(1093) 世界侵略: ロサンゼルス決戦
【監督】ジョナサン・リーベスマン
【出演】アーロン・エッカート、ラモン・ロドリゲス、ミシェル・ロドリゲス、ニーヨ
【制作】2011年、アメリカ
ロサンゼルスに来襲したエイリアンと米軍兵との死闘を描いた作品。
地球に謎の隕石が大量に落下。しかしそれは直前に減速しており、地球外生命体が乗り込んでいた。退役間近のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)は、ウィリアム・マルティネス少尉(ラモン・ロドリゲス)の指揮下に入り、ロサンゼルス市街に取り残された民間人の救出に向かう。
市街地はエイリアンの攻撃で壊滅状態となっており、マルティネスの隊は孤立しながらも4人家族を発見。彼らを守りながら防衛ラインへの帰還を目指すが、強力なエイリアンの攻撃の前に次々と隊員を失っていく。
マルティネスは民間人を守るため、自らを犠牲にして爆死。ナンツは隊の指揮権を担い、民間人とともに救出用のヘリに乗り込む。エイリアンの母艦を発見した彼は、単身で母艦に向かうことを決意。若い隊員もそれに続き、見事に母艦の破壊に成功。地球は侵略から逃れるのだった。
「プライベート・ライアン」のような戦争映画、「2012」のようなパニック映画、「インデペンデンス・デイ」のようなSF映画。これらを足して3で割ったら、どうしてこんなつまらなくなるのか、不思議な作品。
まず、大勢の登場人物を同時に描こうとしすぎている。観客はそんなに同時に覚えきれない。そして、エイリアンの恐ろしさがあまり描かれていない。「エイリアン」のようにどうしようもなく強いとか、「スターシップ・トゥルーパーズ」のようにどうしようもなく大量とか、「ブラックホーク・ダウン」のようにどうしようもなく敵愾視とか、捕まるとどれだけむごたらしいことになるか、という恐怖感がない。そんな理由からか、何とも感情移入の難しい作品になっている。
この手の作品は、何かしらほろっとさせるところがあるのだが、特にそういう場面もなかった。どちらかというと、地球を舞台にしたSF作品の中では、「第9地区」の雰囲気に近いものがあった。
【5段階評価】2
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