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2014年7月23日 (水)

(1181) 雨あがる

【監督】小泉堯史
【出演】寺尾聰、宮崎美子、三船史郎、原田美枝子
【制作】2000年、日本

武芸に秀でた浪人の生き様を描いた作品。

雨による増水で川を渡れず、宿に泊まっていた浪人の三沢伊兵衛(寺尾聰)は、散歩の最中、武士同士の小競り合いをいさめる。その腕を見た城主の永井和泉守重明(三船史郎)は、剣術の指南番に伊兵衛を推す。
御前試合でその実力を見せるはずが、伊兵衛は相手役となった重明を、勢い余って池に突き落としてしまう。
重明の家臣は、伊兵衛の宿を訪ね、かつて賭け試合をしたことを理由に、指南番の話を取り消す。それを聞いていた伊兵衛の妻、たよ(宮崎美子)は、これまで賭け試合を禁じていたが、大切なのは、何をしたかではなく、何のためにしたかだ、あなたたちでくの坊には分からないだろうが、と話す。
重明の家臣達は立ち去り、伊兵衛とたよは、宿を立つ。重明は家臣の報告を聞くと、伊兵衛を指南番にすると翻意し、馬を駆る。そうとは知らぬ伊兵衛は、たよと二人、静かに旅路を行くのだった。

黒澤明監督が脚本執筆中に亡くなったことで有名な作品。冒頭では、本作を黒澤監督へ捧げると示される。
寺尾聰の誠実で無欲な武士の演技がさまになっており、宮崎美子の糟糠の妻ぶりも品がよい。
伊兵衛が、逆恨みした武士に囲まれるシーンでは、相手の一人が味方の刃を受けて首から血を吹き出す演出がある。おそらくこれは、黒澤明監督の「椿三十郎」のオマージュなのだろう。

【5段階評価】3

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