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2014年8月

2014年8月31日 (日)

(1201) ツイスター

【監督】ヤン・デボン
【出演】ビル・パクストン、ヘレン・ハント
【制作】1996年、アメリカ

現象解明のため、巨大竜巻に挑む男女を描いた作品。

幼い頃、竜巻に父親を奪われたジョー(ヘレン・ハント)は、竜巻の現象を解明するための研究に没頭。夫のビル(ビル・パクストン)も竜巻の研究者だったが、彼は勝ち気なジョーとの離婚を決め、第一線を退いていた。ビルは、新しい恋人、メリッサ(ジェイミー・ガーツ)との結婚のため、ジョーから離婚届のサインをもらおうとするが、ジョーはこれをはぐらかし、ビルのアイディアで作成した、無数のセンサーを竜巻に吸い込ませて竜巻を観測する装置、ドロシーをビルに披露。そこに竜巻が発生した情報が届き、ジョーは仲間とともに現地に疾走。ビルもそれを追う。
そこには、ビルのアイディアを盗んで、資金力にものを言わせて手柄を立てようとするかつての研究仲間、ジョーナス(ケイリー・エルウィス)がいた。不敵なライバルに闘志を燃やすビルは、やがて離婚届のサインより、竜巻を追うことに夢中になりだす。危険を顧みず竜巻に立ち向かうビルとジョーの姿をみて、メリッサはついて行けない気持ちが高まり、ビルに別れを告げる。
ジョーの叔母の住む街が竜巻に襲われ、ジョーとビルは現地に駆けつける。手柄にはやるジョーナスは、二人の忠告を聞かずに無理矢理竜巻につっこみ、命を落とす。ジョーとビルは、風見鶏の羽根をヒントに改良したドロシーを使い、センサーを飛ばすことに成功。二人はふたたび、ともに生きていくことを決めるのだった。

竜巻の映像のすさまじい迫力がみもの。これだけでも、本作を観る価値は十分にある。竜巻に巻き込まれた牛が宙を舞うなど、印象的な映像で竜巻のすごさを表現している。
プライベート・ライアン」のアパム役で印象的な役柄を演じたジェレミー・デイビスが、主人公チームのスタッフの一人として登場している。

【5段階評価】4

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2014年8月28日 (木)

(1200) 素敵な人生のはじめ方

【監督】ブラッド・シルバーリング
【出演】モーガン・フリーマン、パス・ベガ
【制作】2006年、アメリカ

老俳優とスーパーのレジ打ちの女性の数奇な出会いを描いた作品。

かつての名優だった男(モーガン・フリーマン)が、新たなインディーズ作品に出演するかどうかを決めるため、役柄となるスーパーの店長の視察に行く。男は、レジ打ちのスカーレット(パス・ベガ)と行動を共にすることになる。彼女が別の仕事の面接を受けようとしていることを知り、彼女を応援する。彼女の応援をしながら、男は自分自身をも奮い立たせ、新たな映画への出演に踏み切るのだった。

なんてことはない作品。つまらないこともないが、さしたる感動もなかった。モーガン・フリーマンの演じる男の葛藤があまり表現されておらず、女性に勇気を与える中で、自分自身も、どんな役でもやってやろう、という気持ちが高まっていくという感動がもっと伝わってくれば、評価も違っただろう。

【5段階評価】2

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2014年8月27日 (水)

(1199) マイレージ、マイライフ

【監督】ジェイソン・ライトマン
【出演】ジョージ・クルーニー、ベラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック
【制作】2009年、アメリカ

世界を飛び回って企業のリストラ宣告を代理で行う男を描いた作品。

企業のリストラ宣告を行う仕事で世界を飛び回っている男、ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)の職場に、解雇宣告はTV通話でやればよい、と主張する若い女性社員、ナタリー(アナ・ケンドリック)が現れる。マイレージをため、出張先で知り合った恋人のアレックス(ベラ・ファーミガ)とリッチな夜を過ごすことを生きがいにしているライアンは、彼女の考えに反対するが、上司から彼女を連れて仕事をするよう言われる。
ライアンとの仕事を通じ、ナタリーは、解雇宣告がとても難しい仕事であることを実感する。
独身のライアンは一人で暮らすことをつらぬき、結婚を否定していたが、妹の結婚を通じてそのよさを認識。一人の寂しさからアレックスの家を訪ねるが、アレックスには夫も子供もいた。ライアンはアレックスのもとを立ち去る。
TV通話も試行されるが、自殺者が出るなどしたため、ナタリーの提案は廃案となる。ナタリーは新たな企業に転職し、ライアンは今日もまたフライトに向かうのだった。

観る前は、マイレージをためることに命を賭ける男が主人公のコメディかと思ったが、結婚や人生をテーマにしたヒューマンドラマだった。アナ・ケンドリックの小柄でグラマラスなバディが見所かもしれない。

【5段階評価】3

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2014年8月25日 (月)

(1198) きみに読む物語

【監督】ニック・カサベテス
【出演】ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジェームズ・ガーナー、ジーナ・ローランズ
【制作】2004年、アメリカ

年老いた男が、病を患った老婆に読み聞かせる恋物語。

病を患い、施設で生活する老女(ジーナ・ローランズ)のもとに、同じように年老いた男(ジェームズ・ガーナー)が現れ、小説を読み聞かせる。
小説の内容は若い男女の恋物語。貧しい青年のノア(ライアン・ゴズリング)は、裕福な家庭に生まれたアリー(レイチェル・マクアダムス)に恋をし、二人は互いを好きになるが、アリーの両親はノアとの交際に反対。二人は離ればなれになってしまう。ノアは365日間、毎日アリーに手紙を書いたが、アリーの母親、アン(ジョアン・アレン)はその手紙をアリーに見せず、ノアはとうとうアリーを諦める。アリーもやがて、恵まれた家庭の青年、ロン(ジェームズ・マースデン)と婚約するが、挙式の直前、新聞記事でノアを発見。アリーはノアに会いに行き、二人は愛し合う。アンはアリーを連れ帰るが、娘の姿を見て、隠していたノアの手紙をアリーに渡し、決断を娘にゆだねる。アリーは迷った末、ノアを選ぶ。
どこか聞いたことのある話だと思いながらずっと聞いていた老女は、突然気付く。これは自分の物語だ、と。読み聞かせている老いた男こそが、自分の選んだノアだったのだ。
痴呆を患った老女に記憶が蘇るのは、これが初めてではなかった。しかし、以前は記憶が5分しかもたなかったらしい。そして今回も、突然老女は、直前までダーリンと呼んでいたノアを突き放し、大声で職員を呼び始める。ノアはショックのあまり嗚咽する。
自分の余命もわずかだと悟ったノアは、再びアンの病室を訪ねる。二人は両手を握り合ったまま、静かに息を引き取るのだった。

タイトルをみたときは、子供相手にファンタジーを読み聞かせるような、童話のような話を想像していたが、なかなか良質のラブストーリーだった。何度も自動録画されていて、気になりつつも何度か消していたのだが、ようやく観て、けっこう得をした気になった。

【5段階評価】4

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2014年8月24日 (日)

(1197) 真夏の方程式

【監督】西谷弘
【出演】福山雅治、吉高由里子、杏、前田吟、風吹ジュン、白竜、山﨑光
【制作】2013年、日本

東野圭吾の小説の劇場版。ガリレオシリーズの一つである。

夏休みを親戚の経営する旅館で過ごすことになった小学生、恭平(山﨑光)は、同じ旅館に宿泊している物理学者の湯川(福山雅治)と知り合う。同じ旅館に宿泊客だった塚原(塩見三省)という男が、海岸で死んでいるのが見つかる。死因はなぜか一酸化炭素中毒だった。
塚原は元刑事で、地元出身の仙波(白竜)を殺人犯として逮捕した経歴を持っていた。
湯川は警視庁の岸谷(吉高由里子)とともに事件を追う。
旅館の娘、成実(杏)は、地元の海岸の自然を守る活動をしており、海洋資源開発に反対していた。湯川にはそれが、まるで岸谷が待っている誰かのために海を守っているように見える。やがて成実の父の川畑重治(前田吟)が、自分が塚原の遺体を海に捨てたと自首する。ボイラーの不完全燃焼事故で塚原が死んだというのだ。しかし、警察がいくら再現しても、客室の一酸化炭素濃度は、人が死ぬほど高くはならなかった。
湯川は、仲良くなった恭平と話すうち、重治は故意に塚原を殺したのだと確信する。重治は、塚原の死ぬ前の夜、恭平に花火をやろうともちかけ、打ち上げ花火が旅館に入らないよう、入りそうなところをふさごうと持ちかけていた。足が悪い重治は、旅館の窓だけではなく、煙突の吹き出し口も、恭平に、ぬれた段ボールでふたをさせていたのだ。
杏は重治の子ではなかった。妻の節子(風吹ジュン)が仙波との間にもうけた子供だった。それに感づいた節子の友人の三宅伸子(西田尚美)が、節子を脅すために節子の家を訪れ、留守番をしていた幼い杏は、節子が家庭を壊そうとしていると考え、伸子を刺し殺してしまった。仙波は、事件をニュースで知り、自分が身替わりになって殺人犯として逮捕されたのだった。
全てを知った湯川と岸谷だったが、真相は闇に葬る。湯川は成実に、いつか恭平が、自分のしたことの意味を知ろうとするときが来るので、そのときはありのままを包み隠さず教えてやって欲しいと告げるのだった。

おおむね原作に忠実な展開だった。個人的には「手紙」や「容疑者Xの献身」の感動のインパクトが大きすぎて、本作は少々、普通のできかな、と感じた。

【5段階評価】3

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2014年8月23日 (土)

(1196) ミスティック・リバー

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】ショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンス、ローレンス・フィッシュバーン
【制作】2003年、アメリカ

殺人事件を機に再会した幼なじみの3人の数奇な運命を描いた作品。

友達同士の少年、ジミー、ショーン、デイブの3人が、生乾きのセメントに悪戯書きをしていると、刑事とおぼしき男がそれをとがめ、デイブを車に乗せて連れ去る。男は少年性愛者で、デイブはまもなく保護されるが、心に深い傷を負う。
3人は成人し、リーダー格だったジミー(ショーン・ペン)は、犯罪生活から足を洗い、雑貨店を経営。19歳の娘、ケイティ(エミー・ロッサム)に愛される良き父親だ。ケイティが車に乗り込むと、そこにはボーイフレンドのブレンダン(トム・グイリー)がいた。二人は熱いキスを交わす。
幼なじみの3人の一人、デイブ(ティム・ロビンス)が、友人とバーで酒を飲んでいると、ケイティが女友達を連れてバーに現れ、騒ぎ出すのを目撃。彼はその夜、腹をナイフで切られ、血まみれになって帰宅する。妻のセレステ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)には強盗に襲われたので、かっとなって殴り返したから殺したかも知れない、と説明。怯えるデイブをセレステはやさしく抱きしめる。
翌日はケイティの妹の教会の儀式。ところがケイティは現れない。ケイティの車は銃撃されていた。刑事になったショーン(ケビン・ベーコン)は、相棒のホワイティ(ローレンス・フィッシュバーン)と捜査に当たり、やがて無残なケイティの死体を発見する。現場近くにいたジミーは娘の死を知り、半狂乱になる。
ショーンはホワイティとともに捜査を進め、ジミーも激しい復讐心をたぎらせ、地元の実力者として独自の捜査を進める。ショーンとホワイティは、嘘発見器も使って、ブレンダンが無実であることを早々に突き止めるが、なぜかショーンはブレンダンの一家に不信感を募らせる。ブレンダンは、言語障害があって話すことのできない弟のレイ(スペンサー・トリート・クラーク)を優しくいたわる好青年であり、ジミーの不信感は過剰であった。
ショーンとホワイティは、事件の日、デイブがケイティと遭遇しており、当日、手に深いけがを負っていることを知る。デイブの過去の暗い事件を知っているショーンは、デイブは無実だと信じるが、ホワイティの疑いの目は容赦ない。彼はデイブを尋問し、盗まれた彼の車にB型とO型の血痕がある理由を問うが、決定的な証言は得られず、デイブは釈放される。
ところが、ジミーの取り巻きが、警察がデイブを疑っていることを突き止める。ジミーはデイブを疑い、彼の妻、セレステに話を聞く。デイブの行動を不審に思っていたセレステは、彼がケイティを殺したかも知れない、と思わず漏らしてしまう。
ジミーはデイブを馴染みの店に連れ出し、デイブにケイティ殺しを自白させようとする。実はデイブは、帰宅中に、少年の売春場面を目撃し、少年性愛者を殴り殺して死体を遺棄していた。デイブはそのことをジミーに告白するが、娘を殺された怒りの矛先を見失ったジミーは、自分がかつて、ブレンダンの父親、レイを殺して川に流したことを告げ、脅迫まがいの手口で無理矢理デイブにケイティ殺しを自白させ、挙げ句、デイブを殺してしまう。
ブレンダンは、ショーンとホワイティの尋問中、ケイティが撃たれたのはブレンダンがかつて酒屋強盗をしたときの銃だと知らされる。銃のことなど知らない、としらを切り通して帰宅すると、天井裏に隠した拳銃を確認する。そこに拳銃はなく、ホルスターだけがあった。ブレンダンは全てを悟り、帰宅した弟のレイを問い詰める。レイは、友人とともに拳銃でケイティを追い回し、撃ち殺していたのだ。ケイティを心から愛していたブレンダンは激高してレイとレイの友人を殴りつけ、レイの友人はブレンダンに銃を向けるが、そこにショーンとホワイティが現れ、事態を収拾する。
翌日、ショーンはジミーに会いに行き、犯人を捕まえたことを報告する。ジミーは、それにより、自分が誤解でデイブを殺してしまったことに気付き、ショーンもデイブ失踪の真相を悟る。
ジミーは妻のアナベス(ローラ・リニー)に、自分のしたことを告白するが、アナベスは、ジミーは力があるのだから、家族を守るためになすべきことをしてかまわない、自分の夫を信用できなかったセレステのほうが間違っているのだ、とジミーを勇気づける。
街ではパレードが催され、ジミーとアナベスは、仲間に守られながら誇らしげにパレードを見物。セレステは、ただ一人、うなだれて元気のない息子に声援を送り続ける。ショーンは、ジミーの罪に気付きつつも、別居していた妻とよりを戻し、家族の幸せを感じながらパレードをながめるのだった。

ストーリーは重く、決してハッピーエンドとは言えない内容。しかし、ストーリーが幾重にも絡み合い、とても見応えがある。それぞれの登場人物が負った運命の罪深さに、理不尽さを感じつつも、自分とは全く相容れないとは言い切れない真実みを持った作品になっている。
監督としてのクリント・イーストウッドの力量がいかんなく発揮されている。「ミリオンダラー・ベイビー」や「マディソン郡の橋」をはじめ、彼の監督作品には、ほとんど外れがない。自身が名優であるだけあって、映画をとても大切に作っているのだな、と感じる。尊敬する監督の一人だ。

【5段階評価】4

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2014年8月22日 (金)

(1195) ガリバー旅行記

【監督】ロブ・レターマン
【出演】ジャック・ブラック、アマンダ・ピート、クリス・オダウド、ジェイソン・シーゲル
【制作】2010年、アメリカ

有名な冒険小説、「ガリバー旅行記」の実写化作品。相当、現代風の味付けがなされている。

口先ばかりのメール配達係、ガリバー(ジャック・ブラック)は、片思いの相手、ダーシー(アマンダ・ピート)から、バミューダ海域の旅行記を書くよう頼まれ、単身でバミューダに乗り込む。
ところが船は巨大な竜巻に巻き込まれてしまう。目が覚めたガリバーは、自分が小人の住むリリパット国に流れ着いたことを知る。将軍のエドワード(クリス・オダウド)はガリバーを目の敵にするが、セオドア王(ビリー・コノリー)や王女のメアリー(エミリー・ブラント)は、敵国の襲撃を退けたガリバーを信用する。ガリバーは、みんなの賞賛を浴びることが快感になり、自分は大統領で英雄だったとホラを吹く。
エドワードは敵国に寝返ると、ガリバーと同じ体格のロボットを作成し、ガリバーに戦いを挑む。ロボットに歯の立たないガリバーは、あっさりと自分の言っていたことは嘘だったと告白し、巨人の島に島流しにされてしまう。
すると、行方不明になったガリバーの代わりにバミューダ海域に取材に来たダーシーも、リリパット国に流れ着く。ガリバーの励ましで、恋する王女と親しくなることができたホレイショ(ジェイソン・シーゲル)は、ガリバーにそおことを知らせる。ガリバーは自分の勇気を奮い立たせてダーシーを救い出し、エドワードに再戦を挑む。
ホレイショの助けもあってガリバーはエドワードに勝利。ダーシーの愛も手に入れ、アメリカに帰るのだった。

分かりやすいストーリーで、単純に楽しめる。タイタニックやスター・ウォーズといった映画のパロディが登場したり、プリンスの「Kiss」やエドウィン・スターの「War」などの名曲が使われたりするのも楽しいが、知らない人には意味不明だろう。
悪役のエドワードを演じるクリス・オダウドは、「レオン」の悪役などで知られるゲイリー・オールドマンにちょっと似ていた。

【5段階評価】3

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2014年8月21日 (木)

(1194) ももドラ momo+dra

【監督】佐々木敦規
【出演】ももいろクローバーZ
【制作】2011年、日本

テレビ朝日で配信されたももクロ主演ドラマ。劇場公開されたことがある。

ももクロの5人が、桃葉学園高校の友達同士という共通設定のなか、それぞれが主人公となった5話のオムニバスドラマである。

初恋や家族愛、友情などを描いたものなど、全般的にはほほえましい内容。見てられないほどヒドいできかというと、そこそこ演技もしており、あまり罪のない作品だった。
とは言え、かわいさもセクシーさも、微妙な5人であった。

【5段階評価】3

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2014年8月20日 (水)

(1193) あるスキャンダルの覚え書き

【監督】リチャード・エアー
【出演】ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、アンドリュー・シンプソン、ビル・ナイ
【制作】2006年、イギリス

若い女性教師と男子生徒の肉体関係を目撃した、老女性教師を描いた作品。

独身の老女性教師、バーバラ(ジュディ・デンチ)の勤める高校に、美しい女性教師、シーバ(ケイト・ブランシェット)が赴任する。バーバラは日記を書き続けており、奔放そうな彼女に目をしかめつつあることを日記に記しながらも、彼女と仲良くなることを喜ぶ。
ところがある日、シーバが教え子のコナリー(アンドリュー・シンプソン)と密かに抱き合っている姿を目撃する。バーバラはシーバを問い詰めるが、彼女がありのままを告白するうち、バーバラにはシーバの支配欲が芽生え始める。バーバラは、シーバの不祥事を秘密にすることをシーバに約束する。
シーバには年の離れた夫がおり、子供も二人いた。バーバラはシーバと家族ぐるみのつきあいを始めるが、次第に、シーバが自分より家族を優先することが許せなくなっていく。バーバラは、自分の飼い猫の亡骸を病院に引き取りにいく付き添いをシーバに頼むが、シーバはダウン症の息子の演劇を見に行くことを優先したため、バーバラの怒りは頂点に達する。
バーバラは、同僚にシーバが生徒と関係を持ったことをほのめかし、噂はあっという間に広まる。事件はマスコミ沙汰となる。
バーバラの友人に対する偏執的な束縛の意識は、これが初めてではなかった。彼女は以前にも、自分が親友と位置づけた相手を一方的に束縛しようとし、相手は精神に異常を来し、弁護士から相手に近づかないよう言い渡される過去を持っていた。
バーバラは不祥事を恐れる校長にこのことを知られ、教職を辞職させられる。シーバはバーバラが職を失ったことに同情するが、やがてシーバは、一時的に身を置いていたバーバラの家で、彼女の日記の書き損じを見つける。そこには、バーバラがシーバのことをさげすんでいる文章が記されていた。シーバは半狂乱になってバーバラの日記を探し出し、彼女の本性を知る。シーバはバーバラのもとを去り、家族とやり直すことを決意する。
バーバラはシーバを失うが、また新たな若い女性を見つけ、接近するのだった。

大物俳優2人の共演が魅力の作品。良識ある人物として描かれている主人公が事件に巻き込まれるが、実は常軌を逸しているのは主人公だった、という展開は、「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」や「シークレット・ウィンドウ」、「ビューティフル・マインド」など、いくつもある。「シックス・センス」もそのパターンだ。本作は、主人公が日記を書き続けている人物という設定が、普通は日記を書き続けている人というのはまじめで地道な努力のできる人なので、主人公は良識ある人物である、というミスリードに一役買っていると言える。
しかしある意味では、日記などという、一般的には価値を生み出さないものに労力を割ける人というのは、他の人に比べて、何か偏執的な要素があるという考え方もできるだろう。
・・・などと、こんなブログを書いている自分も推して知るべしなのだった。

【5段階評価】4

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2014年8月18日 (月)

(1192) アンダー・ザ・シー

【監督】ハワード・ホール
【出演】ジム・キャリー(声)
【制作】2009年、アメリカ

グレートバリアリーフなどの海中の生物を美しい映像で捕らえたドキュメンタリー。

様々な魚類をはじめ、海蛇、コウイカ、オウムガイ、オーストラリアアシカなどの海の生物が登場。
まるでキャタピラのように代わる代わる地面をつつくゴンズイの群れや、コウイカやヤドカリなどのスピーディな捕食シーンなど、珍しい映像が目を引いた。3D作品もあるらしい。

【5段階評価】3

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2014年8月17日 (日)

(1191) レナードの朝

【監督】ペニー・マーシャル
【出演】ロビン・ウィリアムズ、ロバート・デ・ニーロ、ペネロープ・アン・ミラー
【制作】1990年、アメリカ

脳炎の治療に取り組む医師の姿を描いた作品。

脳炎患者を扱う病院に、研究一筋で臨床経験の乏しい医師、セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)が赴任する。彼は持ち前の研究心で、何の反応も示さない脳炎患者が、名前の呼びかけには応じたり、落下物をキャッチするといった反射神経を発揮していることに気付く。
彼は、パーキンソン病用の新薬、Lドーパを、体を全く動かさない重症患者のレナード(ロバート・デ・ニーロ)に投与。投与量を上げていくと、ある日、彼はベッドから起き上がっていた。
彼は他の患者にも薬を投与し、多くの患者がめざましい症状の改善を示す。
やがてレナードは、病院に父親の看病に来ていた若い女性、ポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)に恋をする。しかし、単独での外出を認められないなどのストレスもあり、レナードは徐々に引きつりなどの症状が悪化。ついにもとに戻ってしまう。他の患者も同様だった。
セイヤーは自らの行為を後悔するが、彼の真摯な取り組みを身近で見ていた看護師のエレノア(ジュリー・ガブナー)は優しく彼を励ます。かつてレナードから、エレノアがセイヤーのことを憎からず思っていると聞かされていたレナードは、エレノアにコーヒーを飲もうと声をかけ、治療と研究に邁進することを決めるのだった。

患者を持つ家族などから、激しい苦情が来るのではないか、と思えるような、強烈な脳炎患者の症状の演技をロバート・デ・ニーロが見せているのが圧巻。主役は本来、ロビン・ウィリアムズのはずだが、多くの作品紹介では、ロバート・デ・ニーロの名が最初に挙がっているのも頷ける。
事実に基づいた作品でもあり、何とも救われないエンディングだが、このむごい作品を映像化したスタッフの勇気と技術に拍手を送りたい。

【5段階評価】4

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2014年8月14日 (木)

(1190) ラスベガスをぶっつぶせ

【監督】ロバート・ルケティック
【出演】ジム・スタージェス、ケイト・ボスワース、ケビン・スペイシー、ローレンス・フィッシュバーン
【制作】2008年、アメリカ

 

配られたカードを覚えることでブラックジャックの大勝ちを狙うMITのチームを描いた作品。

 

MITの大学生、ベン(ジム・スタージェス)は、学業優秀。ハーバード医科大への進学も決まるが、学費がない。彼は、奨学金を得るための面接を受ける。ところが面接官は、熱望の程度は判断基準ではない、奨学金は、感嘆に値する卓越した者に与えられる、驚嘆する人生経験はないのか、と言われてしまう。
ベンは学業は優秀だが、アルバイトに明け暮れ、美人の同級生、ジル(ケイト・ボスワース)を遠くから眺めるだけの平凡な男だった。ところが、数学教師のローザ(ケビン・スペイシー)に明晰な数学力を見初められ、ブラックジャックで大勝する作戦のチームに招かれる。
友人とのロボットコンテストやアルバイトのことが気になり、最初はためらうベンだったが、ジルの誘いもあり、チームに参加することにする。
作戦では、出たカードをカウントして自分の有利なときに大金をかけるというもの。言葉のサインを覚える記憶力と計算力、さらに演技力も試される難しい作戦だったが、ベンは天性の才能で稼ぎ役をこなす。
しかしとうとう、ベンはチームのルールを無視して引き際をわきまえずにプレーを続け、大敗してしまう。カジノの不正を暴く担当をしているコール(ローレンス・フィッシュバーン)にもつかまり、ベンは拷問を受ける。規則を破ったベンに激怒したローザは、彼の卒業を妨害し、これまで稼いだ大金も、彼の部屋から奪い取ってしまう。
ベンは、ここで賭けに出る。ローザを稼ぎ役にして、再戦を狙ったのだ。ところが、セキュリティに目を付けられ、チームは逃走することに。ローザはコインをよこせ、とベンに言い、コインの入った袋を持って一人で逃走。ほくそ笑みながら袋の中身を確認するが、そこにはコインチョコが入っていた。実はベンとコールが組み、かつてコールの人生を狂わせたローザに復讐をしていたのだ。ベンが稼いだコインを手にしたコールは、優雅な余生を送ることになり、ベン自身も、騒動に紛れて仲間を使って、大金を手にしていた。
そして、シーンは奨学金の面接に戻る。こんな話は劇的ではありませんか、とベンは面接官に告げる。面接官は驚きのあまり、声も出ないのだった。

 

高慢ちきな面接官の鼻を明かすような終わり方が、いかにも映画らしくて粋だ。序盤のカードやチップの大写しも、映画的。金の亡者の数学教授に一泡吹かせる展開も痛快で、仲違いしたモテない友人との和解も物語に花を添え、作品としては申し分なかった。クライマックスは2回観た方が面白い。
ただ、ぶっつぶせ、というタイトルが安っぽい。「ミニミニ大作戦」に匹敵するダサさだった。数学の天才を扱った名作には「ビューティフル・マインド」や「グッド・ウィル・ハンティング」などがあり、本作もこれに引けを取らない秀作だと思うが、タイトルが魅力を半減させているのが残念。

 

【5段階評価】4

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2014年8月13日 (水)

(1189) 美味しんぼ

【監督】森崎東
【出演】佐藤浩市、三國連太郎、羽田美智子、遠山景織子
【制作】1996年、日本

雁屋哲原作の漫画、「美味しんぼ」の実写化作品。

東西新聞社に勤める山岡士郎(三國連太郎)は、ぐうたら社員でありながら、味覚に関しては一流であり、東西新聞社の究極のメニュー作りの企画を、栗田ゆう子(羽田美智子)とともに担当することになる。ライバル社の帝都新聞も、至高のメニューという企画をぶつけ、両者は週刊誌の企画で対戦することになる。山岡の父、海原雄山(三國連太郎)は、帝都新聞の側につき、山岡と対決することになる。
海原は、山岡の母の死のまぎわにも、焼き物の窯の温度を気にするような人物であり、山岡は海原をひどく恨んでいた。しかし、対決では、いずれも海原の策が一枚上手で、山岡は2連敗を喫する。
山岡を兄と慕う里美(遠山景織子)は、病気で食事が喉を通らなくなるが、山岡の造ったものなら食べると言い、山岡は彼女のリクエストに応えて煮豆を作ることにする。それを見た海原も煮豆作りに挑戦。山岡は丹波に豆を調達に行き、里美のために煮豆を作る。
作った煮豆がおいしく食べられる時間は、2時間ほどしかないことから、山岡は余った煮豆を街に売りに行く。しかし、買おうとする人は現れず、彼は人々にただで豆を配り始める。
それを陰で見ていた海原は、思わず自分にもくれ、と山岡に頼む。山岡が一粒の煮豆を渡すと、海原をそれを食べ、自分の負けかもしれない、とつぶやく。海原と山岡は、二人で帰途につく。二人の戦いは、まだ続くのだった。

料理のおいしそうな様子が観ている側にもうまく伝わり、感動的だった。煮豆という素朴な料理を、ここまでおいしそうに見せる技量はなかなかのもの。評価4をつけそうになったが、映画の終わり方がなんとも尻切れトンボで、もったいなかった。

【5段階評価】3

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2014年8月12日 (火)

(1188) いつか誰かが殺される

【監督】崔洋一
【出演】渡辺典子、古尾谷雅人、斎藤晴彦、松原千明、尾美としのり
【制作】1984年、日本

赤川次郎原作小説の劇場版。角川三人娘の一人、渡辺典子が主演。

四人の子供に財産を狙われている富豪の志津(加藤治子)は、自分の誕生パーティで、子供の名前を組み合わせた「もりやあつこ」という名の18の女性をパーティに招こうと企画する。探偵社の橘(石橋蓮司)は、会社を挙げてもりやあつこを探し始める。
新聞記者の父、守谷陽一(斎藤晴彦)を持つ高校生の守谷敦子(渡辺典子)は、父と久しぶりのデートを楽しんでいた。父親は、仕事をしばらく休むことをほのめかし、自分の生まれ故郷の国に行こうと敦子に話す。
二人が洋品店に入り、敦子が試着をしていると、陽一のポケベルが鳴る。陽一は、持っていたフロッピーディスクを敦子の鞄に忍ばせると、公衆電話に向かうが、そこで何者かに連れ去られてしまう。それがきっかけで、敦子は洋品店の店員、高良(古尾谷雅人)と知り合う。
新聞社に向かった敦子は、編集長の山形(橋爪功)に父の所在を確かめるが、山形は、父親から何かを預からなかったかを問うばかりだった。不審に思った敦子は、鞄から出てきたフロッピーを山形に渡さず、同級生の正太(尾美としのり)に中身を確認してもらう。中には暗号らしきファイルが入っており、敦子は正太に解読を依頼する。
その後、敦子は、家を荒らされ、拳銃を持った何者かに追い回されるようになる。バイクで逃げていた敦子は、偶然、高良と再会。高良は彼女をかくまい、自分の会社の倉庫に連れて行く。
高良のパートナーの梨花(松原千明)は敦子に優しく接し、仲間で敦子の父を探し始める。高良と梨花が夫婦だと思い込んでいた敦子だったが、そうではないと梨花に聞かされた敦子は、自分が高良に恋心を抱きはじめていることに気付く。
やがて正太が暗号を解読する。それは、諸外国のスパイのリストだった。諜報部員だった陽一は、山形を疑ってディスクを隠していたのだが、それが組織への裏切りと取られ、陽一は殺されてしまう。
守谷敦子を見つけた探偵社の橘は、ようやく招待状を敦子に手渡す。招待した志津は、実は父親の陽一を知っており、敦子に出生の秘密を明かす。陽一は馬賊を父に持っており、志津の女友達のヒナギクが母親だった。
父の言っていた旅の意味を理解した敦子は、一人、父の生まれ故郷の夕日を見に行くことを決意。高良と別れの口づけを交わすと、一人、バイクにまたがって走り去るのだった。

謎解きらしい謎解きも、どんでん返しもない作品。子供といがみ合う富豪の志津のパーティの下りは、最後まで本筋とからまないし、父の陽一が殺された理由もよく分からない。敦子を付け狙う組織の人間も、どこの所属だか分からないし、追い方も手ぬるい。タイトルの割に、誰かが殺されそうになる緊迫感もない。父親がモンゴル(作中では中国と言っていたが、モンゴルっぽい)出身であることも、父の謎の行動を説明するものでもなく、個々のプロットがからみあわないまま終わるので、全くスッキリしない。
この頃の角川映画では、「Wの悲劇」や「愛情物語」のような名作もある一方、本作のような、ただただゆるい作品もあり、当たり外れが大きい。

【5段階評価】2

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2014年8月11日 (月)

(1187) ダーク・シャドウ

【監督】ティム・バートン
【出演】ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、エバ・グリーン
【制作】2012年、アメリカ

ティム・バートンとジョニー・デップが組んだコメディ・ホラー。

バーナバス・コリンズ(ジョニー・デップ)を愛する魔女のアンジェリーク(エバ・グリーン)は、バーナバスが自分を愛さないことを恨み、バーナバスを吸血鬼にして地中に埋めてしまう。
200年後に蘇ったバーナバスは、自分の屋敷に戻る。そこには、バーナバスの子孫、エリザベス(ミシェル・ファイファー)の一家が住んでいた。
エリザベスに自分がかつての主人であることを告げ、屋敷に住むことにしたバーナバスだったが、それにアンジェリークが気付く。アンジェリークは再び、バーナバスを我が物にしようとするが、バーナバスは拒否。アンジェリークは再びバーナバスを棺に閉じ込めようとするが、エリザベス一家の協力により、バーナバスはアンジェリークを倒す。
バーナバスは、かつての恋人、ジョゼット(ベラ・ヒースコート)と結ばれる。

よくできた特撮が楽しい作品。個人的にはツンデレ風の長女、キャロリン(クロエ・グレース・モレッツ)がよかった。最後の狼人間にはちょっと引いてしまったけれども。

【5段階評価】3

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2014年8月10日 (日)

(1186) キトキト!

【監督】吉田康弘
【出演】石田卓也、大竹しのぶ、平山あや
【制作】2007年、日本

富山を飛び出した青年を主人公に、親子の愛を描いた作品。

母親の智子(大竹しのぶ)と暮らしている斎藤優介(石田卓也)は、富山での暮らしに嫌気がさし、友達の眞人(尾上寛之)とともに上京し、ホストになる。
女手一つで二人の子供を育てていた智子は、厳しい態度を取りながらも、息子の自律に目を細めていた。
優介は、駆け落ち同然で智子のもとを去っていた、優介の姉、美咲(平山あや)と再会。優介は、母親に連絡を入れないでいた美咲を責める。
智子は、優介に会いに上京。ホストになったという話を聞いて怒り出すが、よく知らずに怒るのはよくないと考え直し、派手な姿で優介の店に入る。客の藍(伊藤歩)はあきれながらも、ほほえましい親子愛に理解を示すようになる。そこに母親がいると知らない美咲が来店。智子は美咲にびんたをして連絡をしなかったことを怒りつつも、美咲が元気でいたことを喜ぶ。
店のカラオケで六本木心中を披露した智子は、自分が地元で再婚するつもりであることを告白。美咲は喜んでそれを受け入れ、優介もしぶしぶそれを了承する。
智子が富山に帰ってからしばらくして、優介は母親が倒れたという知らせを受け、美咲とともに田舎に帰る。看病の甲斐もなく、智子は死去。優介は、婚約相手の佐川(光石研)から、子供が自律するまでは結婚できないと言っていたと聞かされる。
数年後、藍と結婚した優介は、それまで母親から受けていた愛情を、自分の息子に注ぐのだった。

ほのぼのとした小粒な邦画だが、なかなかよかった。ただ、身内が死ぬというイベントで盛り上げるパターンは、少々、ひねりがない気もする。

【5段階評価】3

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2014年8月 9日 (土)

(1185) 昆虫物語 みつばちハッチ~勇気のメロディ~

【監督】アミノテツロ
【出演】齋藤彩夏(声)、アヤカ・ウィルソン(声)、田中直樹(声)、安田成美(声)
【制作】2010年、日本

テレビアニメ、「みなしごハッチ」の劇場版。

母親をスズメバチにさらわれたハッチ(齋藤彩夏)が、母親を探す旅に出る。イモムシやカマキリと仲間になりながら、旅を続けるハッチは、ハーモニカを吹く少女、アミィ(アヤカ・ウィルソン)と出会う。アミィとハッチは、不思議なことに言葉を交わすことができた。
アミィはハッチの母親探しに協力。スズメバチの巣の中に捕らえられた母親(安田成美)を見つけたハッチだったが、巣は川の中に沈んでしまう。そこに駆けつけたアミィが巣を救い出し、ハッチは母親と再会する。そしていつの間にか、ハッチはアミィの話す言葉が分からなくなっていたのだった。

虫の世界に人間が入り込んだらけっこう興ざめではないかと思ったが、クライマックスでアミィが奮闘する姿には、意外にもじんと来るものがあった。
ジャングル大帝」なんかでもそうだが、肉食の昆虫と他の昆虫が仲良くなるというところには、なんとなくツッコミを入れたくなったりしてしまうわけだが。

【5段階評価】3

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2014年8月 8日 (金)

(1184) ソナチネ

【監督】北野武
【出演】ビートたけし、勝村政信、寺島進、大杉漣、国舞亜矢
【制作】1993年、日本

北野武監督作品第4作。沖縄を舞台にヤクザ同士の抗争を描く。

ヤクザの抗争の手助けをするため、組長の村川(ビートたけし)は沖縄に向かう。ところが、それは村川組を壊滅させるための親分の罠だった。
手助けは不要だと言われた村川と子分達は、することもなく沖縄の海で子供のように戯れる。そこに、釣り人の格好をした殺し屋(南方英二)が音もなく現れ、村川組の組員を亡き者にしていく。村川は、自分を慕うようになった若い女、幸(国舞亜矢)と沖縄の組員、良二(勝村政信)を残し、敵対する阿南組に機関銃で乗り込む。
生き残った村川だったが、彼を待つ幸のもとには帰らず、車の中で自らの頭を打ち抜いて自殺する。

退廃的なムードを、いい大人が子供のように遊ぶシーンが引き立て、独特の印象を与えてくれる。冒頭で、みかじめ料を払わない雀荘の店主が、クレーンで吊り上げられ、海に沈められるシーンがあるが、2分沈めても死なないから3分にしてみよう、などと部下に命令するあたりは、捕まえた虫を水に沈めて死ぬかどうか試しているような無邪気さをたたえ、それが行為の残酷さを際立たせている。

【5段階評価】3

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