(968) 名探偵コナン 世紀末の魔術師
【監督】こだま兼嗣
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)
【制作】1999年、日本
名探偵コナン・劇場版シリーズ第3作。「名探偵コナン 14番目の標的」の続編。
鈴木財閥で発見されたインペリアル・エッグを盗むという、怪盗キッド(山口勝平)の犯行予告が警察に届く。コナン(高山みなみ)は、毛利小五郎(神谷明)、蘭(山崎和佳奈)とともに大阪に向かい、捜査を進める。鈴木会長(松岡文雄)のもとには、インペリアル・エッグをロシアの財宝と考えているロシア大使館のセルゲイ(壤晴彦)をはじめ、美術商の乾(大塚周夫)、ジャーナリストの寒川(大塚芳忠)、研究家の浦思青蘭(藤田淑子)が集まっていた。キッドは、本物を別の場所に隠すだろうという警察の行動を読み、エッグの奪取に成功。しかし、何者かに右目を狙撃され、エッグはキッドを追っていたコナンが発見する。エッグは東京に運び込まれることになるが、船内で寒川が右目を打たれて殺される。
コナンは、インペリアル・エッグの制作者、喜一を曾祖父に持つ娘、香坂夏美(篠原恵美)とともに、別のインペリアル・エッグがあるという横須賀の古城を訪ねる。コナンは阿笠博士から、ロマノフ王朝の財宝を狙うスコーピオンという者の存在を知らされる。古城に入ったコナンは、執事も知らなかった地下室を発見。探索の途中で乾が殺される。
もう一つのインペリアル・エッグを発見したコナンたちは、二つのエッグを重ねることで、家族の思い出の写真が浮かび上がるというからくりを知る。そこにスコーピオンが現れ、エッグを奪う。コナンはスコーピオンを追い、その名を告げる。スコーピオンの正体は、青蘭だった。彼女は非業の死を遂げたラスプーチンの子孫で、先祖の無念を晴らすためにエッグを集めていたのだ。青蘭の放った火に囲まれ、絶体絶命となるコナンだったが、白鳥刑事に扮したキッドがコナンを救い、青蘭は逮捕される。
蘭は、コナンが自分を守ってくれる姿に、恋人の工藤新一の面影を見いだし、コナンは自分の正体を告げそうになるが、そこに新一が現れる。それはキッドの変装した姿だった。キッドは、自分が撃たれた際、傷を負ったハトの手当をしてくれたお礼に、コナンを救ったのだった。
蘭がコナンを新一ではないかと考えるという本作の定番的展開が各所に織り込まれ、重層的な物語になっている。ただ、事件の謎解きには、斬新なトリックはなく、誰々と誰々が血がつながっていました的な、何でもありの動機だったので、推理ものとしては今ひとつだった。
【5段階評価】3
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