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2013年7月18日 (木)

(1018) フィクサー

【監督】トニー・ギルロイ
【出演】ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック
【制作】2007年、アメリカ

企業の大規模集団訴訟を扱う弁護士事務所で繰り広げられる攻防を描いた作品。原題は主人公の「Michael Clayton」の名前そのものとなっている。「エリン・ブロコビッチ」も同じだが、本作は主人公の通称を邦題に据えている。

大手弁護士会社に務めるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、ギャンブルにおぼれ、副業を失敗して金銭問題を抱えていた。彼の車が謎の爆発を起こすところから、物語は4日前に遡る。
彼の友人のアーサーは、大手企業U・ノース社の弁護を引き受けていた。U・ノース社は、農薬被害に関する大規模集団訴訟を起こされていた。彼は、U・ノース社が被害の事実を隠蔽しようとしていることを知り、原告団の若い女性の一人に肩入れすることを決意。ところが、その真意を彼女に伝えるため、意見聴取の場で衣服を脱ぎ捨てるという異常行動に出てしまっていた。それを知った弁護士会社のカレン(ティルダ・スウィントン)は、マイケルに事態の収束を依頼。ところがアーサーはマイケルのもとから逃亡。結局カレンは、裏の組織を使ってアーサーを殺害。マイケルの車に爆弾を仕掛けさせたのも彼女だった。
全てを知ったマイケルは、ホテルで会合を開いているカレンのもとに現れる。マイケルが死んだと思っていた彼女は驚愕。マイケルは、「金さえあれば友人をも裏切る俺を殺すのか」とカレンにすごみ、カレンは金さえ払えば全て忘れてやるというマイケルの言葉に乗る。しかし、その会話はマイケルの隠し持ったマイクを通じて警察に筒抜けになっていた。カレンは脱力してへたり込む。彼女とその上司もまた逮捕されるのだった。
全てを成し遂げたマイケルは、タクシーに乗り込む。彼は行き先を告げず、走り出したタクシーの中で、これまでに起きたできごとに思いをはせるのだった。

草原の丘の上にたたずむ3頭の馬に心を奪われ、車を降りて爆死の難を逃れるという序盤の印象的なシーンをはじめ、弁護士殺しなどの凄惨なシーンもありながら、全体を通して灰色がかった暗めで物静かな印象の作品。金におぼれていたはずの人間が、正義を貫き通すというテーマは、ブルース・ウィリスの「16ブロック」にも通じるものがあった。
この作品は2回観ているが、子どもがマイケルやアーサーに薦めた「王国と征服」という本のからみをはじめ、ストーリーがちょっと分かりづらいのがやや残念。

【5段階評価】3

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