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2014年2月 6日 (木)

(1103) 武士の家計簿

【監督】森田芳光
【出演】堺雅人、仲間由紀恵、中村雅俊、松坂慶子、伊藤祐輝
【制作】2010年、日本

そろばんを得意とした幕末の武士を描いた作品。

加賀藩の財政を担う、いわばそろばん係をなりわいとしていた猪山家。まじめな勤めぶりからそろばん馬鹿と呼ばれていた猪山直之(堺雅人)は、剣術の師匠(西村雅彦)の娘、お駒(仲間由紀恵)をめとり、子宝にも恵まれる。実直さを買われて出世をした直之だったが、いつの間にか家計は火の車。直之は、家宝を手放すことをいやがる父親(中村雅俊)や母親(松坂慶子)の言葉には耳を貸さず、家財一式を売り払うと、家計簿をつけることを決める。直之の息子、直吉は、4歳の頃から家計簿をつけはじめ、直之からそろばんや書き方を厳しく指導される。
時は明治維新。成人した直吉改め成之(伊藤祐輝)は、そろばんのみに身をやつす父親に反動して、軍隊に参加するが、補給を司ること、そのためのそろばんに秀でている者がこれからは重用されると大村(嶋田久作)に説かれ、父親の偉大さを知る。
出世して父親の元に戻った成之は、老いた父親を背負い、かつて父親から厳しくしつけられた道を歩むのだった。

タイトルからは、江戸時代の武士がどのような節約術を駆使していたのか、アイディア満載で描かれるような楽しい作品を想像していた。ところが、質素を旨として地道に生きた侍を、ただただ地味に描いている作品だった。老人となった直之とお駒のメイクもなんだかいいかげんで、ほとんど年寄りに見えないし、森田芳光監督らしい奇天烈さもなく、おとなしい作品だった。

【5段階評価】2

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