(1171) 舟を編む
【監督】石井裕也
【出演】松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー
【制作】2013年、日本
三浦しをん原作小説の映画化作品。辞書編纂に取り組む人々を描いた作品。
玄武書房に勤める馬締(まじめ)(松田龍平)は、言葉に対するセンスを買われ、辞書編集部の荒木(小林薫)にスカウトされて国語辞典「大渡海」の編纂に取り組むことになる。
やがて馬締は、大家の孫娘、香具矢(宮崎あおい)に恋をし、思いを遂げる。先輩社員の西岡(オダギリジョー)らの支援のもと、13年の時を経て大渡海は完成。監修者の松本(加藤剛)は故人となり、完成式には未亡人の千恵(八千草薫)が出席し、馬締をねぎらう。
馬締は香具矢と人生をともにすることを改めて誓うのだった。
パソコンなどが登場しつつも、紙と鉛筆で編集を進める古き良き時代の香りが漂う作品。馬締の住むアパートも昭和の意匠で、この辺りの作り込みには好感が持てた。
原作もたまたま読んでいたのだが、言葉へのこだわりを感じつつも、少々軽薄な恋愛小説のような印象も持ったので、それに比べれば、映画のほうが重厚感があり、胸を打った。
【5段階評価】3
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