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2013年8月 3日 (土)

(1024) 裏窓

【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【出演】ジェームズ・スチュアート、グレース・ケリー、
【制作】1954年、アメリカ

隣の建物の住人を殺人犯だと疑った男が主人公のサスペンス。

足を怪我したカメラマンのジェフリーズ(ジェームズ・スチュアート)は、自室の窓から隣の建物の住人を眺めることを楽しみにしていた。下着姿で踊る踊り子の卵、新婚夫婦、なぜかベランダに布団を敷いて寝ている夫婦、恋人を妄想するオールドミス、苦悩の作曲家などを眺めることができた。
その中に、病気でベッド生活をしている夫人と、その夫(レイモンド・バー)がいた。二人は不仲であるようだった。ある日、ジェフリーズは、その夫が深夜にトランクを持って部屋を何度も出入りしていることに気付く。そして、これまで開け放たれていた夫人の病室の窓にはブランドがかけられる。ジェフリーズは、男が肉切り包丁やのこぎりを新聞にくるんでいるのを目撃し、男が妻を殺害した上、バラバラにして部屋から運び去ったのでは、という疑いを持つ。
ジェフリーズの恋人、リザ(グレース・ケリー)は、ジェフリーズの仕事に理解を示し、一緒になりたいという思いを口にするが、ジェフリーズは、住む世界が違いすぎると言って、リザの思いを受け止めようとしていなかった。
リザは、ジェフリーズが隣のビルの男に疑いを持っている話を聞かされ、はじめはジェフリーズの覗き趣味にあきれるが、男が大きな荷物をロープで縛って外に持ち出すところを目撃すると、ジェフリーズに同調。ジェフリーズの看護をしているステラ夫人(セルマ・リッター)も、ジェフリーズの探索に協力するようになる。
3人は、男の名がラーズ・ソーワルドだと知る。やがて、ラーズの世話していた花壇を掘り返していた犬がいつの間にか殺されるという事件が起き、3人の疑いはより強いものとなる。ジェフリーズは、「女に何をした」という匿名の手紙を書き、リズがラーズの部屋のドアの隙間からそれを差し入れる。ラーズは動揺しているように見えた。
ついにステラはリザとともに花壇に向かい、シャベルで花壇を掘り起こすが、何も出ない。業を煮やしたリズは、はしごを使ってラーズの部屋に忍び込み、結婚指輪を発見。ラーズが帰宅したため、リズはラーズに捕まってしまうが、ジェフリーズが呼んだ警察により、リズは連行される。
リズは窓越しに、指輪を発見したことをジェフリーズに示すが、その行為により、ラーズは向かいの建物からジェフリーズが覗き見していることに気づき、ジェフリーズの部屋に入り込んでくる。
「目的は何だ」と言って迫ってくるラーズに、カメラのフラッシュをたいて抵抗するジェフリーズだったが、ラーズともみ合いになり、ジェフリーズは窓から落下。ジェフリーズはなんとか警察官に救われ、ラーズは逮捕される。
両脚を痛めて改めて療養生活に入るジェフリーズ。そこには雑誌を眺めて満足そうなリザがいるのだった。

ヒッチコック監督の代表作の一つに数えられるが、ストーリーははっきりせず、結局、ラーズは妻を殺害したのかどうか、作品では明らかにされていない。殺害したのだとしたら、何が動機なのか、なぜ窓を開け放したまま数々の行為を行ったのか、旅行に出ているという女性は何者なのか、分からない。殺害していないのだとしたら、リザが盗んだ指輪はなんなのか、なぜラーズはジェフリーズに対して否定の言葉を述べないのか、明らかにされていない。
この手のオチがはっきりしない作品は、好きではない。
序盤は群像劇風で、これらの一見、互いに無関係の人々が、どのようにストーリーに絡み合ってくるのだろうと期待させる。妻を殺害し、死体を隠蔽したと主人公は疑うが、ここに、事件とは無関係そうな人々がどう関わってくるのか、と思ってみていると、結局、特に何のかかわりもない。見せ方にはワクワクしたが、期待を裏切らない演出はなかった。
また、舞台が見るからにセットで、隣人の生活が薄っぺらく感じた。なんでセットと分かってしまうのか不思議だが、空気の揺らぎ、日光による陰影、壁材などの物質の疲れ具合などが、現実と違うためなのだろう。
ただ、グレース・ケリーの美しさは見所である。

【5段階評価】2

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