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2014年1月29日 (水)

(1098) おもひでぽろぽろ

【監督】高畑勲
【出演】今井美樹(声)、柳葉敏郎(声)、本名陽子(声)
【制作】1991年、日本

小学校5年生の時代の淡い思い出を胸に、山奥の農村で休暇を過ごす女性を描いた作品。

東京勤めのOL、タエ子(今井美樹)は27歳。10日間の休暇をとり、山形の農村でベニバナの収穫を手伝いに行くことにする。彼女は列車の中で、なぜか小学校5年生の頃の思い出に浸っていた。おいしくなかった高級パイナップル、野球が得意な隣のクラスの男の子、生理と思われたくなくて体育を休みたくないと思ったこと、エナメルのバッグがほしくてだだをこねたこと。全てがささいでかけがえのない思い出だった。
目的の駅に着いた彼女を出迎えたのは、最近、脱サラをして農業にいそしむようになった青年、トシオ(柳葉敏郎)だった。二人は自然と、気さくな会話をする間柄となる。
タエ子は、父親にたった一度ひっぱたかれた思い出を、居候している家に住む少女、ナオ子(渡辺昌子)に話したりしながら、田舎での日々を過ごす。
そして帰る直前、タエ子は、その家のおばあさん(伊藤シン)から、トシオの嫁に来てくれないか、と突然頼まれる。とまどいのあまり、家を飛び出してしまい、雨の中、橋の上でたたずんでいたタエ子を偶然見つけたトシオは、彼女を車に乗せる。タエ子は本家に帰りたくないから、とトシオにドライブを頼む。彼女は、小学校5年生のとき、不潔で嫌われていた男の子が転校することとなり、先生の発案でみんなと握手をすることになったのだが、彼が自分にだけは、おまえとは握手してやらない、と言った、という思い出話をトシオにする。トシオは、それはその男の子が妙子を好きだったのだ、と見抜く。タエ子は、そんな話をするうち、トシオを一人の男性として意識し始めていることに気付くのだった。

田舎のゆったりとした時間の流れの中で、タエ子の恋心もまた、ゆっくりと育まれていくようすが、かざらずにほほえましく描かれている。涙ものの感動や、抱腹絶倒のエピソードや、見たことないような映像美はなく、そうそうこんな子供時代だったよな、と思い出すような思い出さないような、なんとも微妙な作品だった。

【5段階評価】3

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