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2013年11月14日 (木)

(1049) 座頭市

【監督】勝新太郎
【出演】勝新太郎、奥村雄大、陣内孝則、内田裕也
【制作】1989年、日本

勝新太郎の代名詞とも言える盲目の侠客、座頭市の生き様を描いた作品。勝新太郎が監督、脚本、製作、主演を担当している。彼が主演を務めた最後の劇場作品。

盲目の侠客、市(勝新太郎)は賭場で荒稼ぎをし、やくざの五右衛門(奥村雄大)に目を付けられ、刺客を放たれるが返り討ちにする。彼を見た浪人(緒形拳)は彼に畏敬の念を抱き、故郷への同行を打診するが、孤児の集まる家に収まった市は、その申し出をやんわりと断る。
五右衛門と対立するやくざの赤兵衛(内田裕也)は、役人の八州(陣内孝則)に取り入ろうと、手下を使って孤児たちの世話をしている若い娘、おうめ(草野とよ実)を差し出すが、八州は己の権力誇示のため、手下を惨殺し、おうめを手込めにしようとする。そこに市が現れ、八州を切り捨てる。
五右衛門は赤兵衛の根城を急襲し、赤兵衛を倒す。そこに市が現れ、五右衛門勢を壊滅させる。やくざから解放された町人たちは狂喜乱舞する。
荒野を一人歩く市に、彼を畏敬して病まない浪人が斬りかかるが、市は返り討ちにし、「先に抜いたのはあんただ」とつぶやき、立ち去るのだった。

20年以上も座頭市を演じ続けた勝新太郎の円熟の演技がみもの。盲目でありながら居合いの達人という主人公の造形は魅力的であり、北野武の「座頭市」や綾瀬はるかの「ICHI」、香取慎吾の「座頭市 THE LAST」など、リメイク作品が多いことも、そのことを裏付けている。
その一方、本作の座頭市は、殺陣では動きがよくわからず、くるくる動いている間に敵がいつのまにか斬られており、盲目の剣客がいかに敵の太刀を躱して相手を斬るかという、観客の最大の関心に、映像でしっかりと応えているようには思えなかった。その辺りは北野武の「座頭市」のほうがうまく見せていると感じた。物語もやや分かりづらく、退屈な感じがした。
勝新太郎の息子で、五右衛門を演じた奥村雄大が、リハーサル中に真剣を使って役者を斬り殺してしまったことが話題となった本作。大ヒットしたが、評価は辛めの3点。

【5段階評価】3

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