011年、アメリカ

ワイルド・スピード・シリーズ第5作。前作の展開を受けたストーリーになっている。

華麗な車さばきを武器とする窃盗団のリーダー、ドミニク(ビン・ディーゼル)は、元警察官のブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)に逮捕され、収監されていた。ドミニクの妹、ミア(ジョーダナ・ブリュースター)を恋人に持つブライアンは、ドミニクの側に寝返り、ミアとともにドミニクを乗せた護送車を襲い、彼を脱獄させる。
ブラジルに逃走した3人は、凶悪組織のボス、レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)のため込んだ現金を、巨大な金庫ごと強奪することを計画。ドミニクを追う捜査官のルーク(ドウェイン・ジョンソン)に一度は逮捕されるが、護送中にレイエスの一味に襲撃される。仲間を次々と殺され、絶体絶命の危機に陥るルークだったが、ドミニクとブライアンの活躍により、命を救われる。
ルークは復讐を兼ねたドミニクの計画に荷担することを決意。ルークが装甲車で銀行の地下階の壁に激突して穴を開け、銀行の巨大金庫にワイヤーをつけて2台の車で引きずり出す。ドミニクとブライアンの運転する2台の車が、巨大金庫を引きずって市街地を激走。警察とレイエスの一味がそれを追う。カーチェイスが市街地で展開。警察の車を振り切り、レイエスに瀕死のダメージを食らわせたドミニクのもとにルークが現れる。瀕死のレイエスにとどめの銃弾を撃ちつけ、仲間を殺された恨みを晴らしたルークは、見逃す代わりに金庫は置いていけ、とドミニクに告げ、ドミニクはブライアン、ミアと走り去る。ルークが金庫の扉を開けると中身はカラ。ドミニクとブライアンらは、途中で金庫をすり替えていたのだ。彼らの見事な手腕にルークは苦笑いを浮かべる。
ドミニクらは、仲間と大金を山分け。ブライアンとミアは優雅な暮らしを送るのだった。

物理学的にどうなの、というのが気にはなるが、金庫を引きずり回してのカーチェイス・シーンは独創的。すり替え作戦のどんでん返しも痛快で、すかっとした気分にさせてくれる。

【5段階評価】4

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