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2014年1月 6日 (月)

(1083) バンテージ・ポイント

【監督】ピート・トラビス
【出演】デニス・クエイド、フォレスト・ウィテカー
【制作】2008年、アメリカ

大統領暗殺を題材としたサスペンス。カーアクションも売りだが、プロットに工夫を凝らした作品。

スペインで、国際的なテロ撲滅の行事に出席したアメリカ大統領が狙撃される。この場面を、様々な登場人物の視点で何度も描く。報道番組のチーフだが、この役を演じるのがシガニー・ウィーバーなので、すっかりこの人物が主軸となって物語が展開するのかと思いきや、シガニー・ウィーバーはいわばちょい役である。この豪勢な配役が心憎い。
その後、かつて大統領を救ったSPのバーンズ(デニス・クエイド)、地元刑事のエンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)、観光客のルイス(フォレスト・ウィテカー)の視点で、同じ場面が綴られ、次第に事件の全容が見えてくる。
そして、行事の場に登場した大統領が実は影武者で、本物(ウィリアム・ハート)は別の場所にいること、そしてテロリストはそれをも見越して計画を立てており、バーンズの同僚、テイラー(マシュー・フォックス)やエンリケもテロ組織の一味であることが明らかになっていく。
バーンズは大統領を救うため、テイラーと激しいカーチェイスを繰り広げるが、取り逃がしてしまう。しかし、黒幕のスワレス(サイード・タグマウイ)が道路に飛び出した少女を避けようとしたために、大統領を乗せた車は横転。スワレスは駆けつけたバーンズに撃たれ、大統領は無事に保護される。

前半の凝った展開の後は、スピーディな展開で一気に見せる。観る側が、何度も時間をさかのぼる展開に飽き始める手前で趣向を変えるあたりもウマい。演説の行われる広場での大爆発の前にも別の場所で爆発音がする、という前半の謎も、後半でしっかり説明され、モヤモヤ感もない。このへんは、全体を通じて難解な「メメント」などに比べて、個人的には本作のほうがサービス精神が上と感じる。久々に隠れた名作に出会った感覚だった。

【5段階評価】4

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