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2013年3月19日 (火)

(967) 潜水服は蝶の夢を見る

【監督】ジュリアン・シュナーベル
【出演】マチュー・アマルリック、エマニュエル・セリエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、マックス・フォン・シドー
【制作】2007年、フランス・アメリカ

全身が麻痺した男の執筆活動と家族との交流を描いた実話に基づく作品。

女性雑誌、「ELLE」の編集長、ジャンドー(マチュー・アマルリック)は、ある日、病室で目覚める。医師に話しても言葉が通じない。彼は意識ははっきりしているものの、全身が麻痺する「閉じ込め症候群(ロックト・イン・シンドローム)」という難病にかかっていた。
彼は右のまぶたも眼の乾燥を防ぐために縫い付けられてしまい、動かせるのは左目だけになる。言語聴覚士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)は、左目のまばたきで言葉を伝える方法を編み出し、真摯にジャンドーと向き合う。はじめは「死にたい」などと自暴自棄な言葉を伝えてアンリエットを悲しませるジャンドーだったが、自伝的小説を書くことを決意。
家族とのふれあいをも糧にして、彼は筆記者のクロード(アンヌ・コンシニ)に言葉を伝え続け、ついに小説を完成させる。彼は出版の2日後、息を引き取る。

マチュー・アマルリックは、「007 慰めの報酬」で悪役を演じた俳優。本作では全身が麻痺し、下唇が垂れ下がった男を、迫真の演技で表現している。昔風の宇宙服のようなゴツい潜水服の映像が登場するが、おそらく、自分自身を表現できないもどかしさを表しているのだろう。小説の完成とともに潜水服が脱ぎ去られ、主人公が自由な表現を手に入れたことを暗示させる。フランス映画らしい、じわっと感慨の残る作品だった。
タイトルは光栄の伝説の名作、「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?」のパクリの可能性があるので、訳者はエロゲーファンなのだろう。もしかすると、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の方かもしれないが。

【5段階評価】3

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