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2014年8月14日 (木)

(1190) ラスベガスをぶっつぶせ

【監督】ロバート・ルケティック
【出演】ジム・スタージェス、ケイト・ボスワース、ケビン・スペイシー、ローレンス・フィッシュバーン
【制作】2008年、アメリカ

 

配られたカードを覚えることでブラックジャックの大勝ちを狙うMITのチームを描いた作品。

 

MITの大学生、ベン(ジム・スタージェス)は、学業優秀。ハーバード医科大への進学も決まるが、学費がない。彼は、奨学金を得るための面接を受ける。ところが面接官は、熱望の程度は判断基準ではない、奨学金は、感嘆に値する卓越した者に与えられる、驚嘆する人生経験はないのか、と言われてしまう。
ベンは学業は優秀だが、アルバイトに明け暮れ、美人の同級生、ジル(ケイト・ボスワース)を遠くから眺めるだけの平凡な男だった。ところが、数学教師のローザ(ケビン・スペイシー)に明晰な数学力を見初められ、ブラックジャックで大勝する作戦のチームに招かれる。
友人とのロボットコンテストやアルバイトのことが気になり、最初はためらうベンだったが、ジルの誘いもあり、チームに参加することにする。
作戦では、出たカードをカウントして自分の有利なときに大金をかけるというもの。言葉のサインを覚える記憶力と計算力、さらに演技力も試される難しい作戦だったが、ベンは天性の才能で稼ぎ役をこなす。
しかしとうとう、ベンはチームのルールを無視して引き際をわきまえずにプレーを続け、大敗してしまう。カジノの不正を暴く担当をしているコール(ローレンス・フィッシュバーン)にもつかまり、ベンは拷問を受ける。規則を破ったベンに激怒したローザは、彼の卒業を妨害し、これまで稼いだ大金も、彼の部屋から奪い取ってしまう。
ベンは、ここで賭けに出る。ローザを稼ぎ役にして、再戦を狙ったのだ。ところが、セキュリティに目を付けられ、チームは逃走することに。ローザはコインをよこせ、とベンに言い、コインの入った袋を持って一人で逃走。ほくそ笑みながら袋の中身を確認するが、そこにはコインチョコが入っていた。実はベンとコールが組み、かつてコールの人生を狂わせたローザに復讐をしていたのだ。ベンが稼いだコインを手にしたコールは、優雅な余生を送ることになり、ベン自身も、騒動に紛れて仲間を使って、大金を手にしていた。
そして、シーンは奨学金の面接に戻る。こんな話は劇的ではありませんか、とベンは面接官に告げる。面接官は驚きのあまり、声も出ないのだった。

 

高慢ちきな面接官の鼻を明かすような終わり方が、いかにも映画らしくて粋だ。序盤のカードやチップの大写しも、映画的。金の亡者の数学教授に一泡吹かせる展開も痛快で、仲違いしたモテない友人との和解も物語に花を添え、作品としては申し分なかった。クライマックスは2回観た方が面白い。
ただ、ぶっつぶせ、というタイトルが安っぽい。「ミニミニ大作戦」に匹敵するダサさだった。数学の天才を扱った名作には「ビューティフル・マインド」や「グッド・ウィル・ハンティング」などがあり、本作もこれに引けを取らない秀作だと思うが、タイトルが魅力を半減させているのが残念。

 

【5段階評価】4

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