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2013年10月

2013年10月26日 (土)

(1040) ブラックホーク・ダウン

【監督】リドリー・スコット
【出演】ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア
【制作】2001年、アメリカ

ソマリアの内戦鎮圧の作戦を遂行する米軍と現地兵との乱戦を描いた作品。生々しい戦闘の描写が話題となった。

ソマリアの内線を鎮圧するため、米軍は重要人物を確保する軍事作戦を実行。1時間ほどで終了する作戦のはずだったが、ソマリアの民兵の力はあなどりがたく、軍事ヘリ、ブラックホークが撃墜されてしまう。米軍はヘリの乗員を救出しようとするが、次々と現れる民兵に、一人、また一人と米兵が倒され、作戦は泥沼化する。
最終的には米軍の空からの援軍により残された部隊の救出に成功するが、最新鋭の装備を誇っていたはずの米軍に19名の犠牲が出、ソマリア人は1,000人以上が死亡したのだった。

映像のリアリティはなかなかのもの。1998年の作品、「プライベート・ライアン」の影響を受けたとも言われている。
群がる民兵に囲まれ、なぶり殺される末期を余儀なくされる米兵の恐怖は、「戦国自衛隊」や「スターシップ・トゥルーパーズ」で描かれている絶望感と共通するものがあった。
民兵の数による暴力の描写は、イラクで米兵が惨殺され、焼け焦げて骨の浮き出た遺体が橋に吊された狂気の映像をも彷彿とさせる。その一方で、ソマリア人の被害者のほうがはるかに多く、それこそ「スターシップ・トゥルーパーズ」なみに、ソマリア人を虫けら扱いしている米国の傲慢も垣間見えるのだった。

【5段階評価】3

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2013年10月18日 (金)

(1039) 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者

【監督】こだま兼嗣
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、神谷明(声)
【制作】2000年、日本

名探偵コナンシリーズ劇場版第4作。刑事連続殺害事件の謎をコナンが解き明かす。

電話ボックスで奈良沢刑事が何者かに銃で撃たれて殺される。現場に居合わせたコナン(高山みなみ)は、刑事が心臓をわしづかみにするのを目にし、何らかのダイイング・メッセージではないかと考える。
続いて別の刑事も殺され、毛利蘭(山崎和佳奈)と一緒にいた佐藤刑事(湯屋敦子)も銃で撃たれる。現場にいた蘭は、ショックで記憶を失ってしまう。
犯人は蘭が自分の顔を見たと考え、蘭の殺害を企てる。コナンは必死に蘭を守る。犯人は心療内科医の風戸(井上和彦)。彼は、自分が同僚の仁野保を殺害した事件を闇に葬るため、事件を追う刑事を殺害していたのだった。犯人が左利きであることを知っていたコナンは、風戸が左手で電話のボタンを押していたことを記憶しており、彼が犯人であることを見抜く。
ディズニーランドにそっくりの遊園地、トロピカルランドに向かっていた蘭を殺そうと現場に現れた風戸だったが、コナンは遊園地に駆け込み、蘭を助ける。遊園地での新一との思い出をきっかけに記憶を取り戻した蘭は、持ち前の空手の実力を発揮し、風戸の振り上げたナイフを蹴り飛ばす。風戸は駆けつけた警察に逮捕されるのだった。

自分に捜査の手が及ばないよう、担当の刑事を殺害するというのはすごい動機だった。漫画かよっていう(漫画だけど)。
蘭が記憶を取り戻すシーンは、ちょっとジーンときた。

【5段階評価】3

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2013年10月17日 (木)

(1038) クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

【監督】オリビエ・ダアン
【出演】ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、カミーユ・ナッタ、クリストファー・リー
【制作】フランス・ドイツ・イタリア、2004年

猟奇的な連続殺人事件を追う刑事を描いた作品。「クリムゾンリバー」の続編。

ベテラン刑事のニーマンス(ジャン・レノ)は、修道院の壁に死体が埋め込まれていた事件の謎を追う。若手刑事のレダ(ブノワ・マジメル)は、犯人を格闘のすえ逮捕するが、乗っていた車がキリストそっくりの男をはねてしまう。その男は胸を銃で撃たれていた。
男は病院に搬送され、一命を取り留めるが、修道士姿の謎の黒装束の人間が病院に現れ、キリストの男の殺害を企てる。気付いたレダは黒装束を追うが、パルクールに長け、超人的な体力を持った黒装束に逃げられてしまう。
事件を追う2人に、神学に詳しい女性刑事、マリ(カミーユ・ナッタ)が加わる。3人は、キリストの最後の晩餐を模した写真に写った者達が殺害されていることを知り、事件を未然に防ごうとするが、被害は拡大。裏には、要塞に隠された秘宝を追うドイツの要人、エメリッヒ(クリストファー・リー)がいた。彼は第二次世界大戦中、秘宝の存在を知るが、それを写真に写った男達が気付いたため、彼らに手を引かせるため、殺戮劇を指揮していたのだった。
エメリッヒは自らの率いる部隊の力でニーマンスとレダを捕らえるが、エメリッヒが見つけた秘宝を手にすると、仕込まれていた罠が起動。秘宝のあった部屋に大量の水が流れ込む。秘宝の謎を知ったエメリッヒは拳銃で自殺。ニーマンスとレダは、アンフェタミンを服用して一時的に怪力を得、難を逃れるのだった。

死体のグロテスクな映像「美」は前作さながら。最後の晩餐という日本人には小難しい題材を扱い、中盤は難解だったが、結局はお金目当ての事件だったというオチは、分かりやすくてよかった。
ニーマンスとコンビを組む若手刑事は、体力自慢なところが前作と共通しているが、前作とは役名も演じている俳優も別人だった。

【5段階評価】4

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2013年10月 7日 (月)

(1037) コップ・アウト

【監督】ケビン・スミス
【出演】ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン、アナ・デ・ラ・レゲラ
【制作】2010年、アメリカ

停職中の二人の刑事が巻き起こす騒動を描いた作品。

刑事のジミー(ブルース・ウィリス)は、離婚した妻との間にもうけた愛娘の結婚式を控え、挙式費用を工面するため、父親の形見のベースボール・レアカードを手放すことを決意。ところが、カードショップに入ったとたん、若い強盗が押し入り、カードを奪われてしまう。
彼は相棒のポール(トレイシー・モーガン)とともにカードの捜索をすすめるうち、黒幕に麻薬取引の首謀者がいることを突き止める。彼らの秘密が納められたUSBメモリを持った美女、ガブリエラ(アナ・デ・ラ・レゲラ)を救出し、ギャング一味を壊滅させる。

サブタイトルの「刑事(デカ)した奴ら」のイタいネーミングセンスからして、B級テイストの怪しさ満点だが、予想通り、ドタバタコメディの域を出ない小粒な作品だった。白人と黒人のバディとか、停職中に活躍して不名誉をすすぐとか、悪者一味は簡単に撃ち殺してしまうとか、ベッタベタな展開。
映画の台詞をパクッて尋問したり(ブルース・ウィリス主演の「ダイ・ハード」の台詞も登場するが、ジミーは「それは知らない」と答える)、妻の浮気を心配するポールが熊のぬいぐるみに隠しカメラを仕掛けるのが「私がクマにキレた理由」のパロディぽかったりと、映画ファンをニヤリとさせる演出があるが、単なる悪趣味のようでもあった。

【5段階評価】2

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2013年10月 6日 (日)

(1036) 涙そうそう

【監督】土井裕泰
【出演】妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子
【制作】2006年、日本

血のつながらない兄妹の悲恋を描いた作品。

沖縄で自分の店を持つことを夢見て懸命に働く青年、新垣洋太郎(妻夫木聡)。離れて暮らしていた血のつながらない妹、カオル(長澤まさみ)と一緒に暮らすことになるが、久しぶりに再会した妹の美しさに洋太郎はとまどう。
洋太郎の恋人、恵子(麻生久美子)は裕福な家庭の生まれで医者を目指しており、恵子の父親(橋爪功)は、サギに遭った洋太郎の支援の名目で、彼に手切れ金を渡そうとする。それを境に洋太郎と恵子の関係はギクシャクし、とうとう破綻してしまう。
自分の大学進学のために必死に働いてくれる兄を慕いながらも、一人暮らしを決意するカオルだったが、兄への思いは募る一方だった。ある嵐の日、彼女を心配してかけつけてくれた兄に、会いたかったと告げるカオルだったが、肉体的な無理がたたり、洋太郎は帰らぬ人となる。
涙がこぼれそうになったときは鼻をつまんで我慢することを兄に教えられていたカオルだったが、愛する兄の死を前に、声を上げて泣くのだった。

愛する人が若くして亡くなるパターンの作品は「余命1ヶ月の花嫁」、「恋空」、「世界の中心で、愛をさけぶ」など数多いが、本作は洋太郎とカオルのどちらも特に重病を患っていることもなく、これはハッピーエンドかと思いきや、やっぱり死んだ。
しかも、血のつながらないかわいい妹が、兄を「にぃにぃ」と呼んでみたり、「愛してる」と言ってみたり、あまりにも男目線すぎるエロゲ的展開。設定が作り物めいていて、作品に没頭するにはご都合主義が鼻についた。

【5段階評価】3

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