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2014年3月16日 (日)

(1125) 気球クラブ、その後

【監督】園子温
【出演】深水元基、永作博美、長谷川朝晴、川村ゆきえ
【制作】2006年、日本

仲間の青年の死を契機に集う若者達の心情を描いた作品。

気球クラブの創始者、村上(長谷川朝晴)がバイク事故で亡くなったという知らせを受けた、かつての仲間達が、彼を偲んで集まることにする。そのうちの一人、北二郎(深水元基)は、兄貴分だった村上の彼女、美津子(永作博美)に連絡が取れないもどかしさを感じながら、彼女をはじめとする仲間達との記憶をたどる。
気球に熱狂していた村上は、美津子に宛てた手紙を小さな風船に結びつけ、気球クラブの集会場所にしている古い民家で美津子に手渡す。はずみで天井に届いてしまった手紙を見て、村上は、風船が降りてきたら読んでくれ、と告げる。美津子は村上の思いを確かめたくて、その手紙を読もうとするが、結局それは果たされることはなかった。
なくなった村上を偲ぶために民家に集まったときに二郎は手紙を見つけてそれを読むが、誰にも内容を明かさず、風船を空に飛ばすのだった。

下着姿のみどり(川村ゆきえ)が、男の部屋で着替えるという、あけすけな若者の様子が描写され、仲間が死んでも、心の底から悲しむわけでもなく、それほどの関係ではなかったから、と、仲間への連絡を面倒くさがったり、と、今風の若者らしいやりとりが描かれる。
やがて、村上と美津子の微妙な関係が、仲間達の思い出話として描かれる。美津子は、空に憧れる村上に魅力を感じながらも、地上にいる自分に村上が目を向けてくれることを待ち続けていたのだった。切ない余韻を残す印象的な作品だった。

【5段階評価】3

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