« (1000) スタンド・バイ・ミー | トップページ | (1002) デンデラ »

2013年6月11日 (火)

(1001) 12人の優しい日本人

【監督】中原俊
【出演】豊川悦司、塩見三省、相島一之、山下容莉枝、梶原善
【制作】1991年、日本

陪審員となった12人の人々が議論を交わしながら、事件の真相を追う。「十二人の怒れる男」をモチーフとした作品。脚本は三谷幸喜。

21歳の若くて美しい女性が、離婚した元夫を走ってくるトラックに突き飛ばしたという事件。当初は、元夫が酒乱であったことから、全員が無罪と表明し、あっけなく議論が終わると思いきや、陪審員2号(相島一之)が、議論をしたいので有罪と言う。彼は、女性には殺意があり、計画殺人だったと主張。彼女が家で待つ子供のために宅配ピザを頼んでいたことから、彼女は最初から夫を殺害するため、帰りが遅くなることを予想していたと推理。わざわざ家に向かわず遠回りしてバイパスに向かっていたことも怪しいと主張。しだいにみんなの意見が変わっていく。
しかし、12人の陪審員の中では年長だった男性(二瓶鮫一)は頑として無罪を主張。もう一人の初老の女性(林美智子)も同調する。最初は議論に興味のなさそうだった若い男(豊川悦司)は、自分は弁護士だと名乗り、彼らに協力を始める。彼は、ピザが5歳の子供が食べきれる量ではなかったことに気付き、女性は息子と一緒に食べるつもりでピザを頼んでいたのだと推理。バイパスに寄ったのも、家に向かう信号が赤だったため、とりあえず角を曲がっていたのだと推論する。
結局、陪審員2号は、自分を捨てた別居中の妻を、被告に重ねて個人的に逆恨みしていただけだった。審議の結果、被告は無罪で意見は一致。ようやく長い議論は終わるのだった。

二転三転する展開、小気味よい台詞の応酬。若干、強引なところはありつつも、幾重にも練られた脚本はさすが三谷幸喜というところ。
個人的には、「十二人の怒れる男」より筋がはっきりしていて面白かった。これを演劇でもやっているのだから、俳優という職業は度胸と実力のいる世界なのだな、と思う。

【5段階評価】4

|

« (1000) スタンド・バイ・ミー | トップページ | (1002) デンデラ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価4の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (1001) 12人の優しい日本人:

« (1000) スタンド・バイ・ミー | トップページ | (1002) デンデラ »