(1123) 極道の妻たち 最後の戦い
【監督】山下耕作
【出演】岩下志麻、かたせ梨乃、石田ゆり子、小林稔侍、津川雅彦、中尾彬
【制作】1990年、日本
「極道の妻たち」シリーズ第4作。「極道の妻たち 三代目姐」の続編。
夫(小林稔侍)の男気のなさに業を煮やした妻(岩下志麻)が、宿敵のやくざ(中尾彬)に復讐を果たす。
「極道の妻たち」シリーズも、1作目、2作目あたりはよかったが、本作ぐらいからだんだんタイトルとともに品がなくなっていき、「覚悟しいや」とか「惚れたら地獄」とか、なんだかB級のサブタイトルがつくようになっていく。
本作のダメなところは、まず関西弁。岩下志麻はまだがんばっているが、石田ゆり子や哀川翔の関西弁は、まじめにやれよ、といいたくなるレベル。中尾彬や小林稔侍の台詞も、あまりにもステレオタイプすぎて、ちょっと見てらんない。チャイナドレスで宿敵のいる店に乗り込むかたせ梨乃とか、タンカで救急車に運び込まれる中尾彬を銃殺し、立ち去る岩下志麻を背後から大勢の警官が一斉射撃するとか、ハイライトとなるシーンが、いずれもイメージ先行で作り上げられたファンタジーの領域。リアリティのたががここまで外れてしまうと、さすがに共感することはできず、こっけいである。どういう人を虜にする作品なのか、よくわからなかった。
【5段階評価】2
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