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2014年2月19日 (水)

(1112) 黒いドレスの女

【監督】崔洋一
【出演】原田知世、永島敏行、菅原文太、藤真利子
【制作】1987年、日本

北方謙三原作小説の映画化作品。謎の転落死を遂げた男の義理の娘を追うやくざたちと、それを守るバーテンダーを描いている。

高速道路を若い女性、朝吹冽子(原田知世)が歩いている。BMWに乗ったアキラ(藤タカシ)が、冽子に声をかける。冽子は男の車に乗り、大井競馬場に行ってほしいと告げる。
大井競馬場には、一人のヤクザ、庄司(菅原文太)がおり、いきなりアキラに腹を刺される。
バーテンダーの田村(永島敏行)は庄司を助け起こす。
田村のバーに、黒いドレスを着た冽子が訪ねてくる。彼女はヤクザに追われていた。彼女の義理の父親、朝吹英一郎(橋爪功)が謎の転落死をしており、彼の持っていた不正経理の証拠となるメモを探していたのだ。
冽子は英一郎に襲われた際、自分が英一郎をマンションのベランダから突き落としたと考えていたが、彼を突き落としたのは田村の妹、三井葉子(藤真利子)だった。葉子は冽子に拳銃を向けるが、庄司が彼女と差し違え、結果的に冽子を救う。
冽子はまたアキラと再会するが、もう縁は切れたと言って立ち去るのだった。

登場人物どうしの確執について、最低限の説明すらなく話が展開。感情移入ができなかったということ以前に、各人物の行動の動機も分からない。
要するに本作は、原田知世の清純派女優からの脱皮を演出した作品で、彼女に「セックス」とか「強姦」なんて言葉を言わせることが、作品のうりなわけであり、物語としての面白さは、おそらく二の次なのである。原田知世ファンには、そこが関心事なのかもしれないが、純粋に作品を観ている者からすれば、そんなことは全くどうでもよい話である。
夜の海に繰り出してみたり、ディスコで踊り狂ってみたり、延々とカーチェイスをしてみたり、各シーンが間延びしているし、台詞もところどころ棒読みで下手な芝居を見ているようだし、ハードボイルドを演出するためのお定まりの台詞が出る一方で、しゃれた台詞の一つもない。
結果的に、本作は角川アイドル映画の終焉を色濃く物語る作品となったようだ。

【5段階評価】2

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