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2014年4月

2014年4月30日 (水)

(1148) クレイマー、クレイマー

【監督】ロバート・ベントン
【出演】ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー
【制作】1979年、アメリカ

妻に家を出て行かれた夫と息子を描いた作品。第52回アカデミー賞作品賞受賞作品。

広告の仕事をしているテッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は、突然、妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)に家を出て行かれてしまう。テッドは、息子のビリー(ジャスティン・ヘンリー)と不器用な二人暮らしを始めるが、上司からは露骨にいやがられてしまう。
ようやく二人での生活に慣れた頃、ジョアンナがテッドを呼び出し、息子を引き取りたいと宣言、裁判になってしまう。裁判の結果、ビリーはジョアンナが引き取ることとなる。
ビリーは父親との最後の朝食をすませ、母親が迎えに来るのを待つ。そこにジョアンナがやってきて、建物のロビーにテッドを呼び出す。彼女はビリーの家はここだから、引き取ることはできない、とテッドに告げ、涙を流す。テッドは、息子と話したいと言うジョアンナをエレベータに乗せ、やさしくほほえみかけるのだった。

子役のジャスティン・ヘンリーをはじめ、演技が素晴らしい。シチュエーションもシンプルで明快であり、状況に感情移入しやすい。会社の女性と浮気するシーンは、よく分からなかったが、こういうのがよくある話なんでしょうかね。

【5段階評価】3

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2014年4月29日 (火)

(1147) 追憶

【監督】シドニー・ポラック
【出演】バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード
【制作】1973年、アメリカ

思想の異なる男女の恋物語を描いた作品。

第二次世界大戦中、政治活動を続ける勝ち気な女性、ケイティ(バーブラ・ストライサンド)は、軍人となった大学時代の知人、ハベル(ロバート・レッドフォード)と再会する。
政治のことになると我を忘れて熱くなるケイティに、ハベルは愛想を尽かそうとするが、お互いを高められるかもしれない、というケイティの言葉にほだされて結婚。子供をもうける。
しかし、度重なる衝突のせいもあって、ハベルはかつての恋人と浮気。二人は別れ、別々の道を進むことになる。

名作の誉れ高いが、そんな恋愛もあるよね、という程度の内容だった。主演のバーブラ・ストライサンド自身が歌う主題歌は名曲。

【5段階評価】2

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2014年4月28日 (月)

(1146) セント・エルモス・ファイアー

【監督】ジョエル・シュマッカー
【出演】エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミー・ムーア、ジャド・ネルソン、アリー・シーディ、メア・ウィニンガム、アンディ・マクダウェル
【制作】1985年、アメリカ

大学同級生の男女7人の恋模様を描いた作品。

登場人物は、女性医師(アンディ・マクダウェル)に恋する弁護士の卵、カーボ(エミリオ・エステベス)、子持ちで浮気性のビリー(ロブ・ロウ)、女性に感心を示さずゲイと噂されているケビン(アンドリュー・マッカーシー)、コカイン常習者で派手な生活を送るジュールズ(デミー・ムーア)、野心家の民主党員アレック(ジャド・ネルソン)、アレックの恋人だが結婚には踏み切れずにいるレズリー(アリー・シーディ)、奥手で処女のウェンディ(メア・ウィニンガム)。
ウェンディは父親から結婚を勧められるが、内心では奔放なビリーに恋心を抱いており、ケビンはレズリーを密かに思い続けていた。二人は終盤で一つになるが、一緒になることはなく、新たな人生を歩み始める。

日本のトレンディ・ドラマにも影響を与えたとされる作品。感動したり、感情を揺さぶられたり、というより、こんな時期があったなあ、と懐かしむような作品かもしれない。

【5段階評価】3

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2014年4月27日 (日)

(1145) ダーリンは外国人

【監督】宇恵和昭
【出演】井上真央、ジョナサン・シェア、大竹しのぶ、國村隼、戸田菜穂、国仲涼子
【制作】2010年、日本

小栗左多里の漫画、「ダーリンは外国人」の映画化作品。

売れない漫画家のさおり(井上真央)が、言語オタクのアメリカ人、トニー(ジョナサン・シェア)と知り合い、結婚するまでを描いている。
漫画のほうは、日本人が気にもとめていなかったささいな表現へのトニーのこだわり(ぶん殴るの「ぶん」ってなんで「ずん」や「どん」じゃないの、とか)が、面白いのだが、映画の方は、ほぼ恋愛映画。プロポーズのシーンなんかは、やはり泣けるが、もう少し言葉オタク的なおかしさも盛り込んで欲しかった。

【5段階評価】3

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2014年4月24日 (木)

(1144) フォー・ルームス

【監督】アリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ
【出演】ティム・ロス、ジェニファー・ビールス、クエンティン・タランティーノ、ブルース・ウィリス
【制作】1995年、アメリカ

ホテルのベルボーイが、様々な客のトラブルに巻き込まれる様子を描いたオムニバス形式の作品。クエンティン・タランティーノが、新進気鋭の映画監督に声をかけて作った作品。

大晦日のホテルで、ベルボーイのテオドア(ティム・ロス)は、魔女の集会や、妻の浮気を疑う男、子供を寝かしつけてパーティに向かおうとする夫婦、ペントハウスで賭けに興じる俳優達の起こす事件に巻き込まれていく。

いずれの事件もはなはだ不可解で、一話めでは、おっぱい丸出しの魔女が妖しげな踊りを踊ってベルボーイの精液をほしがる。二話めでは、妻の浮気相手をベルボーイだと思い込んだ夫が、心臓発作の芝居をする。三話めでは、パーティに行こうとする夫婦が、子供のおもりをベルボーイに頼み、子供がベッドの中に娼婦の死体を発見して大騒ぎになる。四話めでは、クエンティン・タランティーノやブルース・ウィリス、ジェニファー・ビールスらが演じる人たちが、ライターに火を10回連続でつけられなければ小指を切断するという賭けを行い、指の切断係をベルボーイに頼む。どの話も、たいしたスリルもなく、ただただ不条理でスラップスティックな作品。俳優も理解を示すのが大変だ。
3話めに登場する、妖しげな魅力をたたえたアジア系の美女は、「ベスト・キッド2」のタムリン・トミタだった。

【5段階評価】2

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2014年4月22日 (火)

(1143) ツナグ

【監督】平川雄一朗
【出演】松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛
【制作】2012年、日本

辻村深月原作の小説の映画化作品。

生者と死者を一度だけ会わせる能力を持つ「ツナグ」。ツナグの祖母、アイ子(樹木希林)の手伝いをする渋谷歩美(松坂桃李)は、母親(八千草薫)に会いたいと願う男(遠藤憲一)や、親友(大野いと)と仲違いして死別した女子高生(橋本愛)、失踪した恋人(桐谷美玲)を待ち続けていた青年(佐藤隆太)らの依頼を通じ、ツナグとは何かを考える。
謎の死を遂げた父親(別所哲也)と母親(本上まなみ)の死の真相が、ツナグの役目を負っていない母親が、死者を呼ぶ鏡を見たことが原因であったことを歩美は悟る。それを後悔して嗚咽するアイ子を、歩美は優しく慰め、そして歩美は、ツナグの役目を継ぐのだった。

最初の遠藤憲一と八千草薫のエピソードでいきなり泣かされ、これはどんだけ泣く作品なのかと思いきや、その後はそうでもなかった。アイ子が歩美の両親を死なせてしまったことを後悔するシーンは泣けたけど。

【5段階評価】3

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2014年4月21日 (月)

(1142) 名探偵コナン 絶海の探偵

【監督】静野孔文
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、小山力也(声)、柴咲コウ(声)
【制作】2013年、日本

「名探偵コナン」シリーズ第17作。自衛隊のイージス艦を舞台に、コナンがスパイの陰謀に挑む。

仲間とともに、自衛隊のイージス艦の見学ツアーに参加したコナン(高山みなみ)は、イージス艦にスパイが潜入していることを知り、その解明に乗り出す。
妖しい行動を取っていた女性自衛官、藤井七海(柴咲コウ)が、スパイの捜索官だと知ったコナンは、やがて一人の少年とともに館内にいる男(黒田崇矢)がスパイだと見抜くが、男は逃走。男が少年と一緒にいるところを見つけた蘭(山崎和佳奈)は、少年を守るために男と戦うが、海に落とされてしまう。
コナンの活躍で男は逮捕されるが、蘭がいないことを知ったコナンは、蘭の付けている電波時計を頼りに、イージス艦のレーダーで蘭を発見。蘭は無事に救出される。

子供向けの作品にしては、ストーリーが難解で、事件に関わる人物の個性があまり描かれておらず、記号として登場しているだけのため、理解しづらかった。とは言え、蘭が海に投げ出されて発見されなくなったときの絶望感と、電波時計の発信をたよりに捜索が成功したときの高揚感までの話の持って行き方はよかった。謎解きよりも、この興奮がこのシリーズの魅力になっている気がする。

【5段階評価】3

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2014年4月20日 (日)

(1141) うさぎドロップ

【監督】SABU
【出演】松山ケンイチ、芦田愛菜、香里奈、桐谷美玲
【制作】2011年、日本

宇仁田ゆみ原作漫画の劇場版。祖父の子を引き取って育てる青年と女の子の愛情を描く。

独身会社員の河地大吉(松山ケンイチ)は、祖父の葬儀の場で、一人の女の子、鹿賀りん(芦田愛菜)と出会う。その子は祖父の隠し子で、親戚一同は、その子を施設に入れようとするが、大吉は周囲の反対を押し切り、自分が引き取ると宣言する。
妹のカズミ(桐谷美玲)に馬鹿にされながらも、保育所にりんを預け、子育てに奮闘する。
保育所には、憧れていたファッションモデルのシングルマザー、二谷ゆかり(香里奈)がおり、りんとゆかりの息子、コウキ(佐藤瑠生亮)は仲良しになり、大吉とゆかりの仲も接近する。
保育所で両親の絵を描く時間になったとき、コウキはりんを連れて保育所を脱走。コウキは、ゆかりから、父親は遠くで働いていると聞かされていたが、実際には死亡していることを知っていた。コウキは自分の父親の墓に行き、父に別れを告げようとしていたのだ。
りんがいなくなったと知った大吉は、仲間や家族とともに必死にりんを探す。やがて墓参りを終えて帰ってきたりんを、大吉は強く抱きしめる。
二人はまた、仲良く暮らし始めるのだった。

人気俳優をこれでもかとつぎ込んだ、キャストとしては若干、品がないが、内容はしっかりしていて楽しめた。保育園児の脱走劇という、事件としてはちっぽけな内容だが、お墓の前でりんとコウキが号泣するシーンは胸が熱くなった。

【5段階評価】4

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2014年4月16日 (水)

(1140) その男、凶暴につき

【監督】北野武
【出演】ビートたけし、白竜、川上麻衣子、佐野史郎、芦川誠
【制作】1989年、日本

北野武の初監督作品。

刑事の我妻(ビートたけし)は、浮浪者を暴行している少年の家に上がり込んで力ずくで自首させるような異端者で、新署長の吉成(佐野史郎)は、彼の素行を疎んじていた。それでも、仕事仲間の岩城(平泉成)とは打ち解けた仲で、何とか孤立は逃れていた。
そんな中、管内で麻薬の売人の惨殺死体が発見される。調査を進めるうち、我妻は、麻薬を横流ししているのが、岩城であるという情報を手にする。
やがて、岩城は自殺の形で発見され、我妻は、それを麻薬密売の元締め、仁藤(岸部一徳)が雇っている清弘(白竜)のしわざであると確信。彼をねつ造した証拠で強引に逮捕すると、署内の一室で暴行して殺人を白状させようとする。
ついに我妻は退職となるが、取り調べで半殺しにされた清弘は、丸腰で歩いている我妻を刺し殺そうとする。我妻は何とか逃走に成功すると、拳銃を違法に入手し、仁藤を容赦なく銃殺。そのまま清弘のアジトに乗り込む。そこには、シャブ漬けにされて輪姦された我妻の知恵遅れの妹(川上麻衣子)がいた。我妻は清弘を撃ち殺すと、シャブが欲しいと清弘の死体にすがる妹を、しばらく哀れむような表情で見たあと、銃殺。そして彼もまた、仁藤の腹心に撃たれて即死する。
我妻とコンビを組んでいた若手刑事の菊地(芦川誠)は、岩城の後を継ぐように、汚職に手を染めるのだった。

北野監督の鮮烈なデビュー作。お笑い芸人というより、人の心をわしづかみにするのが何かを知り抜いているような作品だった。くだらない冗談を言ったり、若手の頭をポンポン叩いたり、金をせびったり、という、ちょっと粗野だがどこにでもいそうな先輩刑事が、いざブチ切れると暴力の限りを尽くす。日常に潜む暴力のほうが、戦地や宇宙での暴力よりもすごみがあることを知った演出だろう。
本作を観るのは初めてではないが、改めて、沈黙のシーンの使い方のうまさも感じた。

【5段階評価】5

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2014年4月15日 (火)

(1139) フォース・カインド

【監督】オラトゥンデ・オスサンミ
【出演】ミラ・ジョボビッチ、イライアス・コティーズ、ウィル・パットン
【制作】2009年、アメリカ

超常現象を扱ったフェイク・ドキュメンタリー形式のホラー作品。

冒頭、ミラ・ジョボビッチ本人が、役者として登場。自分はこれから、実在の人物、タイラー博士を演じる、と告げる。すでにここからフィクションなのだが、その後は、ミラ・ジョボビッチが演じる博士と、実際の博士の映像とが交互に、ときには画面分割で同時に現れ、作品の扱っている現象が、現実の物だと、巧みに観客を勘違いさせていく。
博士は、夫が殺されたと考えており、患者を診るうち、宇宙人が人間を拉致するという、第四種接近遭遇(フォース・カインド)が起こっていると考えるようになる。
一方、保安官のオーガスト(ウィル・パットン)は、タイラー博士の催眠により、住民がおかしくなっていると疑い、博士を逮捕しようとする。共同研究者のキャンポス博士(イライアス・コティーズ)は、彼自身も、超常現象を見た、と証言。何とか逮捕を踏みとどまらせる。
オーガストは、博士の家族を監視させるが、その晩、上空に何かが現れ、博士の娘、アシュリーが連れ去られてしまう。
博士は、ドキュメンタリー番組で、娘の無事を信じ、娘を取り戻すために宇宙人との交信を試みざるを得ないことを告げるのだった。

実在の人物としてのタイラー博士を演じている女性の、目が落ちくぼんで憔悴した顔が何とも恐ろしく、よくこんな役者を見つけたな、と感心する。これだけで怖い。
観る前は、宇宙人ものとは思っておらず、ちょっと意外だったのだが、実はこれ、エクソシストのような悪魔憑きの話を、急遽、宇宙人ものにした、という噂もあるらしく、そう聞くとまた、本作が実は現実のものだったのでは、と、さらに思ってしまうのだった。

【5段階評価】4

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2014年4月14日 (月)

(1138) ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

【監督】ブラッド・バード
【出演】トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、ミカエル・ニクビスト
【制作】2011年、アメリカ

ミッション:インポッシブル」シリーズ第4作。核兵器による人類粛清を狙うテロリストと戦う諜報員の活躍を描いた作品。

モスクワの刑務所に収監されていたイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、仲間の作戦により脱獄。仲間の諜報員が、核ミサイル発射の暗号ファイルを、女殺し屋のサビーヌ・モロー(レア・セドゥ)に奪われ、殺されたことを知ったイーサンは、IMFの指令により、その奪還の任務に就く。クレムリンに潜入したイーサンだったが、何者かに先回りされ、クレムリンは爆破されてしまう。難を逃れたイーサンは、IMFに助けを求める。イーサンを迎えに来たのはIMF長官(トム・ウィルキンソン)だった。彼は、ロシア政府はアメリカが爆撃をしたと考えており、アメリカはIMFの存在を否定するゴースト・プロトコルを発動し、イーサンを爆破テロの首謀者に仕立て上げようとしていると告げる。長官はあえてイーサンに逃げるよう示唆するが、突然、何者かの襲撃を受け、長官は死亡。イーサンは車に同乗していた分析官のウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)とともに脱出し、仲間の元に戻る。
ブラントは、かつてイーサンの妻を護衛する任務に就いていたが、イーサンの妻が襲われて殺されてしまったことを悔やんでいた。イーサンは知ってか知らずか、ブラントを仲間にして、自分の濡れ衣を晴らし、核ミサイルテロを防ぐための作戦を実行に移す。
ドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリーファで、サビーヌ・モローとテロリストが取り引きをすることを知ったイーサンは、彼らになりすまして互いにニセの取り引きをするよう画策するが、すんでのところでサビーヌにばれてしまい、死闘の末、イーサンの仲間、ジェーン・カーター(ポーラ・パットン)はサビーヌをビルから蹴り落としてしまう。
手がかりを失ったイーサンだったが、テロの首謀者、カート・ヘンドリクス(ミカエル・ニクビスト)が、インドの富豪が持っている人工衛星を使ってミサイルを発射しようとしていることを突き止め、仲間とともにインドに向かう。
ヘンドリクスは、イーサンらの先手を取ってミサイルを発射してしまうが、イーサンはヘンドリクスとの死闘の末、間一髪で核弾頭の無力化に成功する。
テロを未然に防いだ4人は、作戦の成功を喜ぶ。ブラントは、イーサンの妻を救えなかったことを告白するが、イーサンは、妻は生きていると告げる。妻を守るため、死んだことにしていたのだった。ブラントとイーサンは厚い信頼関係を築く。ブライトが立ち去り、一人残ったイーサンの視線の先には、ひそかに暮らす妻の姿があるのだった。

迫力あるアクション、アイディア豊かな秘密兵器、強力なライバル、魅力的な要素が満載。公開時点で50歳近いトム・クルーズが、筋肉質の肉体美や、若々しく力強いアクションを見せてくれているのも、プロ意識を感じさせてくれた。

【5段階評価】5

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2014年4月 7日 (月)

(1137) ホタル

【監督】降旗康男
【出演】高倉健、田中裕子、水橋貴己、小澤征悦、奈良岡朋子
【制作】2001年、日本

特攻兵だった漁師の人生を通じて、特攻の狂気と、中国人や朝鮮人がそれに巻き込まれたという暗い歴史に焦点を当てた作品。

鹿児島で養殖業を営む山岡秀治(高倉健)は、病気で透析をしている妻の知子(田中裕子)と二人、仲睦まじく暮らしていた。
秀治は太平洋戦争中の特攻兵の生き残りであったが、多くを語ろうとはしなかった。彼の仲間だった藤枝(井川比佐志)が突如、自殺し、その孫娘の真実(水橋貴己)が訪ねてきたことから、彼は、特攻兵時代の記憶をたどり始める。
山岡と藤枝には、先輩の特攻兵、金山(小澤征悦)がいた。彼は朝鮮人であったが、愛する日本人女性と、祖国の誇りを守るために、特攻を果たした。山岡は、彼が生前、愛する女性に残した言葉を記憶しており、それを金山の家族に伝えるため、妻とともに朝鮮に渡る。
金山の家族は、彼を特攻で死なせ、日本人でありながら生き残った山岡をなじるが、彼の残した言葉を聞き、沈痛の表情を浮かべる。金山の愛した女性。それが山岡の妻、知子だった。二人は金山の先祖が眠る墓を参拝する。金山は特攻前夜、食堂のおかみさん(奈良岡朋子)に、自分はホタルになって帰ってくると告げていた。二人がふと空を見上げると、朝鮮の冬山に、一匹のホタルが現れ、慈しむように二人の周囲を飛び、やがて去って行ったのだった。

子を作らない約束をしていた謎が、終盤に解けるなど、巧みな脚本で静かな感動を与えてくれた。とかくいらぬ批判をされがちな人種問題に正面から取り組む制作姿勢にも共感を覚えた。
特攻兵の生き残りの孫娘の清楚さも、作品に花を添えていた。ちょっと芝居がね、というのはあったけれども。

【5段階評価】3

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2014年4月 6日 (日)

(1136) ブーリン家の姉妹

【監督】ジャスティン・チャドウィック
【出演】スカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマン、エリック・バナ
【制作】2008年、アメリカ・イギリス

16世紀のイギリスを舞台に、王の寵愛を競う姉妹の愛憎劇を描いた作品。

落ちぶれた貴族、ブーリン家の姉妹であるアン(ナタリー・ポートマン)とメアリー(スカーレット・ヨハンソン)は仲が良く、先に結婚の決まった妹のメアリーを、アンとジョージ(ジム・スタージェス)は祝福する。姉のアンは、凋落の途にあったブーリン家を救うため、親の画策により、子を産めない妻を持つ王のヘンリー8世(エリック・バナ)の妾となる道を選ぶ。ところが、勝ち気な性格が災いし、王の歓心はメアリーに向いてしまう。王は夫がいると知りながらメアリーをはらませ、男児を出産させる。
メアリーを恨むアンは、たぐいまれな知性で再び王を虜にすると、メアリーを田舎に送り、王に離婚をさせる。やがてアンも身ごもるが、一人目は女児で、二人目は流産してしまう。魔女と噂され、これが知られれば命を落とすと覚悟したアンは、流産を隠すために弟に性交するよう頼むが、弟は拒絶。それが発覚したため、二人は死刑を宣告される。メアリーはアンを救おうと、意を決して王の前に現れるが、願いは聞き入れられず、ジョージについでアンも首をはねられる。メアリーは姉の処刑を悲しげに見守るのだった。

貴族の豪奢な暮らしぶりと、その裏腹のどろどろの政略が映像化された重厚な作品。グラマラスだがどこか引っ込み思案なスカーレット・ヨハンソンと、スレンダーだが挑発的なナタリー・ポートマンのダブル主演も面白く、この配役が逆であれば、また、違った趣の作品になっただろうと想像するのも楽しい。

【5段階評価】3

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2014年4月 1日 (火)

(1135) 名探偵コナン 14番目の標的

【監督】こだま兼嗣
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、神谷明(声)、中尾隆聖(声)
【制作】1998年、日本

劇場版名探偵コナンシリーズ第2作。トランプのカードになぞらえて起きる連続殺人事件をコナンが追う。

目暮警部(茶風林)や、毛利小五郎(神谷明)の妻、妃英理(高島雅羅)らが、命を狙われるという事件が起きる。被害者は小五郎にゆかりのある人物で、名前が数字にちなんでおり、トランプの13から順に被害を受けていた。そのため、犯人は、かつて小五郎に逮捕されて刑務所に入り、最近出所した元カードディーラー、村上丈(鈴木英一郎)と目された。
しかしコナン(高山みなみ)は、犯人が右利きであることから、左利きの村上が真犯人ではない、と看破。連続殺人の起き始めた海中レストランで推理を働かせ、犯人を暴く。

利き腕で犯人の目星を付ける、という辺りは、やや使い古された感はあるし、犯行の動機も伏線もなく、いきなり明かされているので、謎解きとしてはやや物足りない。とはいえ、コナンの超人的アクションが主体となりがちな後半の作品に比べると、謎解きに重点を置いており、ワクワク感はあった。
また、かつて射撃の名手である毛利小五郎が、妻を人質に取った犯人に向けて発砲し、妻を誤射してしまった事件の謎が明かされたり、同じ状況に蘭(山崎和佳奈)とコナンが立たされたときのコナンがどんな行動に出るか、といった興味がストーリーに織り込まれ、飽きさせない内容になっていた。

【5段階評価】4

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