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2014年3月

2014年3月30日 (日)

(1134) 鍵泥棒のメソッド

【監督】内田けんじ
【出演】堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、森口瑤子
【制作】2012年、日本

ひょんなことから立場の入れ替わった、売れない俳優と腕利きの事件屋が巻き起こす騒動を描いた作品。

雑誌の編集室で、ものごとを計画的に進める性格の水嶋香苗(広末涼子)は、職場の同僚に、2ヶ月以内に結婚する、と宣言。相手は決まっていないので、紹介してほしい、と告げる。
場面は変わって、車の中で殺しの準備をするコンドウ(香川照之)。ターゲットを殺害し、車のトランクに押し込んだ彼は、手に付いた血糊を落とそうと銭湯に向かう。そこには、自殺をし損ねた貧乏青年、桜井(堺雅人)がいた。
コンドウは、石けんで足を滑らせて昏倒。コンドウの分厚い財布に気付いていた桜井は、とっさにコンドウの落としたロッカーの鍵を自分の鍵とすり替える。
コンドウの乗っていた高級車を乗り回し、金を使い込んだ桜井は、やがて自責の念にかられ、病院に担ぎ込まれて入院しているコンドウのもとに向かい、彼に荷物を返そうとするが、コンドウが記憶喪失になっていることを知り、そのまま帰ってきてしまう。コンドウが殺し屋をやっているらしいことに気づいた桜井にコンドウ宛の電話がかかり、工藤(荒川良々)という男から殺しを依頼されてしまう。相手は、殺された社長の愛人、井上綾子(森口瑤子)。桜井は、綾子を安全な場所に逃がそうとするが、それが盗聴器を仕掛けていた工藤にばれてしまい、あわてて逃げ出す。
一方、自分を桜井だと思い込んで家に戻ったコンドウは、父の見舞いに来ていた香苗と知り合う。香苗は、記憶喪失になったコンドウとともに桜井のアパートに上がり込み、彼が売れない役者であることを知る。コンドウは、記憶を取り戻すために、まめにノートを取り、役者としてやっていくための努力を続ける。それを見た香苗は、彼こそが自分の求めていた男性だと知り、彼にプロポーズする。
ところが、コンドウはとうとう記憶を取り戻す。自分の家に戻ったコンドウは、桜井が自分になりすましていたことを知るが、彼は殺し屋ではなかった。社長を殺したと見せかけ、殺害を依頼した側と、社長の双方から金をとる事件屋だった。
コンドウは桜井と香苗とともに一芝居打ち、綾子を殺害したふりをしようとするが、工藤にばれてしまう。しかし、工藤は綾子を楽に死なせてやってほしい、とコンドウに告げ、コンドウと香苗、桜井は、綾子をトランクに乗せ、車で立ち去る。
かくして、桜井はもとの生活に戻り、香苗とコンドウは結ばれるのだった。
桜井が、アパートの同居人に図らずも胸キュンさせたことを暗示させ、映画は終わる。

コメディタッチで続きの気になる展開。途中はわくわくしたのだが、コンドウが記憶を取り戻してからは、若干グダグダになり、最後はコンドウたちの作戦が成功しているようでもなく、すっきりしなかった。
荒川良々がギャングのボスとして、終始シリアスな演技に徹しているのが、珍しいな、と感じた。

【5段階評価】3

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2014年3月28日 (金)

(1133) いつかギラギラする日

【監督】深作欣二
【出演】萩原健一、木村一八、荻野目慶子、多岐川裕美、八名信夫
【制作】1992年、日本

ベテランギャングと若者の現金争奪戦を描いた作品。

三人組のギャング、神崎(萩原健一)、柴(千葉真一)、井村(石橋蓮司)は、柴の紹介する若者、角町(木村一八)の持ち込んできた現金輸送車強盗の計画に乗る。現金の強奪には成功するが、2億円のはずの現金は5,000万円しかない。ライブハウスを実現するためにどうしても5,000万円が欲しかった角町は、井村を射殺し、柴に重傷を負わせると、現金を持って逃走する。
瀕死の柴は、自分の情婦の麻衣(荻野目慶子)の身を案じる。角町は麻衣の家に忍び込み、彼女を射殺しようとするが、麻衣は事前に察知して逆に角町に手錠をかけてベッドにつなげ、現金を隠してしまう。神崎は角町が現金を持ち込むはずのやくざの親分(八名信夫)のもとに殴り込み、角町の持ってくる金は自分の金だ、と主張。かくして、麻衣の隠した5,000万円を追う角町、角町を追う神崎とやくざ、という構図ができあがる。
裏で角町とつながっていた麻衣は、角町にもっと自分を見て欲しいと懇願。執拗に角町を追う神崎からの逃走を企てるが、ヤクザの雇った殺し屋(原田芳雄)に撃たれ、やがて息を引き取る。角町もまた、最後は神崎に首をナイフで刺されて死ぬ。
ようやく現金を手にした神崎だったが、大量のパトカーに囲まれ、車ごと海に転落。現金は海の藻屑と消える。それでもまた神崎は、新たな銀行強盗を企てるのだった。

必然性のないカーチェイス、頭数が多いだけで迫力も知恵もないヤクザ、統制のない警官やパトカー、派手に見せたいだけでとってつけたようなスタント。暴走する主人公の車に慌てて、橋から川に落ちるところなんか、もはや痛々しい限り。麻衣役の荻野目慶子の奔放な演技も、ちょっと度を超していて現実感がないし、角町役の木村一八の演技も、いかにもお芝居、という感じの台詞回し。多岐川裕美が、突然現れたバイク男2人に絡まれ、ほおをカミソリで切る、なんていうのも、唐突すぎて意味不明。B級色満載の作品だった。
こういうのに比べると、ジャッキー・チェンの作品に出てくるカーチェイスは、やはり相当練り込まれているのだな、とレベルの差をまざまざと感じるのだった。
荻野目慶子のスレンダーなヌードが、作品の最大の魅力かもしれない。

【5段階評価】

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2014年3月27日 (木)

(1132) 劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-

【監督】米たにヨシトモ
【出演】平田広明(声)、森田成一(声)、山口勝平(声)
【制作】2012年、日本

超人能力を持つヒーローたちの躍を描いたサンライズアニメ作品。

子持ちの超能力者、ワイルド・タイガーこと虎徹(平田広明)は、悪人を捕まえる様子をライブ中継する番組のヒーローの一員。ヒーロー達は、スポンサー企業のロゴを戦闘スーツにあしらって戦っている。
その中に、自分の両親を殺した犯人への激しい復讐の念を持つ青年、バーナビー(森田成一)が加入する。虎徹は彼とコンビを組むことになる。
自分の目的のために活動するバーナビーに対し、あくまでも世の中のために動こうとするタイガーはことあるごとに対立。タイガーは、なんとかバーナビーを仲間に溶け込まそうとするが、うまくいかない。
そんなとき、平和の象徴であるスタチュー・オブ・ジャスティスが盗まれるという事件が起きる。犯人のロビン・バクスター(山口勝平)は、瞬時に誰かと位置を入れ替える能力を持っており、ヒーロー達は手を焼くが、最後はバーナビーが、自分のスーツをおとりにしてロビンを捕らえることに成功する。
バーナビーは、タイガーが自分の単独行動を認めるよう、仲間を説得してくれていたことを知り、少し彼を見直すのだった。

SoftbankやFamilyMart、BANDAIなど、実在の企業がロゴもそのままに登場する近未来が描かれており、そこはちょっと楽しいが、あとはなんだかドタバタした感じだった。いわゆるバディ・ムービーであり、最初は仲違いしている二人が次第に認め合うようになる、というのは、この手の作品の王道である。
悪者を毎回退治するという展開は、「新世紀エヴァンゲリヲン」のようでもあり、「魔法少女まどか☆マギカ」のようでもあった。
日本のアニメにもかかわらず、主人公が子持ちのおじさんというあたりは、ちょっと珍しい。アメコミ風とも言える。

【5段階評価】3

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2014年3月23日 (日)

(1131) 富士山頂

【監督】村野鐵太郎
【出演】石原裕次郎、芦田伸介、山崎努、勝新太郎、渡哲也
【制作】1970年、日本

NHKの「プロジェクトX~挑戦者たち~」の第一回にも選ばれている、富士山頂への観測レーダー設置という一大プロジェクトを描いた作品。

三菱電機に務める梅原(石原裕次郎)は、気象庁の葛木(芦田伸介)の悲願である富士山頂への気象観測レーダー設置事業を受託。低温、低圧、悪天候などの劣悪な環境の中、建設会社の伊石(山崎努)、地元業者の朝吉(勝新太郎)、ヘリパイロットの加田(渡哲也)らの協力を得て、建設を成功させる。

男臭い映画。ヤクザなど登場させず、こうした役所と企業の人間だけが登場する世界でも、男気(おとこぎ)というものは描けるし、実際にそうした熱い思いで成り立っているのだな、と感動。こういうものをカッコいいととらえて作品に仕立てている石原プロもまた、男気があるのだった。
ドキュメンタリーにありがちな、説明一辺倒で間延びしたところもなく、作品としても面白かった。

【5段階評価】4

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2014年3月22日 (土)

(1130) 塔の上のラプンツェル

【監督】バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ
【出演】マンディ・ムーア(声)、ザッカリー・リーバイ(声)
【制作】2010年、アメリカ

ディズニーのCGプリンセスアニメ。老女にとらわれた王女と盗賊の冒険と恋を描く。

王国の王女として生まれたラプンツェル(マンディ・ムーア)は、若さを取り戻し、傷を治す力を持つ髪を持っていた。そのことを知っていた老女のゴーテル(ドナ・マーフィ)は、幼いラプンツェルを誘拐し、森の奥にそびえる塔の上に幽閉すると、自分を母親と思い込ませ、外の世界は危ないと言い聞かせて、彼女の髪の力を独り占めする。ラプンツェルの両親である王と王妃は、彼女の誕生日に灯りを飛ばし、彼女の生還を願っていた。
ラプンツェルは、自分の誕生日に空に光が舞うことに気付き、それを間近で見たいとゴーテルに告げるが、ゴーテルはラプンツェルが外に出ることを禁じる。
盗賊のフリン・ライダー(ザッカリー・リーバイ)は、王の城に忍び込んでティアラを盗み出すと、仲間を裏切って追っ手から逃れ、塔にたどり着く。塔を登ったフリンは、部屋に一人でいたラプンツェルにフライパンで殴られて卒倒。ラプンツェルはフリンの持っていたティアラを隠し、自分を灯りの飛ぶところまでガイドしてくれたらティアラを返す、という取り引きを持ちかけ、フリンとともに塔を出る。
それに気付いたゴーテルは、フリンに裏切られた盗賊のコンビを仲間に付け、二人を追う。
ラプンツェルとフリンは、王の軍隊から逃げながら、次第に絆を深めていくが、ゴーテルの策略により、フリンは捕まり、ラプンツェルは塔に戻されてしまう。
死刑に処されようとしていたフリンを、仲間が助け、フリンはラプンツェルのいる塔に駆け戻る。しかし、ゴーテルはフリンを剣で刺し、ラプンツェルを連れて逃げ去ろうとする。ラプンツェルはゴーテルに一生ついて行くからフリンの傷を治させてほしいとゴーテルに告げるが、フリンはラプンツェルの髪を切り落とす。切り落とされた髪は魔法の力を失い、ゴーテルはみるみる老婆の姿に戻ってしまい、ショックのあまり塔から落ちてしまう。フリンは息絶えたかに見えたが、ラプンツェルの落とした涙に魔法の力がやどり、息を吹き返す。二人は王と王妃の元に戻ると、やがて結婚し、幸せに暮らすのだった。

カメレオンのパスカルと、王国軍の馬、マキシマスが脇役として登場。へんに言葉をしゃべったりしないところが控えめで、主役を引き立たせていた。笑いあり、感動ありで、映像も迫力があって美しく、楽しい作品だった。

【5段階評価】4

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2014年3月20日 (木)

(1129) 依頼人

【監督】ジョエル・シュマッカー
【出演】ブラッド・レンフロ、スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ
【制作】1994年、アメリカ

マフィアの犯罪に巻き込まれた少年と、それを救おうと奮闘する女性弁護士を描いた作品。

不良少年のマーク(ブラッド・レンフロ)は、母親の目を盗んで、弟のリッキー(デビッド・スペック)と森でたばこを吸っていた。そこに、1台の車がやってくる。車から降りた男(ウォルター・オルケウィック)は、自殺の準備を始める。マークは車に近づくが、男に見つかり、車の中に連れ込まれてしまう。男はロミーと名乗り、自分は弁護士だが、マフィアの埋めた死体の隠し場所を知っているために殺されてしまうのだ、と告げる。マークは隙を見て車から逃げ、男はそのまま銃口を口にくわえて自殺してしまう。リッキーはショックでPTSDとなる。
マークは警察に、自分は自殺した男を見ただけだと証言するが、その嘘はすぐにバレてしまう。やり手の検事、ロイ(トミー・リー・ジョーンズ)は強引な捜査でマークから死体の場所を聞き出そうとするが、マークは身の危険を感じ、ポケットに入っていた1ドルで、女性弁護士、レジー(スーザン・サランドン)を雇う。
ロイは死体の場所を聞き出すため、マークを法廷に引っ張り出すが、レジーは、少年の権利を軽視した捜査を行うロイとまっこうから勝負する。はじめは、自分にすら嘘をつくマークに手を焼くレジーだったが、マークがマフィアに脅されていることを知り、彼を必死で守る。
マークとともに、死体の存在を確認したレジーは、マークと家族の安全を保証するためのプログラムの適用を条件に、ロイに死体の場所を告げる。かくしてマフィアの魔の手はマークの家族には及ばぬこととなり、ロイもまた、自らの手柄を上げるのだった。

女性弁護士がやり手検事を手玉にとるさまが痛快。その一方で、女性弁護士の辣腕ぶりに動じない不敵な検事を演じるトミー・リー・ジョーンズの演技もなかなかのもの。マフィアの手際の悪さが、少々ご都合主義的ではあるが、法廷ものはハズレが少ないな、と再認識できる作品だった。

【5段階評価】4

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2014年3月19日 (水)

(1128) ワイルド7

【監督】羽住英一郎
【出演】瑛太、椎名桔平、深田恭子、中井貴一、要潤、本仮屋ユイカ
【制作】2011年、日本

望月三起也の漫画、「ワイルド7」の実写作品。犯罪者により構成された超法規的組織の活躍を描く。

極悪非道の凶悪犯罪犯を超法規的に取り締まる(退治する)ワイルド7。その存在は伏せられていたが、新聞記者の藤堂(要潤)は、その存在に感づき、同僚の岩下こずえ(本仮屋ユイカ)とともに彼らを追っていた。
ワイルド7を指揮している草波(中井貴一)は、警察の情報機関、PSUのボス、桐生(吉田鋼太郎)が捜査情報を意図的に送らせて、株で大金を稼いでいることを知るが、逆に桐生の権力により、ワイルド7の抹殺指令が下される。
草波は、上司の成沢(中原丈雄)の協力を得て、桐生抹殺の指令をワイルド7に告げる。
飛葉(瑛太)、セカイ(椎名桔平)、オヤブン(宇梶剛士)、パイロウ(丸山隆平)、ソックス(阿部力)、ヘボピー(平山祐介)、B・B・Q(松本実)の7人は、PSUに乗り込み、桐生を狙う。桐生は、セカイの実の娘、こずえを人質に取り、ワイルド7をおびき出す。セカイは彼女を救ったが銃弾を背中に受けて息を引き取る。残った者たちも警察部隊につぎつぎと取り押さえられ、飛葉だけが桐生のいる部屋にたどり着く。そこに草波が現れ、自分だけを助けるよう桐生を説得。桐生はそれに応じるが、それは草波の罠だった。草波は、桐生市か知らないマフィアの裏情報をばらまき、桐生はマフィアに惨殺されてしまう。
自分の家族を殺された恨みで、暴力団組織を追っていた本間ユキ(深田恭子)は犯罪者として逮捕されるが、彼女もまた、ワイルド7の一員として、飛葉とともに活動することになるのだった。

漫画やアニメが原作の映画となると、「忍たま乱太郎」しかり、「ヤッターマン」しかり、客寄せ的に俳優はやたら豪華だが、ショボい撮影と安直なストーリーのお祭り騒ぎ的な作品であることが多いのだが、本作は、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督らしい、アクションの力強さと、シンプルだが勧善懲悪の痛快さが魅力的な作品だった。時間的制約からか、7人の人生を深く描けておらず、キャラクターごとの個性的な活躍があまり見られなかったのは、やや残念。

【5段階評価】3

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2014年3月18日 (火)

(1127) プリンセスと魔法のキス

【監督】ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
【出演】アニカ・ノニ・ローズ(声)、ブルーノ・カンポス(声)、キース・デビッド
【制作】2009年、アメリカ

カエルの姿にされてしまった王子と娘の恋物語を描いたディズニーアニメ。

自らの力でレストランを開くため、一生懸命に働くティアナ(アニカ・ノニ・ローズ)の住む町に、マルドニア国の王子、ナビーン(ブルーノ・カンポス)が訪れる。
ティアナの親友で、お金持ちの娘、シャーロット(ジェニファー・コーディ)は、王子に気に入られようと、料理の上手なティアナを王子を招待したパーティに呼ぶ。
パーティに向かったティアナは、シャーロットの屋敷のバルコニーで、突然、カエルに話しかけられ、仰天する。それは、魔術師のドクター・ファシリエ(キース・デビッド)の呪術により、カエルの姿にされてしまったナビーンだった。王女の口づけがあれば元の姿に戻れるナビーンは、ティアナにキスをお願いし、ティアナはおそるおそるそれに答えるが、魔法は解けず、ティアナ自身もカエルになってしまう。二人はワニのルイス(マイケル・レオン・ウーリー)やホタルのレイ(ジム・カミングス)を仲間に冒険を続けるが、ファシリエの魔術によってナビーンは捕まってしまう。ティアナはファシリエから、魔力を持ったペンダントを奪い取って破壊。ファシリエは魔界に引きずり込まれてしまう。
ナビーンとティアナはカエルの姿のままで結婚式を挙げる。ところが、二人が口づけを交わした瞬間、まばゆい光に包まれ、二人は人間の姿に戻る。ナビーンと結婚したことでティアナはプリンセスとなったため、魔法が解けたのだった。
二人は楽しそうにレストランで働き、家族や仲間達も喜ぶのだった。

良質のファンタジー。二人ともカエルになったときは、どうなるのか、と思ったが、エンディングもハッピーで納得。あまり評判にならなかったのは、無難すぎて地味だったからかもしれない。

【5段階評価】3

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2014年3月17日 (月)

(1126) ベガスの恋に勝つルール

【監督】トム・ボーン
【出演】キャメロン、アシュトン・カッチャー、ロブ・コードリー、クイーン・ラティファ
【制作】2008年、アメリカ

ラスベガスで偶然であった男女の恋物語。

ジョイ・マクナリー(キャメロン・ディアス)は、段取りを徹底するタイプで、彼氏(ジェイソン・サダイキス)のサプライズ・パーティを企画するが、大勢の友人が隠れている場で、彼に振られてしまう。ジャック・フラーは、仕事にまじめにとりくめない陽気な男で、父親である社長から首を言い渡される。二人は同時に、友人とともにラスベガス旅行を決断する。
部屋をダブルブッキングされた4人は意気投合し、ジョイとジャックは泥酔した勢いで結婚してしまう。翌日、冷静になった二人は離婚を合意するが、ジョイのコインでジャックがスロットマシンを回したところ、ジャックポットで300万ドルを手にする。
二人は互いに権利を主張。裁判官は6ヶ月、夫婦として暮らせればお金を戻すが、別れれば金は訴訟費用として没収すると告げる。二人はいがみあったまま、ジャックの家で暮らし始める。ジョイはジャックが浮気するようしむけたり、ジャックはジョイが暴力を振るっていると見せようとしたりするが、次第に互いのよさを認めるようになる。
6ヶ月が経ち、二人は法廷に向かうが、直前、ジョイは、かつての彼氏から復縁を持ちかけられる。彼の手には、彼がかつて送った指輪があった。それはジャックが彼氏に手渡していたものだった。ジャックが自分のためを思ってくれていることを知ったジョイは、カウンセラーのトウィッチェル(クイーン・ラティファ)も二人の相性のよさを保証したにもかかわらず、あえて法廷の場で、賞金の権利を放棄。仕事を辞めて旅に出てしまう。
自分の愛する相手がジョイであることに気付いたジャックは、彼女の思い出の地を訪ね、彼女に再会すると、改めてプロポーズ。二人は熱い口づけを交わすのだった。

喧嘩ばかりしている二人が最後に結ばれるという、ラブコメディの王道を行く作品。テンポよく話が展開し、楽しめたが、涙が出るような感動があるほどでもなかった。

【5段階評価】3

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2014年3月16日 (日)

(1125) 気球クラブ、その後

【監督】園子温
【出演】深水元基、永作博美、長谷川朝晴、川村ゆきえ
【制作】2006年、日本

仲間の青年の死を契機に集う若者達の心情を描いた作品。

気球クラブの創始者、村上(長谷川朝晴)がバイク事故で亡くなったという知らせを受けた、かつての仲間達が、彼を偲んで集まることにする。そのうちの一人、北二郎(深水元基)は、兄貴分だった村上の彼女、美津子(永作博美)に連絡が取れないもどかしさを感じながら、彼女をはじめとする仲間達との記憶をたどる。
気球に熱狂していた村上は、美津子に宛てた手紙を小さな風船に結びつけ、気球クラブの集会場所にしている古い民家で美津子に手渡す。はずみで天井に届いてしまった手紙を見て、村上は、風船が降りてきたら読んでくれ、と告げる。美津子は村上の思いを確かめたくて、その手紙を読もうとするが、結局それは果たされることはなかった。
なくなった村上を偲ぶために民家に集まったときに二郎は手紙を見つけてそれを読むが、誰にも内容を明かさず、風船を空に飛ばすのだった。

下着姿のみどり(川村ゆきえ)が、男の部屋で着替えるという、あけすけな若者の様子が描写され、仲間が死んでも、心の底から悲しむわけでもなく、それほどの関係ではなかったから、と、仲間への連絡を面倒くさがったり、と、今風の若者らしいやりとりが描かれる。
やがて、村上と美津子の微妙な関係が、仲間達の思い出話として描かれる。美津子は、空に憧れる村上に魅力を感じながらも、地上にいる自分に村上が目を向けてくれることを待ち続けていたのだった。切ない余韻を残す印象的な作品だった。

【5段階評価】3

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2014年3月15日 (土)

(1124) 慕情

【監督】ヘンリー・キング
【出演】ジェニファー・ジョーンズ、ウィリアム・ホールデン
【制作】1955年、アメリカ

混血の女性と妻帯者のアメリカ人との悲恋を描いた作品。

香港で働いている女性医師のスーイン(ジェニファー・ジョーンズ)は、あるパーティで、アメリカ人特派員のマーク・エリオット(ウィリアム・ホールデン)から声をかけられる。マークは結婚していたが、妻とはうまくいっていないと告げ、やがて二人は恋仲となる。
マークは妻との離婚を約束するが、妻に渋られてうまくいかない。それでもスーインは、マークとの恋愛に幸福を感じていた。
しかし、マークが朝鮮戦争の取材のため、現地に行くことになる。彼の帰還を待つスーインだったが、彼が戦地で死亡したとの知らせが入る。悲しむスーインだったが、幸福の象徴である蝶を見て、前向きに生きていくことを決めるのだった。

基本的には不倫だが、スーインの恋愛に対する前向きな感情を素直に描いている。
しかし、冷静に見てみると、マークが妻と別れようとしていると言ったり、妻が離婚を拒否していると言ったりする部分については、実は映画の中で、それが事実であることを裏付ける描写はなく、見ようによっては、スーインがマークにだまされ続けていた、という可能性も否定できないつくりになっている。もっとも、描くまでもないということであって、裏の意味を持たせたわけではないだろう。

【5段階評価】3

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2014年3月14日 (金)

(1123) 極道の妻たち 最後の戦い

【監督】山下耕作
【出演】岩下志麻、かたせ梨乃、石田ゆり子、小林稔侍、津川雅彦、中尾彬
【制作】1990年、日本

「極道の妻たち」シリーズ第4作。夫(小林稔侍)の男気のなさに業を煮やした妻(岩下志麻)が、宿敵のやくざ(中尾彬)に復讐を果たす作品。

「極道の妻たち」シリーズも、1作目、2作目あたりはよかったが、本作あたりからだんだんタイトルとともに品がなくなっていき、「覚悟しいや」とか「惚れたら地獄」とか、なんだかB級のサブタイトルがつくようになっていく。
本作のダメなところは、まず関西弁。岩下志麻はまだがんばっているが、石田ゆり子や哀川翔の関西弁は、まじめにやれよ、といいたくなるレベル。中尾彬や小林稔侍の台詞もあまりにもステレオタイプすぎて、ちょっと見てらんない。チャイナドレスで宿敵のいる店に乗り込むかたせ梨乃とか、タンカで救急車に運び込まれる中尾彬を銃殺し、立ち去る岩下志麻を背後から大勢の警官が一斉射撃するとか、ハイライトとなるシーンが、いずれもイメージ先行で作り上げられたファンタジーの領域。リアリティのたががここまで外れてしまうと、さすがに共感することはできず、こっけいである。どういう人を虜にする作品なのか、よくわからなかった。

【5段階評価】2

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2014年3月13日 (木)

(1122) たそがれ清兵衛

【監督】山田洋次
【出演】真田広之、宮沢りえ、大杉漣
【制作】2002年、日本

つつましい暮らしをしている一介の武士を題材とした作品。

労咳で妻を亡くし、苦しい生活をしている武士の清兵衛(真田広之)は、夕刻になるとそそくさと家に帰ることから、仲間にたそがれ清兵衛と呼ばれ、さげすまれていた。しかし、彼は武芸に秀でており、友人の妹、飯沼朋江(宮沢りえ)が酒乱の元夫(大杉漣)につきまとわれていると知り、彼と果たし合いをし、木刀でこらしめる。幼なじみだった二人の間には恋心が芽生える。
清兵衛は、朋江の兄、倫之丞(吹越満)から、朋江が清兵衛と結婚したいと言っていると聞かされるが、自らの貧しさを理由に、清兵衛はその申し出を断ってしまう。
清兵衛の腕が立つという噂を聞いた藩主は、清兵衛に余吾善右衛門(田中泯)の討伐を命じる。善右衛門は、切腹を拒否し、彼を討ちに来た武士を殺害しており、誰も近寄ることができずにいた。清兵衛は命をかけて彼の討伐に向かうことにし、当日、身支度のために朋江を呼ぶ。清兵衛はそこで、改めて朋江への愛を告げるが、彼女はすでに別の男性との結婚を決めてしまっていた。
清兵衛は善右衛門のこもる家に入る。善右衛門は意外にも清兵衛に酒を勧め、逃がしてくれと告げて身の上を語り始める。清兵衛は次第に彼の不幸な身の上に同情し、逃がそうと考えるが、清兵衛が刀を持たず、竹光と小太刀しか持っていないことを聞くと怒りをあらわにし、彼に斬りかかった。清兵衛は小太刀で応戦し、ついに狭い家の中で振るった善右衛門の刀がかもいに引っかかった隙をつき、清兵衛が善右衛門を倒す。
清兵衛が満身創痍で家に帰ると、そこには朋江がおり、彼の生還を喜ぶ。
朋江は清兵衛と結婚するが、幸せは長くは続かず、清兵衛は戊辰戦争で銃弾に倒れるのだった。

友人の酒の誘いを断り、そそくさと家に帰っては内職に励むという、欲望を抑え込んだ慎ましい暮らしを続ける一方、朋江とともに暮らしたいという欲望に抗しきれず、いったん拒絶した相手を呼びつけて改めて求婚する。
木訥とした作品で、どこが面白いのかな、と思いながら見始めるのだが、しだいに、強さと弱さを併せ持つ清兵衛の人間くささに共感を覚えていく。彼が朋江との結婚を果たすというナレーションに胸を打たれつつも、ほどなく彼が命を落とすという無常さにもまた、しみじみとさせられた。この後日談をくどくどと映像化していないところにも、すっきりとした品のよさを感じた。

【5段階評価】4

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2014年3月12日 (水)

(1121) レイトン教授と永遠の歌姫

【監督】橋本昌和
【出演】大泉洋(声)、堀北真希(声)、渡部篤郎(声)
【制作】2009年、日本

ニンテンドーDS用ゲームソフトがもととなったアニメ作品。

永遠の命を賞品とする謎解きゲームに参加したレイトン教授(大泉洋)とルーク少年(堀北真希)が、謎を解きながら、出題者のジャン・デスコール(渡部篤郎)の真の目的に迫る。

船上の出題で、いちばん古いもののところに集まってください、という出題の答えが星空です、とか、あまり納得感のない展開。声優陣は、相武紗季やら出川哲朗やらLilicoやら、とお祭り騒ぎだが、作品自体は大味だった。ゲームは面白いかも知れないが、映画では間延びしすぎだった。

【5段階評価】2

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2014年3月 7日 (金)

(1120) 酔拳2

【監督】ラウ・カーリョン
【出演】ジャッキー・チェン、ロウ・ホイクォン、ラウ・カーリョン、ティ・ロン
【制作】1994年、香港

ジャッキー・チェン主演のカンフーアクション映画。「ドランクモンキー酔拳」の続編のようなタイトルだが、ストーリーにつながりはない。

医師で厳しい父親のケイイン(ティ・ロン)とともに、漢方薬の材料の調達に出かけていたフェイフォン(ジャッキー・チェン)は、税金をごまかそうと、駆ってきた朝鮮人参の箱を、イギリス人乗客の持ち物に紛れ込ませる。列車に乗ってそれを取り戻そうとしたフェイフォンは、同様にイギリス人の荷物を狙う謎の武闘家(ラウ・カーリョン)と出くわし、荷物の奪い合いを演じる。
二人は互いの荷物を確保するが、中身が入れ替わっていた。武闘家が手にしたのが人参、そしてフェイフォンは中国の貴重な玉璽を手にしていた。
イギリス領事館のジョン(ロウ・ホイクォン)は、手下を使って玉璽を探させる。フェイフォンの母親(アニタ・ムイ)が持っていると勘違いした手下は、バッグを奪い取るが、フェイフォンは、父親に使用を禁じられていた酔拳を使い、手下どもをやっつける。ところが、それを父親に見つかってしまう。さらには、人参をなくしたことをごまかすために、父親の大事にしていた盆栽の根を患者に渡したことがばれ、その根は毒だったことから父親の怒りは頂点に達し、フェイフォンは勘当されてしまう。
やけ酒を飲むフェイフォンのところに、ジョンが手下を連れて復讐にやってき、泥酔していたフェイフォンは素っ裸で町なかに吊されてしまう。
フェイフォンを連れ帰ったケイインは、酔拳が自らの肉体をむしばむ危険な拳法であることから禁じているということをフェイフォンの仲間に語る。それを聞いたフェイフォンは改心し、酒を飲まないことを誓う。
そのフェイフォンのもとに、列車で出会った武闘家が訪ねてくる。彼は、ケイインも知る有名な武術の達人、フク・マンケイだった。彼は、イギリス領事が中国の歴史的財宝の略奪を企てており、それを阻止しようとしていることをフェイフォンに説く。そこに、イギリス領事館に金で雇われた集団が襲いかかる。フク・マンケイは背中に斧の一撃を受け、さらには領事館の人間に撃たれて命を落とし、玉璽を奪われてしまう。
フェイフォンと仲間達は復讐を誓い、イギリス領事館に忍び込んで玉璽を取り返そうとするが、あえなく捕まってしまう。ケイインは、フェイフォンを連れ帰るため、自らの土地を狙っていた領事館に、土地を譲渡。フェイフォンは自らの行為を後悔する。
領事館の一味が、中国の国宝を製鉄所の製品に紛れ込ませて国外に持ち出そうとしていることを知ったフェイフォンらは、そこに乗り込む。
ジョンはすさまじい足技の使い手で、卑怯な手を使う彼らの前に、フェイフォンはピンチに陥る。彼はとっさに、工業用アルコールを飲むと酔拳を使い、超人的な力でジョンを倒すのだった。

序盤のスピーディな棒術の格闘でいきなり見せてくれたあと、少しストーリー上必要なドタバタが続くが、中盤の酔拳を使った立ち回りは楽しく、クライマックスのジョンとの激闘も、ものすごい迫力。脂ののりきったジャッキー・チェンの名作の一つだろう。

ただ、本作を放映した午後のロードショーの放送のひどさは今回もきわまっていた。クライマックスで次のニュース番組の案内を画面の下半分に出すという、いつもの無神経さは相変わらず。今回は、途中で第二音声の音が映像とマッチしなくなる放送ミスがあったし、領事館に潜入するあたりのシーンのカットのしかたも、とても雑。ジャッキー映画ではお約束の、NGシーン満載のエンドロールも全てカット。ここまで映画に愛着を持たずに、よく映画番組を放送し続けられるな、と思う。

【5段階評価】4

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2014年3月 5日 (水)

(1119) ミート・ザ・ペアレンツ2

【監督】ジェイ・ローチ
【出演】ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、テリー・ポロ
【制作】2004年、アメリカ

「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編。婚約者の両親の初対面で起きる大騒動を描くコメディ。

男性看護師のグレッグ(ベン・スティラー)は、婚約者のパム(テリー・ポロ)の両親を、実家に連れて行くことになる。飛行機でパムの実家に向かうグレッグとパムの二人。タクシーを譲って貰ったり、ダブルブッキングでファーストクラスに変更してもらえたりと、ラッキーなことが次々起こるので、前作を知る人は、さてどこから不幸が始まるのか、と期待していると、パムの父親のジャック(ロバート・デ・ニーロ)の初孫や、巨大な豪華キャンピングカーなど、伏線が次々登場。キャンピングカーの防弾ガラスの威力を試せ、とジャックがグレッグに煉瓦を投げつけるよう指示。ためらいながらも力任せに煉瓦をグレッグが投げると、キャンピングカーのガラスは、煉瓦を見事にはじき返し、そのままグレッグのレンタカーのフロントガラスを直撃。早くも不幸の始まり。
グレッグの父、バーニー(ダスティン・ホフマン)は快楽主義的な楽天家。母親のロズ(バーブラ・ストライサンド)も、高齢者のセックスを指導する仕事柄、性に関してあけすけで、二人して、グレッグの初対面の相手が家政婦だったことや、割礼が半割礼になった話などを、夕食の場で披露。元CIAで完璧主義者のジャックは、彼らの享楽ぶりが鼻持ちならない。ジャックが溺愛している初孫が、グレッグがついついしゃべった「ass hole」(クソヤロウ)を覚えてしまい、ジャックの怒りに火を付ける。グレッグの初体験の相手となった家政婦のイザベル(アラナ・ユーバック)の子供がグレッグに似ていたことから、ジャックはグレッグに隠し子がいると確信。グレッグの親戚が集まるパーティで、ジャックはグレッグにイザベルの息子はおまえの隠し子だろう、と尋問し、自白剤を打つ。
グレッグはそのままパーティのスピーチを始め、パムでまだマスターベーションをしているだの、おっぱいに顔を埋めたいだのという話を始め、ついには隠し子がいると白状してしまう。
翌日、ジャックはバーニーの家を出ようとするが、パムの母親、ディナ(ブライス・ダナー)は、ジャックがグレッグに自白剤を打ったことを発見。家族に白い目で見られながらも、車で走り去るジャックだったが、家政婦の子供がグレッグの子ではないというDNA鑑定結果がジャックの車に届き、彼は誤解していたことに気付く。
ジャックを追って車を走らせていたグレッグとバーニーは、パトカーに捕まってしまい、その場に戻ってきたジャックもまた、警察のやっかいになる。牢屋の中で3人は仲良くすることを誓い合い、ようやくグレッグとパムの結婚式が実現するのだった。

コメディとしての面白さより、ダスティン・ホフマンやロバート・デ・ニーロの生き生きとした演技に目が行ってしまった。孫の表情やしぐさもみごと。CGや特撮でないとすると、どうやって演技をさせているのか、不思議だった。

【5段階評価】3

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2014年3月 4日 (火)

(1118) ミート・ザ・ペアレンツ

【監督】ジェイ・ローチ
【出演】ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、テリー・ポロ
【制作】2000年、アメリカ

恋人の実家に求婚に行った男性が巻き起こす大騒動を描いたコメディ。

看護師のグレッグ(ベン・スティラー)は、小学校教師のパム(テリー・ポロ)へのプロポーズを考えていた。パムの実家に招かれた彼は、パムの父親のジャック(ロバート・デ・ニーロ)、ディナ(ブライス・ダナー)と対面。ところが、パムを溺愛するジャックは、何かとグレッグに敵意を示す。
何とかグレッグに気に入られようと思うパムだったが、二人の関係はぎくしゃく。スパークリング・ワインのコルクが飛んで、ジャックの大事にしていた骨壺を割ったり、プールでのバレーボールでジャックに活躍をけしかけられ、はなったアタックがパムの妹の顔面を直撃して鼻血を吹き出させたり、やることなすことが裏目に出続ける。
ジャックは元CIA捜査官で、二重スパイを見つけ出すプロ。昔取った杵柄で、グレッグが実は医者の資格試験に合格などしていないことを調べ上げる。
ついには、逃げ出したジンクスを探す役を請け負った彼が、違う猫のしっぽをペイントしてジンクスだと言って連れてきたことがバレたことから、ついに彼は家を追い出されてしまう。
ところが、彼の本名をジャックが勘違いしていたことが発覚。彼は本当に資格試験に合格していた。パムは泣きながらグレッグにお詫びの連絡を入れ、それを見ていたジャックは、空港でトラブルを起こして拘束されていたグレッグに謝罪。ようやくグレッグはパムにプロポーズし、結婚が決まる。
ジャックは、グレッグの両親に会わなければ、と告げる。波乱を予感させて映画は終わる。

猫好きの父親の前で彼は猫が嫌いだと言うような、パムの罪のない無神経な行動とか、歯ぎしりしたくなるような状況の中、主人公の身に次々とふりかかる、あるある的な、お約束のような悲劇に、思わず苦笑してしまう。続編をほのめかすエンディングだが、これは次も何が起きるか観てみたい、と思わせる作品だった。

【5段階評価】3

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2014年3月 3日 (月)

(1117) ダイダロス 希望の大地

【監督】アハン・サタエフ
【出演】アシルハン・トレポフ、アリーヤ・アヌアルベク、アヤン・ウテプベルゲン
【制作】2012年、カザフスタン

カザフスタンの戦乱の世で戦う青年を描いた作品。珍しいカザフスタン映画。

幼い頃、両親をジュンガル族に殺されたカザフ民族のサルタイ(アシルハン・トレポフ)は、仲間のタイマス(アヤン・ウテプベルゲン)、コルラン(クラレイ・アナルベコバ)とともに、ジュンガルへの復讐を誓う。仲間を集め、数人の部隊や要塞を襲撃する盗賊のようなことを続け、奴隷を集める大きめの部隊の頭を倒し、サルタイは次第に名を上げるようになる。
タイマスは一人で名声を恣(ほしいまま)にする彼を恨むようになり、ついにタイマスは、サルタイを人気のない荒野に連れて行くと、疑いを知らず馬を走らせるサルタイの背後から、矢を浴びせる。
タイマスはサルタイが敵に連れ去られたと嘘をつくが、サルタイは、カザフの民に助けられていた。集落の美しい娘、ゼレ(アリーヤ・アヌアルベク)の看病もあって彼は回復。カザフ軍と合流して戦うことを決意する。
ゼレはサルタイを愛するようになるが、ゼレの父親は彼女とともに避難しようとする。ゼレはサルタイのもとに行こうと父親の部隊を離れるが、気付いた父親が彼女を連れ戻す。ところが、そこにジュンガルの部隊が現れ、父親を殺してしまう。ゼレを逃すため、コルランも命を落とす。サルタイを殺そうとした咎でタイマスは木にくくりつけられていたが、サルタイは彼を許し、縄を解く。
サルタイはゼレの兄の許しを得てゼレと結婚するが、翌日、カザフとジュンガルの戦闘に旅立つ。
巨大なジュンガル軍にひるまず、サルタイは敵の中心へと乗り込む。倒された仲間の前でしゃがみこむサルタイに、敵の武将が襲いかかるが、そこに突如タイマスが現れ、武将と相打ちとなる。駆け寄ったサルタイに、タイマスは「復讐できた」と告げる。「誓いを守ったな」というサルタイの言葉を聞くと、彼は静かに息を引き取る。サルタイは最後の力を振り絞ってジュンガルの旗を倒すと、満身創痍のまま、永遠の眠りにつく。
戦いの終わったあとの村では、サルタイの子を身ごもったゼレの家が作られるのだった。

戦闘シーンに迫力があり、展開もスピーディで分かりやすく、とても楽しめる作品だった。
主役のアシルハン・トレポフの顔が、誰かに似ているような気がしたのだが、どうしても思い出せなかった。キアヌ・リーブスのような精悍な顔立ちである。タイマス役のアヤン・ウテプベルゲンや、ゼレ役のアリーヤ・アヌアルベクなど、俳優が美男美女ぞろいであるところも見所。なんでも観るスタイルで映画を観ていると、たまにこういうアタリ作品に出会えるのが楽しい。

【5段階評価】4

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2014年3月 2日 (日)

(1116) ゾンビ

【監督】ジョージ・A・ロメロ
【出演】ケン・フォリー、ゲイラン・ロス、スコット・H・ライニガー、デビッド・エンゲ
【制作】1978年、イタリア・アメリカ

ゾンビ映画の代表作。原題は「Dawn of the Dead」。

死体が人を襲う現象を伝えるテレビ番組を担当していたフラン(ゲイラン・ロス)は、恋人のスティーブン(デビッド・エンゲ)から、ヘリで脱出しようともちかける。ヘリにはSWATのロジャー(スコット・H・ライニガー)とピーター(ケン・フォリー)も同乗し、彼らは巨大なショッピング・モールに降りる。
そこにもゾンビと化した死体がうろついていたが、動きが遅いため、ロジャーとピーターは、ショッピング街から物資を調達し、上層階に籠城する作戦をとる。モールにゾンビが入り込まないよう、入り口にトレーラーを横付けさせることとなり、ロジャーとピーターが出向くが、ロジャーの興奮が収まらなくなり、ゾンビに手足を噛まれてしまう。ピーターは何とかロジャーを連れて仲間の元に戻るが、彼は次第に衰弱していく。看病もむなしく、彼はゾンビと化し、ピーターが拳銃で彼を葬る。
そこに、武装したバイク集団が訪れ、ゾンビを蹴散らしながら、ショッピングモールの中を荒らし始める。彼らを追い返そうとスティーブンが彼らに発砲し、ピーターも参戦。エレベーターに逃げ込んだスティーブンだったが、敵に腕を撃たれてしまう。そこにゾンビが群がり、必死の防戦もむなしく、とうとう彼もゾンビとなってしまう。
ピーターは、上層階で一人、彼らを待つフランのもとに戻るが、ゾンビとなったスティーブンは、他のゾンビを引き連れて彼らのいるフロアにやってくる。ピーターは彼の脳天を撃ち抜くと、フランをヘリのとめてある屋上に送り込む。一時は死を覚悟し、拳銃自殺しようとするが、急遽思い直すと、ゾンビを振り切ってヘリに乗り込む。彼らは少ない燃料のヘリでモールから飛び立つのだった。

銃で吹っ飛ぶ頭部、なたで割られる頭、食いちぎられる手足や内臓など、ショッキングな映像が要所要所で登場。ゾンビを射的の対象にしたり、顔に牌をぶつけて遊んだり、といった、ややコミカルな展開を見せたり、ひょうきんな音楽をBGMに採用したり、といった演出をおりまぜ、むらがるゾンビになすすべなくやられる悲惨さもしっかりと描き、ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの代表作と言える。

【5段階評価】4

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